格闘ゲームの醍醐味とはなんだろうか。
対人戦の駆け引き? 自由自在な操作感? 個性的なキャラクター?
どれも捨てがたいが、私に言わせれば、それは「かっこいいコンボ」だ。
誰も見たことないようなかっこいいコンボで、相手をボコボコにして勝つことだ!
『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』(以下、『NEN×IMPACT』)は、格闘ゲーム初心者の私に、わずか5分でコンボの気持ちよさを体感させてくれた。いや、正確には思い知らされたと言っていいだろう。
本作の特徴は、全てのワザが入力キー+ボタンでシンプルに技を出せること。俗にいう「波動拳コマンド」や「昇竜拳コマンド」といった、複数の方向キー入力によるコマンドが不要なのだ。スマブラばかりプレイしている私になんと優しいことか。
しかもチュートリアルに沿ってボタンを連打しているとゴンが鮮やかなコンボを繰り出し、相手のゲージが半分も減っているではないか。こんなことが許されるのか?
そうこうしているうちにゴンが敵にトドメをさし、自分オリジナルの即死コンボまでできてしまった。

驚いたのは、格ゲー初心者の私が即死コンボをするに至ったスピードだ。
これまでの私は、格闘ゲームには座学が必須だと思っていた。コンボ練習のために何時間もトレーニングモードに籠って練習して、やっと覚えたら今度実践で試して。それでも結局何もできずに、なんど挫折したかわからない。
だが、このゲームはコマンドを練習しなくてもいい。というかいらない。
チュートリアルを終えたころには、初心者であっても強制成長したゴンとともに、敵を終わらせることができる。ゴンの“ありったけ”の力が私に即死コンボを与え、格闘ゲームの沼に沈めてくれたのだ。火力こそ正義、それを体現してくれた。
私のようなアラサーでも、格闘ゲームという新しいジャンルへ楽しく入門することができる。そのことに気付かせてくれた本作には感謝の「念」を禁じ得ない。
そんなわけで本稿では、2025年7月17日より発売予定の『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』のコンボの気持ちよさについて、ひたすら語っていきたいと思う。
なお、今回は先行プレイの都合上、対人戦については体験できていない。ご了承いただきたい。
※この記事は『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』をもっと知ってもらいたいブシロードさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
ハンター試験でゴンが強制成長してヒソカにとどめを刺す、衝撃のストーリーモード。楽しさのためなら、整合性は脇に置け!
冒頭でも少し触れたが、私は格闘ゲーム初心者だ。簡単な操作もわからなかったので、順当にチュートリアルも兼ねたストーリーモードを体験してみることにした。

ハンター試験で一通り、「ダッシュ」「ジャンプ」や「通常技(弱/中/強攻撃)」、「ガード」など一通りの基本アクションを覚えたところで、まず印象に残ったのが「ラッシュコンボ」だ。
格闘ゲームといえばコンボ。キャラクター毎にコンボ技を覚え、練習を繰り返し、ある程度ダメージを出せないとそもそもゲームにならない……。
そんな悩みを解決してくれるのがラッシュコンボ。L2トリガー(PS5コントローラーの場合)を押しながら、弱/中/強の好きなボタンを連打すれば、目の前でゴンがキルアにものすごいコンボを決めていく。
攻撃のヒット音もコンボ中のジャジャン拳の一撃も最高に気持ちいい。最後はオーラを使った超必殺技のオーラアーツ「渾身のジャジャン拳・グー」でフィニッシュ!

「ラッシュコンボ」があればもう敵なしかもしれない。早くも初心者から中級者になった気分だ。早く動く敵にコンボしたい。そんな欲求がどんどん浮かんでくるところで、事件は起きた。

