みなさん、『ZERO RISE(ゼロライズ)』って……知ってます?
ブシロードが仕掛ける新たなクロスメディアプロジェクトであり、「バスケ」をテーマに、美男子たちがいろんなドラマを繰り広げる作品らしい。
正直、発表されたときには「ふーん……」くらいの目で見ていた。
興味があるような、ないような……。
ただ、ブシロードの方から「ぜひ見てほしい!」と言われてしまった。そう言われると断れない。で、実際に見に行ってみたら……これが中々に面白かった。
たしかに、昨今ありとあらゆるところで、こういう雰囲気の「美男子のメディアミックス系コンテンツ」が生えてくる世の中になってきた。もう追いきれない。それぞれなにが違い、どういう特色があるのかも判別しきれない。世はまさにコンテンツ飽和時代であり、美男子飽和時代でもあると思う。
でも、これはなんだか面白いことをしているかもしれない……ちょっとみんなに知ってほしいかもしれない……ということで、『ZERO RISE』のことを紹介しつつ、感想を書いてみようと思う。
美男子多めな感じではありますが、男女問わず楽しめるコンテンツになっている……むしろ「こういうの興味ないよ!」と思っている人こそ刺さるかもしれないので、何卒よろしくお願いします。
※記事内には、『ZERO RISE』のストーリーのネタバレがちょっと含まれています。なんの情報も入れず見に行きたい方は、お気をつけください。
※この記事は『ZERO RISE』の魅力をもっと知ってもらいたいブシロードさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
そもそも『ZERO RISE』って何?
そもそも、この『ZERO RISE』がどういうコンテンツなのか、という部分から紹介しよう。
まず、端的に言うと、「舞台でバスケをする作品」である。
「クロスメディアプロジェクト」と断言されていることもあり、今後もいろいろな媒体で展開予定なのだとは思いつつ……とりあえず最初の一発として「舞台」が展開されている。私も、この舞台を見に行ってきた。これだけだとシンプルに聞こえるものの、『ZERO RISE』にはちょっと変わった仕掛けがある。


ひと言で言うなら、これは「落ちこぼれてしまった人間たちが、もう一度再起をかけてバスケの試合に挑む」という世界観なのだ。不慮の事故とか、ちょっとしたやらかしがあって、表舞台から弾き出されてしまった天才たち。そんなやつらが、「ゼロライズ」という裏のストリートバスケリーグに挑む。
要は、「ここで勝てば地上に出られる、地下闘技場で戦う連中の話」みたいな話だ。「闇バスケ」みたいな感じである。厳密には違う。別に「闇バスケ」という単語は出てこない。でも、まぁだいたいそんな感じだと思ってほしい。
ここまで聞いて、「なんだかちょっと治安が悪くなってきたな」と思った方、ご明察である。この「落ちこぼれた人間の、再起をかけた戦い」というアウトローさが、作品にも強く根付いている。
つまり『ZERO RISE』、なかなか治安の悪いバスケなのだ。
バスケって人殴っていいの?
『ZERO RISE』には、ふたつのルールが存在する。
3on3で戦う暴力禁止の「ゼロライズ」、そして血が出なければ何でもありの「新宿バスケ」。基本は前者のルールで戦うのだが、たまに後者のルールで戦っているときの絵面がヤバい。
とりあえず、上記の動画を見てほしい。
バスケをしているはずなのに、なぜか相手チームが警棒を手に殴りかかってきているのだ。というか、もはや「3対3」ですらない。3人のチームに対して、武器を持った複数人で取り囲んで、武器で妨害しまくる。バスケとは? 「リンチ、時々バスケ」では?
しかも、この警棒を手に襲いかかってきている仮面の男……チーム「BLACKSPOT(ブラックスポット)」のふたりは、実際にスーツアクターが演じている。だから、なんかもう、特撮でも見ているのかと思うくらいの殺陣なのだ。おかしい、私はバスケを見に来たはずだ。

ただ、暴力アリは特殊ルールなこともあり、基本ルールとなる「ゼロライズ」では、安心安全な試合が繰り広げられる。そしてストーリーの大筋としては、主人公チームである「UNFIXXX(アンフィックス)」が、トーナメント形式の「ゼロライズ」を勝ち抜いていく。だから、基本的には暴力ナシのルール。
あぁ、よかった!
普通に健全なバスケが見られるんだね!
そう思っていたはずなのだが、なんか「ゼロライズ」での試合中にも、平然と暴力が繰り広げられたりする。たとえば、第1試合では、中学時代に元ボクシングチャンピオンだった男が、表舞台への復帰を賭けて、なぜかバスケ選手に転向して立ちはだかってくる。
まぁ、ご想像の通り、「元ボクシングチャンピオン」というだけあって、平然と試合中に右ストレートを打っているのである。あれ? 暴力ナシとは? バスケって人殴っていいの?
別に、これは「闇バスケ」とかではない。
でも、限りなく「闇バスケ」だとは思う。
ただ絵面的にはめちゃくちゃ面白いので、暴力がお好きな方は、ぜひ舞台であのバトルシーンを見てみてほしい。「バスケの試合中に暴力が繰り広げられる」という不思議な絵面は、なかなか見る機会がないはずだ。あってたまるかよ。
本当に「バスケの試合」やってます
この舞台の驚くべきところは、「実際に、役者がバスケットボールを持って試合をしている」というところだ。こういう舞台系作品では、試合シーンなどは、もうちょっと舞台道具的な感じで演出されていることも多かったりする。
別にそれを否定しているわけではないし、むしろそこをどう見せるかが舞台の面白いところだったりするんだけど……『ZERO RISE』の場合、本当に役者がバスケットボールを持ち、舞台上でドリブルやパス回しを繰り広げているのだ。
これを聞いて、「え、客席にボール飛んじゃったらどうするの?」と思った方、私もそう思う。でも、役者のみなさんは、実際に舞台上で、上手いことバスケを繰り広げている。シンプルにボールのコントロールがすごい。
だから、本当にバスケの試合を見ているような臨場感がある。
ボールをドリブルして、みんなでパスを回して、ゴールへと向かい、歌って踊る。そう。これは舞台だから歌って踊る。バスケの試合のなかに、歌って踊るパートも存在する。もう、尋常じゃない運動量なのである。
だからなのか、『ZERO RISE』の舞台は、とにかく「濃密」だと思う。
もう、ずっと舞台上で誰かが動き回っている。
バスケの試合をして、歌って踊って、またバスケの試合が始まり、ドラマが展開され、たまに暴力が繰り広げられ、またバスケ。もはや「緩急」じゃなく、「急急急急」みたいな舞台だった。いい意味で疲れる。
しかし、そこで生まれている「試合の熱気」みたいなものは、間違いなく本物。まさにスポーツ観戦をしているかのような熱さ。舞台を見終わったあとの妙な体力の持っていかれ方は、その熱気に当てられたせいだったのだろうか。
変な言い方だけれど、『ZERO RISE』では、「バスケ」と「舞台」の中間みたいな“何か”が見られる。2時間くらいに圧縮されたバスケのトーナメント戦を見に行くような気持ちで行っても、損はしないのかもしれない。たぶん。




