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『桃鉄ワールド』に「ムー大陸」が浮上!大陸内は物件収益率が異常に高いうえ、到着金1.5倍と一攫千金のチャンス。が、一晩で海に沈む可能性も……。超ハイリスク・ハイリターンな新マップ

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10月12日、KONAMIは浅草花やしきで開催された「不思議体験ムー夜会 in 浅草花やしき」内にて、『桃太郎電鉄ワールド~地球は希望でまわってる!~』(以下、『桃鉄ワールド』)の大型アップデートを発表した。

ここではイベントの模様と、試遊で確認できた『桃鉄ワールド』のアップデート内容を紹介していく。

※ゲーム画像は開発中のものです
※アップデート内容は変更される可能性があります


文・取材/世界のザキヤマ
編集/anymo


オープニングセレモニー中に『桃鉄』伝統の臨時ニュースが飛び込んできた!心霊スポットやツチノコ、UFOと「ムー」らしいイベントに

「不思議体験ムー夜会 in 浅草花やしき」は、9月4日〜10月14日まで開催の月刊ムー創刊45周年記念イベント「不思議ムー園地 浅草花やしき」の特別バージョン。

来場者には遠くは韓国から訪れたという声もあり、「ムー」ファンの熱量の高さをうかがえた。なんと、チケットは完売だったという。

『桃鉄ワールド』「ムー大陸」レビュー・評価・感想:異常に高い収益率・到着金1.5倍、でも一晩で海に沈むかも。一攫千金か絶望か_001
写真左から、鹿目凛さん、吉田猛々さん、松原タニシさん、秋山眞人さん、月刊「ムー」三上編集長、島田秀平さん。

ゲストの面々は心霊スポット巡り、ツチノコ捜索、そしてUFO召喚など、「ムー」らしい不思議を楽しむ企画に挑戦。来場者とともに特別な一夜を満喫した。

そんなオープニングセレモニーの最中、突如として「花やしきの池にムー大陸が浮上している」という臨時ニュースが流れる。

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続けて『桃鉄』の桃太郎と貧乏神がステージに登壇。『桃鉄ワールド』にムー大陸の新マップが追加されるアップデートをサプライズ発表した。

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なお、これは「ムー」つながりというだけでなく、月刊「ムー」が新マップに制作協力したこととも関わっている。

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園内の池には、ムー大陸マップを忠実に再現した模型が出現。

一攫千金か絶望か? ムー大陸は新要素がてんこ盛り

ここからは、メディア向け試遊会にて確認できたムー大陸マップの概要を紹介していこう。

ムー大陸は太平洋に出現。目的地がムー大陸内の場合、1.5倍の到着金を得られるうえ、大陸内の物件収益率が異常に高いといった特徴がある。

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一見すると超優良物件だが……?

ボーナスステージのような側面はあるものの、正確にはハイリスク・ハイリターンと呼ぶほうが適切だ。

まず固有の要素として、「魔神ラ・ムー」と「めつぼうボタン」が挙げられる。

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インパクト抜群な魔神ラ・ムーは、各地のめつぼうボタンを押す(通過する)ことで出現。上振れ・下振れの激しい何らかの効果をもたらす。
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ムー大陸は4エリアに分割されており、ラ・ムーがルーレット式に効果を及ぼす地域を指定(全域の場合もアリ)。

めつぼうボタンはランダムなマスに配置され、○(プラス効果)、×(マイナス効果)、?(いずれか)の3種類が存在。

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壮大すぎる前フリ。
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プラス効果の恩恵は絶大。この際ムー大陸にいればガッツリと稼げる。

このようにうれしい効果がある反面、マイナス時の影響も大きい

試遊では序盤でここぞとばかりにムー大陸の物件を購入したものの、ラ・ムーの気まぐれで大陸がさかの沈没。そもそも導入がムー大陸浮上から始まるにも関わらず、半年足らずで海の底に帰ってしまった。やることがめちゃくちゃである。

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ある程度のはっちゃけ要素は想像していたが、唖然とした。

ムー大陸は一定ターン経過で再浮上し、物件の所有権こそ動かないものの、その期間の収益化は見込めない。
ただしムー大陸にプレイヤーがいる際は文字通り救済され、再起不能になるわけではないため安心してほしい。

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セリフから不穏な空気は感じるものの、実際は親切なUFO。

ちなみに、めつぼうボタンはムー大陸以外にも設置されるが、ラ・ムーの効果範囲はムー大陸に限定される。そのためムー大陸にいるプレイヤーに対し、その他の地域から×(マイナス効果)のめつぼうボタンを踏むことで、強力な妨害も可能だ。

また新たに追加されたカードの中には、ラ・ムーを召喚できるものもある。

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何を言っているかわからないが、少しプレイすれば「ラ・ムーだしやりかねない」とは思える。

ただし、めつぼうボタンの発動は完全にコントロールできるわけではない。そう、貧乏神が勝手に踏むことがあるのだ。

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踏まれるボタン次第ですべてがひっくり返されることも……。

ムー大陸は、スリリングな駆け引きと理不尽を通り越したおもしろさを満喫できるマップだった。また前述の通り、月刊「ムー」が制作協力をしていることもあり、胡乱かつロマンあふれる物件名も注目ポイントとなっている。

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個人的には「ダークマター焼却所」がツボに入った。焼いていいものなのか?

無料アップデートは11月を予定。さらに『桃鉄ワールド』にのめり込める新要素となっていたので、ぜひチェックしてほしい。

月刊「ムー」三上編集長と島田秀平さんが登壇のトークイベント。期待したい新マップは「地底」、「黄泉の世界に行く列車」?

