『ゼンレスゾーンゼロ』のver1.7、プレイしました?
どうやらこれ、リリース当初から続いていたver1.0……つまり「第1シーズン」のラストとなるパッチだったそうです。そんなタイミングなので、なんかエモいこととか、すごくいい感じの総括とかを書くべきかもしれない。
ただ!
が、しかし!!
うまく記事がまとめられなかった──!!!
まず、弁解させてほしい。
「書きたいこと」はたくさんあった。
ずいぶん長いこと引っ張った気がするヒューゴとライカンの話や、新登場の「儀玄(イーシェン)」のこと、そしてトリガーのエージェント秘話とか……書きたいことは結構あった! でも、それがうまくまとまらなかった!! こんな初手謝罪から入ることある?
そのせいで、第1シーズンラストなのに、イマイチまとまりのない内容になってます。第1シーズンラストなのに。でも、書きたいことは結構あったんだ……なんかそういう「ごった煮」感含めて、今回は楽しんでほしいです。
もう、みんな下の目次から好きな話題を選んでください!
今回はバイキング形式で行きましょう!
みんな、目次から読みたいところを読め!!
※この記事には『ゼンレスゾーンゼロ』ver1.7のネタバレが含まれています。未プレイの方はお気をつけください。
※この記事は『ゼンレスゾーンゼロ』の魅力をもっと知ってもらいたいHoYoverseさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
モッキンバードよ、永遠なれ
ヒューゴとライカンの話、本当に長き戦いであった……。
思い返してみれば、「この2人の話が決着する」ということ自体が、第1シーズンのラストにふさわしいイベントなのかもしれませんね。だって、振り返ってみればこれってライカンのエージェント任務からやってる話なんですよ? つまりリリース時から引っ張り続けていた話なんですよ?
実は私、リリース当初からライカンのことをずっと書いてて……別に最初から狙っていたわけじゃないのに、結果的に1年通してライカンとヒューゴに密着取材してたみたいになってるんですよ!
これ、ライブ感の産物でしかないけど並べてみましょうか?
リリース時のライカンで1回目、ちょっと経ってからライカンのエージェント秘話に一瞬だけ出てたヒューゴで2回目、ver1.6のヒューゴ本格登場で3回目、そして今回で4回目! そして今回で4回目!!
本当にこいつらの話で1年引っ張ってくるとは思わなかったよ。
ヒューゴとライカン……いや、「モッキンバード」は本当に追いかけがいのある存在でした。私がスケジュールなんて全く立てていないがゆえのライブ感の産物でしかないのに、なんかちょっとエモい空気が生まれてる気がする。
だから、このモッキンシリーズも今回で最終回なんです。
後付けの割にダサいシリーズ名……。
しかも、ちゃんと第1シーズンのラストに決着がついたんですよね。
旧モッキンバードは、あの時決別したはずだった。
しかし、あれから時間が経ち、ヒューゴとライカンは変わった。
かたや市長に仕えるバトラーに。かたや世間を賑わす大怪盗に。しかし、あの日々は無価値ではなかった。最後こそ道が逸れたけど、あの日々があったからこそ変われた。いまの自分になれた。
ライカンの口から「オレは、モッキンバードが失敗だったとは決して思っていない」という言葉が出るのが……ずっとこの2人を追ってきた人間としては、たまらないセリフですね。ここの株買っといてよかったわ。絶対上がると思ってたもん。
だからもう、自分の中では「言わずもがな」という感じなんですよね。
いや、決して「3回も書いたせいで、さすがにもうこの2人に関するネタが残ってない」とか思ってないです。ウソです半分くらい思ってます。でも、いい意味でヒューゴとライカンで書きたいことは、書き尽くしてしまった。最後にちゃんと決着してよかった。だからもう、最後に言うことはこれだけ。
ヒューゴとライカン、ずっと最推しです!!!!!

やっぱり儀玄(イーシェン)のことを話したい
ヒューゴとライカンに決着がついたところで、ものすごく話したいキャラがひとりいる。
それがこの、儀玄(イーシェン)。
「雲嶽山」という組織の第十三代宗主を務めているらしく、「虚狩りくらい」強いらしい。たぶんver2.0のメインキャラクターである彼女が、今回はちょっと顔見せ程度に出てきた。
まあ彼女……すごく『ゼンゼロ』らしいキャラですよね!
