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「ケルベロス」の肉は牛肉よりも硬く、シカよりも濃い野性味があるワイルドな味わい。トウガラシと煮込んだ“チゲ”は冷やしたビールと相性バツグン【書籍『モンスター解体図鑑』無料公開・第9弾】

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ファンタジー世界の生き物を討伐、解体、調理するための知識を「現実的に」描いた架空マニュアル本『モンスター解体図鑑』。本企画は気になるこの本の中身から、一部のモンスターを抜粋して紹介していく。

今回は第9回となり、モンスターは「ケルベロス」。3つの頭を持った獣で、その肉は牛肉よりも硬く、野生のシカより濃い野性味を残しているという。トウガラシなどと煮込んだ辛い“チゲ”がおすすめで、特に冷やしたビールとの相性はバツグンらしい。

また毒を持ったしっぽは、本体が死亡した後もしばらく攻撃してくるので、倒した後の解体時にも注意が必要だ。


ケルベロス(危険度A 魔法属性・炎・闇)

『モンスター解体図鑑』無料公開第9回「ケルベロス」_001

生態

火山帯や古墓地といった高魔力地帯に生息する。縄張り意識が非常に強く、単独で広範囲を支配する。

生まれた瞬間から高い戦闘本能を備えるため、幼体であっても危険度は高い。

3つの頭部とヘビのような尾部は独立した感覚器官と判断力を備えており、周囲の状況に応じた柔軟な対応が可能。

背面や肩部は角質化した皮膚が隆起し、熱や衝撃に強いが、刃や毒への耐性は一般的。

脚力と反応速度は極めて高く、重量に見合わぬ突進性能と跳躍力を備えるた、直線的な空間での交戦は推奨されない。

おすすめ料理 冥府狼のチゲ
~ひと匙ごとに目覚める本能~

ケルベロスの赤身肉を野菜や香草、唐辛子、発酵調味料とともに長時間煮込んだ鍋料理。

一口目に襲ってくるのは、舌を叩く唐辛子の強烈な辛味。唇が痺れ、喉が焼けるようでいて、食べ進めるほどに脳が欲する刺激へと変わっていく。

ケルベロスの赤身肉は、牛肉よりも硬く、野生鹿よりも濃い野性味を残す。噛みしめるごとに苦味と甘味が合わさり、後味は香ばしく、スモーキーな香りが鼻に抜ける。

冷やしたビールと相性抜群。冬山遠征や火山地帯での体温維持のための食として推奨されている。

採取可能素材

ブレス器官

可燃性ガスを生成する器官。

魔導兵器、錬金炉の内蔵部品、熱属性の術具媒体として使用される。

キバ

咬合力と熱耐性に優れる。

短剣の芯材、刻印用の高耐久ペン先、火属性術具の触媒としても人気。

毛皮

炎に強く、水と魔力を弾く性質がある。

軽装具の裏地、防炎コート、魔術師用の袍地などに使用される。

解体手順

step 01 尾を切り落とす

本体が死亡しても尾だけはしばらく攻撃してくるため、尾の頭を切り落とし、隔離する。

step 02 皮を剥ぐ

腹部から中心線に沿って切り込みを入れ、皮を剥ぐ。

step 03 頭部を切り落とす

3つの頭部を切り落とし、手足、尾も切り落とす。

『モンスター解体図鑑』無料公開第9回「ケルベロス」_002

step 04 内臓を取る

腹部を開いて肋骨を割り、内臓を取る。

step 05 前半身の肉を取る

うつ伏せにし、背骨と肋骨に沿って刃を入れ、前半身の肉を取る。

step 06 後半身の肉を取る

仰向けにし、尾てい骨に沿って刃を入れ、後半身の肉を取る。

『モンスター解体図鑑』無料公開第9回「ケルベロス」_003


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