ムー大陸はさまざまな創作物でよく見かけるワード。そのため耳にした人は多いと思われるが、具体的にどういったものか踏み込んで説明できる人は少なそうだ。

そこでイベントでは、月刊「ムー」三上編集長と島田秀平さんが、ムー大陸を掘り下げつつ、『桃鉄』も絡めたトークイベントを実施。知識を押さえてムー大陸マップをプレイすれば、より深く楽しめることだろう。

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──雑誌名にもなっていますが、そもそもムー大陸とはどういったものなのでしょう。

三上氏:
いまから1万2000年前、太平洋にあった巨大な大陸、人類文明の発祥地となります。ただある時、地殻変動で一夜にして海の底に沈んでしまった

そして今あるハワイやイースター島は、ムー大陸の山の頂だった……というのが基本定説です。

──『桃鉄ワールド』に登場するムー大陸ですが、実際にあったとされるものと比べ、完成度はいかがでしょうか。

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三上氏:
ムー大陸は、現在のポリネシア、メラネシア、ミクロネシアなどをすべてカバーした地域です。

島田氏:
太平洋上に「ドーン!」と巨大な大陸があったわけですね。

三上氏:
中でも、現在島になっているのはムー大陸で標高が高かった箇所です。有名所はイースター島ですが、あのモアイはムー大陸文明の名残ではないか、と言われています。地形として、ゲーム内のムー大陸中央にある火山はまさに忠実ですね。

島田氏:
編集長をして「『桃鉄』のムー大陸はちゃんとしている!」というお墨付きです。

三上氏:
ちなみに今のイースター島の形はほぼ三角ですが、航空写真だと「目」のように見えます。

島田氏:
そして「三角形で目」となると、「あのシンボル」が浮かび上がってくると……。

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──島田さんはムー大陸にまつわるエピソードをお持ちですか?

島田氏:
ハワイが地理的にムー大陸の名残である、という話があるんですよね。旅行に行った時「このあたりの文化はもしかしたら……」と思ったことがあります。

──『桃鉄ワールド』の新マップを遊んだ感想はいかがだったでしょうか?

島田氏:
魔神ラ・ムーがおもしろいですね。敵か味方か不明ですが、ムー大陸だけに予想できないことをするんですよね。時にはめちゃくちゃ稼げたりするので、運がよければ懐があったまるところもよかったです。

三上氏:
ちなみにね、ラ・ムーと言えばそういうバンドがありましたからね。

島田氏:
確かに(笑)。

三上氏:
そのバンドのボーカルは菊池桃子さんでした。……桃ですよ! ラ・ムーと桃太郎がつながった。そして菊池桃子さんをイメージした雑誌「Momoco」は、「ムー」を刊行していた学研でした。

※現在の「ムー」はワン・パブリッシングが出版

島田氏:
「ムー」を発行していたのが学研だったというのも、すごい不思議どころですよね。ゲームの話に戻りますが、ムー大陸ならでの物件もよかったです。「宇宙人パブ」、「反重力ポート」、「幻獣保護センター」とか。未確認生物も出てくるんですよね。

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三上氏:
「幻獣保護センター」、いいね。未確認生物がいたら絶滅危惧種ですから。保護しないといけない。流石『桃鉄』。

──島田さんは、『桃鉄』にまつわるエピソードはありますか?

島田氏:
生みの親である、さくまあきらさんに以前すごくお世話になったんです。売れなかった時代、知り合いの放送作家さんのつながりでお会いして以来、そこから大変可愛がっていただいて。

苦しい時にご馳走になったり、忘年会に呼んでいただいたり……僕にとってはまさに「福の神」でした。

三上氏:
そりゃ「号泣」しますね。

島田氏:
当時のコンビ名ですね(笑)。

──新マップは月刊「ムー」に制作協力をお願いしました。たとえば物件に「ロンゴロンゴの壁」といった聞き慣れないものもありますが、ムー大陸と関係があるのでしょうか?

『桃鉄ワールド』「ムー大陸」レビュー・評価・感想:異常に高い収益率・到着金1.5倍、でも一晩で海に沈むかも。一攫千金か絶望か_019

三上氏:
ロンゴロンゴは未解読の文字ですね。昔は読める人がいるということだったのですが、亡くなってしまっていて、もうわからないんです。

木に人型のような文字をずーっと書き、折り返して続けていく。「これがひょっとしてムー大陸の文字では?」とも言われており、いまでもハワイのビショップ博物館に展示されていますよ。

ちなみに解読はできていないのですが、似た文字がインダス文明に存在しており、起源が共通しているという説もあります。

島田氏:
ムー大陸は沈んでしまったものの、そこから人類が発祥し、現文明のルーツになっているのでは? という話ですね。

三上氏:
ムー大陸は一筋縄ではいきません。

島田氏:
ゲームのムー大陸マップも、一筋縄ではいきませんね

三上氏:
桃太郎だけに、もうこれは鬼ヶ島ではないかと。財宝もあるわけですから。となると鬼もいるわけですから、それが魔神ラ・ムーじゃないですかね!

──それではムー大陸に続き、期待したい新マップはありますか?

三上氏:
21世紀のトレンドとして「地底」ですね。

島田氏:
いいですね、地底人か! 文明レベルの高さにも注目です。

三上氏:
あとは「黄泉の世界に行く列車」とかね。そう言えば日本神話だと、黄泉の国に向かったイザナギが、桃を投げて鬼女から逃げる逸話もあります。『桃鉄』と必ずしも無関係ではないですね。

©さくまあきら ©Konami Digital Entertainment

編集者
3D酔いに全敗の神奈川生まれ99’s。好きなゲームは『ベヨネッタ』『ロリポップチェーンソー』『RUINER』。好きな酔い止めはアネロンニスキャップとNAVAMET。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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