うーん、顔から下がいかにも『ゼンレスゾーンゼロ』してるとことか……逆に、いままで見たことないキャラ造形だと思うんです。顔はストレートに美女という感じなのに、スタイルがすごい。全体像を見た時の「うおお、ゼンレスゾーンゼロ!!」という圧倒感がすごい!!

正直、これはゲーム側でやってることだから言い逃れさせたくないんですよ。
もう、これは完全に「ゼンゼロ体型」だろと。
こういうスタイルのキャラ多いじゃんこのゲーム!!
なんつーの? 身長高めで、ものすごいスタイルで……これこそユーザー全員が思ってる「ゼンゼロ体型」だろと! リナとか、朱鳶とか、柳とか、アストラとか、イヴリンとか……めっちゃ出てくるやんけ!! ここでサッと5人出てくるあたり、もう言い逃れはさせたくない!!
でも、これこそが『ゼンゼロ』の独自性なんだと思いますよ。
いやホントに。いい意味で。「そのタイトル独自のものがある」って、ゲーム的に大事なことですからね。儀玄は『ゼンゼロ』でしか出せないキャラですよ。ホントにいい意味で!!
ただ、ver2.0の情報がちょっと出た時に不安だったことがあって……やっぱり中国モチーフっぽいキャラが出てくると、一気に話が難しくなるんですよ。
これは自分が日本人だからかもしれないけど、難しい固有名詞だったり、急に漢詩を読み上げたりするから、話そのものがよくわかんなくなる。儀玄自体はいいキャラだと思うけど、そこの「話の難解さ」だけが心配だった。
ただ、儀玄が思ったよりもふざけた感じのキャラだったので、そこはちょっと安心しました。登場ムービーの「そこは邪気がやばい」とかね。やっぱり『ゼンレスゾーンゼロ』って「カジュアルさ」とか「わかりやすさ」みたいなのがウリのゲームだとも思うので、そこは損なわないでほしい。
……という意味で、ver2.0は儀玄にかなり期待してます。
面白そうな女だし。声は能登さんだし。
思ったよりもヘンな人だったので、楽しみです。
【キャラクター紹介】
— ゼンレスゾーンゼロ公式 (@ZZZ_JP) April 26, 2025
エージェント | 儀玄
「山門をくぐる以上、俗世の礼儀作法などは麓に置いて行け」
儀玄(イーシェン)
「天候を読む術法が知りたい?」
「いいだろう。適当に描いた符があるから、使うといい」
「こいつをスマホで撮って壁紙にしたあと、天気予報をタップしてみろ」… pic.twitter.com/qCWzNE6MAu
……みたいなことを書いていたら、儀玄の実装が発表されてしまった。
こいつver2.0の初っ端に出てくるってこと!? はえーって!!
あれ? ちょっと待てよ?
どうせver2.0でもコキ使われ記事書くことになるんだから、そのために儀玄のネタは取っておいた方がよかったのでは? こういうことを繰り返しているから今回みたいな事故が起こるのでは?
トリガーの秘話、最高傑作じゃない?
みんな……トリガーのエージェント秘話やった!?!?!?
彼女の登場に合わせて実装されていた、トリガーのエージェント秘話「ゼロイン調整」。
正直言ってしまうと、「トリガー」というキャラ自体がイマイチ私には刺さっていなかったこともあり、エージェント秘話も、まあせっかくだし遊んでみるか……くらいの温度感だった。でも、遊び終えた今だから言える。これ歴代最高傑作じゃね?
もっと「めっちゃ気合入ったシナリオ出すぞー!!」と喧伝してしまってもいいんじゃないかというくらい、予想外に気合が入っていた。実際、『ゼンゼロ』のシナリオでもトップクラスに感動した。ということで、トリガーの秘話のことを書きます。
※ここから先はトリガーのエージェント秘話のネタバレが含まれているので、未プレイの人はお気をつけください。っていうか、これは私がネタバレ食らわずに遊んでほしいと思ってるので!!
