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妖怪探索位置情報ゲーム『妖怪ウォッチ ワールド』が配信開始。チュートリアルにはヒカキンが登場

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 2018年6月27日、レベルファイブとガンホー・オンライン・エンターテイメントの共同開発開発によるiOS/Android用アプリ『妖怪ウォッチ ワールド』(以下、『妖怪ワールド』)が発表、配信となった。

 『妖怪ワールド』は、『妖怪ウォッチ』の世界が、3Dマップ上でリアル世界と融合する妖怪探索位置ゲーム。日本全国に放たれた妖怪をGPS機能を使って集めることができるというもの。

 位置情報ゲームの新作となる今作であるが、いったいどのような可能性を見せてくれるのだろうか? さっそくダウンロードしてみたので、所感を述べていきたい。

文/しば三角


ゲームの流れ

このゲームのおおまかな流れは以下のようになっている。

妖怪探索位置情報ゲーム『妖怪ウォッチ ワールド』が配信開始。チュートリアルにはヒカキンが登場_003

 

歩きまわって妖怪出現ポイントを探す

出現ポイントをタップするとARモードになり、現実世界を歩き回る妖怪を携帯のレンズで追う

うまくレンズに捉えられると、妖怪とバトルをすることができる

バトルは3対3〜6のオートバトルで、プレイヤーはタップやスワイプでバトルに協力する

バトルに勝つと、戦った妖怪がともだちになってくれるときがある

 多少複雑な流れであるが、実際にゲームをプレイすると、簡単にルールを飲み込めてしまう。

 実はそこには、チュートリアルの新しい工夫があった。

 突然人気YouTuberヒカキンが出てきて、動画で説明してくれるのだ。

 ヒカキンは画面映像を使いながら、バトルのシステムや、バトル中の操作を教えてくれる。

 これは新しい試みだ。

 チュートリアルは、操作をわかりやすく教えつつ、プレイヤーが退屈しないように工夫する必要があり、ゲームデザイナーが頭を悩ませるところだと言える。

 期間限定とはいえ、『妖怪ワールド』では、YouTuberヒカキンの力を借りることによって、説明を楽しく聞けるようになっているのだ。

位置情報を活かした新しい試み

 2018年3月14日、Googleは「Build real-world games with Google Maps APIs」と題した動画をYouTubeにて公開している。

 『妖怪ワールド』にはGoogle Maps Platformの最新技術が使われているのだが、Google Maps PlatformはGoogle Maps APIがアップデートされた新サービス。Google Maps Platformの採用により、従来の位置情報ゲームよりも立体的でリアルなマップでゲームが楽しめるようになっているのだ。

 また、「妖怪の木」「ヒョーイ(取り憑ける)」というふたつの要素が、位置情報ゲームとして新たな遊びを作り出している。

旅先が楽しくなる「妖怪の木」

 プレイヤーは自分の行った場所に妖怪の木を植えることができる。

 この木には妖怪が集まってきたり、おそなえをして妖怪をおびき寄せることができる。

 木に寄り付いてきた妖怪はどこでもキャッチすることができるので、旅先に木を生やしておくと、妖怪集めの役に立つはずだ。

 特定の場所にしか出現しない、ご当地妖怪が登場することも明らかとなっているので、旅先で楽しんでもらうことを想定しているのだろう。

妖怪集めは人任せ「ヒョーイ」

 他のプレイヤーに手持ちの妖怪を取り憑ける(ヒョーイさせる)ことが可能。

 「ヒョーイ」した妖怪は、一定時間そのプレイヤーについていき、時間が切れるとその時にいた場所で眠ってしまう。妖怪を呼び戻すと、自分では行っていない場所の妖怪を連れ帰ってきたり、おみやげ(アイテム)を持ち帰ったりしてくれる。

 ちなみに、取り憑けられた人の正確な位置情報はわからないのでご安心を。また、取り憑けの承認・拒否の設定を行うこともできる。

 たとえば、これから旅行や出張に行くプレイヤーに妖怪を取り憑かせるという、「ヒョーイ」機能は、『妖怪ウォッチ』の世界観にマッチしている上に、位置情報ゲームの新しい楽しみ方を提案している。

 新幹線の駅や空港など、人が旅立つ場所で妖怪をバラまくという楽しみ方もできそうだし、ヒョーイさせた妖怪が予想外の妖怪を連れ帰ってくれるという驚きもあるだろう。

 これらの位置情報を活かした新しい発想の数々は、ユーザーといっしょに遊びを作っていこうという気概を感じるものであった。今後、『妖怪ワールド』はどのようなムーブメントを起こしていくだろうか。期待していきたい。

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著者
妖怪探索位置情報ゲーム『妖怪ウォッチ ワールド』が配信開始。チュートリアルにはヒカキンが登場_012
しば三角
アプリのデザイナーを経て2017年11月に電ファミニコゲーマー編集部に。好きなインターネットはよく喋るインターネット。
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