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美麗アニメで描かれる…血、血、血!「美しい吸血鬼」というテーマをとことん追求した新作RPG『シルバー・アンド・ブラッド』で描かれる、耽美で退廃的な“血濡れた”世界がすごい

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必殺技演出が畳みかけてくる!!ビジュアルとお手軽さを兼ね備えた戦略バトル

続いては戦闘システムを紹介しよう。『シルブラ』の戦闘は半自動で進行し、プレイヤーの操作が必要なのは戦闘前の準備と、戦闘中のスキル発動指示のみだ。

まずは戦闘前の準備から。プレイヤーは敵の配置を見ながら、盤面にキャラクターを配置して部隊を編成していく。キャラクターにはそれぞれ距離属性の設定があり、これらをバランスよく組み合わせることが勝利の秘訣だ。

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たとえば、エンプーサは「中距離」の「範囲ダメージ」を持つキャラクターだ。彼女は複数の敵を巻き込んで殲滅するのが得意なキャラクターだが、近距離戦の殴り合いには弱いため、剣を持った兵士に囲まれるとすぐに落とされてしまう。

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一方、ストーリーで手に入るこちらの「ジェステル」は「近距離」の「シールド」を持つキャラクター。攻撃力はほどほどだが、高い耐久ステータスとスキルによって敵の攻撃を受け止めることに特化したキャラクターだ。エンプーサを狙う斜線を遮るようにジェステルを配置すれば、エンプーサはジェステルの後ろから安全に攻撃できる、というわけだ。

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ステージによっては、敵が複数の方向から攻めてきたり、遠距離攻撃を持つキャラクターで起動可能なギミックが設置されていることも。ステージごとに、臨機応変に編成を組み替えていく必要がある。

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▲敵が上・左・右の3方向から攻めてくるステージ。どこに火力を向け、どこに防御を割くべきだろうか?

戦闘の一番の醍醐味はもちろん、キャラクターのスキルを使うときだろう。各キャラクターは4つのスキルを持ち、うち3つは自動的に発動してくれるが、最後の1つはプレイヤーが発動指示を出すことができる。発動には、時間経過で溜まる「血魂」が規定の個数必要だ。

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▲スキル発動準備中は、戦場の動きがスローモーションになる

スキルの範囲を指定して、スキルを発動すると……なんと、各キャラクターごとに固有のアニメーション演出が!これがとにかくカッコいい!!バトルもののアニメのようなカットインと共に、強力なスキルで戦況を変えていく面白さは『シルブラ』ならではだろう。

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▲エンプーサのスキルカットイン。血の雫が花のように舞う

さらに、各キャラクターのスキルには月のシンボルが設定されている。新月、残月、満月の3つのシンボルを揃えると「血月」が昇り、与えるダメージが一定時間上昇するうえ、スキル発動に必要な血魂の数が1減少する。つまり、少ないコストでバンバンスキルを撃てるようになるのだ。

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▲血月が昇ると、画面全体も赤く染まる

キャラクターたちのスキルを連続で発動し、畳みかけるようにカットインが流れて敵を倒す流れはまさに爽快!アニメーションカットイン演出は設定からオフにすることもできるが、この演出が見たいがために筆者はずっとオンにしてプレイしていたくらいだ。

ちなみに、戦闘中のスキル指示はキャラクターに任せてオート発動にすることもできる。手動で指示するよりも効率は落ちるが、周回やのんびりプレイにおすすめだ。戦闘倍速機能オート編成機能も付いているほか、一部のコンテンツでは戦力の要求値を満たすことで戦闘スキップも可能。戦略ゲームが苦手な人でもお手軽に遊べるようになっているので安心してほしい。

ガチャ演出まで「本気」を感じる……!とことん詰め込まれた吸血鬼へのこだわり

メインストーリーと戦闘システムの他にも、『シルブラ』には他にはない特徴的な演出や要素がたくさん存在する。最後に、それらの中から一部を紹介していこう。

このゲームに興味を持った人にぜひ見て欲しいのが、なんといってもガチャの演出。『シルブラ』のガチャは「血液の記憶からその人物を眷属として呼び起こす」という形を取っているのだが、なんとこの演出もフルアニメーション。血の海に沈む眷属の手を掴んで引き上げるこの演出は『シルブラ』でしかできないものだろう。

しかもなんとこのガチャ演出、男女差がある。そこまでこだわる必要があるのか……?!

また、ガチャを通じて手に入れたキャラクターとはを深めることでボイスやキャラクターストーリーが開放されるのだが、このゲームには絆を深める方法が2つある。ひとつはイベントなどで手に入るアイテムをプレゼントして「お茶会」を開くこと。もうひとつは、「議事閣」で会議を開き、キャラクターたちに出席してもらうことだ。

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▲議事閣以外にも、ノアの城には様々な部屋が

記憶の海から呼び起こした眷属と吸血鬼は、いわば血を分けた「血族」であり、家族のようなもの。この「血族」という概念はメインストーリーでも重要な役割を果たすが、より日常的な視点で考えると、ノアはキャラクターたちのお父さんのような立ち位置だ。「議事閣」では毎日、眷属たちから上がる様々な議題について決議を行うことができる。

議題を決めて会議を始めると、キャラクターたちが思い思いに意見を述べる。その意見を参考にしながら、最終的にノアが選んだ結論によって、キャラクターの絆が上昇するのだ。なんとも貴族の吸血鬼らしいシステムである。

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また、システム面以外ではキャラクターのネーミングにも触れておきたい。エンプーサの苗字である「バートリー」でピンと来た方もいるかもしれないが、『シルブラ』の登場人物にはゴシックホラーにまつわるネーミングがいくつも採用されている。

たとえば、冒頭でノアを火刑にした教会の審問官「アガレス」やエンプーサの妹を名乗る少女「ラミア」など、悪魔や怪物の名前を持つキャラクターたちが多い。この見た目で実は女性な「ヒポクラテス」は、同名の古代ギリシャの医者がモチーフだろう。もちろん、吸血鬼を語るなら「ヴァン・ヘルシング」を外すことはできない。

彼らはいずれもメインストーリーに登場するキャラクターなので、その活躍にも期待したいところだ。


古典的な怪物でありながら、現代にいたるまで娯楽作品の人気者として君臨し続ける「吸血鬼」。その魅力をとことん突き詰め、用語の1つに至るまでこだわり抜いて作られた『シルブラ』はまさに「吸血鬼ゲー」と呼んでもいいだろう。

ここまで紹介した要素の中でひとつでも気になるものがあったという方には、ぜひ自分の手で『シルブラ』を遊んでみてほしい。というのもこのゲーム、本当に要素が多すぎて全然紹介しきれていないからだ。この記事の内容でひとつ刺さるものがあったなら、実際に遊べばさらに2~3個は刺さる要素があるはずだ。

『シルバー・アンド・ブラッド』は4月25日より事前登録を受け付けている。ゲームは近日中に、スマートフォン向けに配信予定とのことだ。

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ライター
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

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