このエージェント秘話、「単純にシナリオの完成度が高い」というだけではない。
なんと、時系列が「過去の話」なのだ。
まぁ、エージェント秘話自体が「過去を遡る回想形式」で書かれていることが多いのはそうなんだけど、トリガーの秘話はなんと「パエトーンが伝説のプロキシになる前」の話が描かれている。
だいたい「伝説になったあとのパエトーン」が描かれている中で、トリガーの秘話は「六分街に引っ越してきたばかりのアキラとリン」というかなり遡った時系列でスタートする。もうこれメインストーリーでやった方がいいだろってくらい、ガチの「エピソード0」なのだ。
これエージェント秘話でやっちゃうの? マジで?
たぶん、現在世に出ている『ゼンレスゾーンゼロ』のシナリオを時系列順に並べていった時、研究所時代の過去回想などをのぞけば、おそらくこの秘話が「一番最初の話」になる。え、ズルじゃない?
そして、トリガーも実質的に「(プロキシとして)アキラとリンが初めて組んだ相手」ということになった。こんな究極の後出しジャンケンがあるか?
ニコ、ライカン、シーザー、雅、アストラ……これまでさまざまなキャラと縁を結んできた。それらすべてを後から抜き去って、トリガーが「最初の女」のポジションに居座ってしまった。ワンピのウタみたいな戦い方しやがって。トリガーより先を取るなら、もう兄弟の幼少期にまで遡る必要があるのでは?
だから、「ズル」なんですよ!
これはちょっとズルい!
物語の位置エネルギーが無から増大してるじゃないか!!
実際、トリガーもアキリンも「初めてのお仕事」というだけあって、お互いに不慣れながらも信頼を築き上げていく。トリガーはどんどん重い感情をアキリンに向けていく。「現在の時系列じゃ見られない話」をこれでもかとぶつけてくる!

で、このエージェント秘話……すごい泣けるんですよ。
仲間を失ったトリガーの「自分の戦いに果たして意味はあったのか?」という悩みに、遺族の人々が感謝と報いを与えてくれるという……シンプルな話だけど、これはさすがに泣ける。トリガーの戦いに意味はあったし、無意味なんかじゃなかった。
ストーリー中に「どんなことも、いつか報われる」というセリフが出てくるのですが、もはやこれが『ゼンレスゾーンゼロ』というタイトルのメインテーマなのではないかと思えてくる。かつての災害で、戦いの最中で、人々は多くのものを失った。しかし、失ったとしても、それが無駄になったわけではない。
一度滅びかけたエリー都が復興したように、諦めずに頑張り続けていれば、いつか報われる。無意味な戦いに見えても、無価値な行動に感じても、いつか必ず報われる。直近の雅とかアストラとか……それこそヒューゴとライカンもそうですが、そういう話を描いている時の『ゼンゼロ』は輝いていると思う。
しかも、これで伏線の回収も完璧なんですよね。
キーアイテムの「ハーモニカ」にも役割があって、敵として登場する「ヴァルチャー」もトリガーと全く同じ境遇だったりする。もう、正直ケチのつけようがない。普通に100点中100点。
なんかこの話、トリガーとアキリンの関係を通して、「プロキシとエージェントの関係とは何か」を再定義しているような感覚があります。つまり、プロキシとエージェントとは、「背中を預け合う存在」なのだと。信頼しあえる仲間でもあり、同時に戦友でもある。
「最初に共闘したエージェントの話」という特別なシチュエーションで……いや、この時系列だからこそ、そこの定義について改めて語ってくる! いや、つくづくトリガーがこのポジションに座ってくるとは思わなかった。今後のトリガー、もう何してもおいしいキャラになっちゃってないか?
そして、再会した時に、いずれお互いの本当のコードネームを知るだろう……というオチまで完璧。
このオチを踏まえると、0号・アンビーの秘話やメインストーリーの味わいがすごいことになってくる。「トリガーに再会した時」って……この兄妹どう思ってたんでしょうね。これが時系列シャッフルのうま味だよ。『ゼンゼロ』ってこんなテクニシャンなことしてくるゲームだったっけ?
とにかく、自分はエージェント秘話の中では最高傑作だと思ってます。
「これは後続のハードル上がるぞ!?」と思うくらいの完成度でした。
まさか、ここまで読んでトリガーの秘話やってない人はいないと思いますが……ご丁寧に忠告まで入れたのにやっていない人はいないと思いますが……トリガーの秘話、超おすすめです。