「もうこれで終わってもいい」
ん?
ゴンくん? おいおいまさか?
そのまさかだ。ハンター試験でヒソカを倒すために、ゴンが強制成長してしまった。
これには思わず大笑いをしてしまった。このゲーム、最高だ。
いちおう解説すると、本作のキャラクターにはそれぞれ「オーラアーツ」と呼ばれる技が設定されている。
そして、ゴンのオーラアーツ「ありったけを!!」を3ゲージ溜めた状態で発動し、ヒット時にK.O.が確定していると、ゴンが強制成長して強烈な攻撃を叩きこんでくれるのだ。
ハンター試験で念能力を使うのは反則ではないかって? そんなの関係ない。これは『NEN×IMPACT』。私たち格闘ゲーム初心者勢を沼らせるためなら、ゴンだって「ここで終わってもいい」という覚悟を見せてくれるのだ。
ちなみに、ストーリーモードの最後を飾るキメラアント編はなかなか難題で、やりがいがある。
王も会長も、動きやコンボもすごくてボコボコにやられてしまうのだが、「いずれ自分もこんな動きやコンボができるようになるのか」と思ってテンションが爆上がりしてしまった。是非挑戦してみてほしい。
俺たちのコンボは止まらない。アシストで広がる無限のコンボルート
1対1の対戦に慣れてきたころ、「グリードアイランド編」で新たにアシストに関するチュートリアルが入った。実は『NEN×IMPACT』は「3対3で戦うチームバトル」が特徴であり、控えのキャラクターをアシストとして支援させたり交代しながら戦ったりできるのだ。
「1対1でも難しいのに3対3で戦うなんて、キャラもたくさん覚えないといけないしもっと難しいじゃん!」
と思う方もいるだろう。私も同じことを思った。だが、そこをグッとこらえて触ってみれば、アシストがいかに素晴らしい存在であるかわかるだろう。
1人だったらがんばっても半分しか削れなかった体力ゲージも、3人の力を合わせればゼロまで削れる。
そう、全てはコンボ火力のために存在しているのだ。
チュートリアルでは色々アシストを使った操作が出てくる。キャラクターの交代の「スイッチ」やら「リバーサルスイッチ」やら…。
いい、そんなことは気にしなくて。私は初心者。細かいテクニックや守りや立ち回りは後から覚えればいい。大事なのはコンボ火力であり、私がいまやりたいのは即死コンボなんだから。
頭に入れておく必要があるのは、「アシストアタック」と「スイッチアーツ」のふたつだけだ。
「アシストアタック」は自分のコンボが終わりそうなタイミングで使うとチームメイトがサポートしてくれてコンボがさらにつながっていく。
「スイッチアーツ」は、チームメイトが交代直後に超必殺技を使ってくれるのでコンボの締めの最後の一押しになる。
この二つの要素は、コンボの選択肢に幅を持たせ、驚くほどの火力を生み出してくれる。
「アシストアタック」はキャラクター毎に3種類技が存在し、各キャラクターのコンボの合間に使うもよし、コンボ始動に使うもよし。タイミングとキャラクターの組み合わせ次第でコンボの可能性は無限大だ。
二つのギアでバフを盛りまくれ! 火力&スピードMAXで総攻撃!
あれこれと書いてきたが、ここまでの要素だけでは即死コンボは中々難しい。本作において即死コンボを成立させるための最後のピースこそが、「ギア」だ。
ギアには「クイックギア」と「オーバーギア」のふたつが存在している。
「クイックギア」は攻撃や様々なアクションをキャンセルして即行動できるというもので、発動後は攻撃力/移動速度が強化される。ただでさえボタン連打で5割減っていた体力ゲージが、クイックギアを使えば6-7割減るようになる。
「オーバーギア」は「クイックギア」の上位互換で、一試合に一度だけ使える切り札。ピンチの時ほど攻撃力/移動速度が強化され、アクションをキャンセルし即行動、さらに発動直後に攻撃判定が出たり、発動中にダッシュに攻撃判定がついたりと、もうやりたい放題である。
これで即死コンボの達成に必要なピースがそろった。あとはどうやったら即死コンボができるのか、練習あるのみ!
ということで、まだ記事のなかばではあるが、いったん記事執筆時点での練習の成果をご覧いただこう。
初心者の私でも、ヒソカとキルアの最高のアシストとギアを組み合わせることで、こんな即死コンボを完遂することができた。発売後は様々な即死コンボが開発され、SNS上で投稿されることだろう。いまから楽しみだ。