セガグループのSega of Americaは、『シェンムー I&II』(Shenmue I&II)のPC/PS4/Xbox One版を8月21日に発売すると発表した。あわせて北米と欧州向けに予約販売も開始されている。なお、日本国内ではPS4版が2018年内にリリース予定だ。
『シェンムーI&II』は今年4月に日本で開催された「セガフェス2018」にて正式発表されたタイトルで、1999年に発売された『シェンムー 一章 横須賀』と、2001年に発売された『シェンムーII』を収録している。
ゲーム内容はオリジナル版に忠実なものの、同作では画質が向上しゲーム画面のプレイアブルシーンは16:9にリマスターされているほか、UIもアップデート。操作方法が2種類用意されており、オリジナル版と同じ“Classic”のほか、歩く操作を方向キーから左スティックに変更する“Modern”が用意されている。また、トロフィーと実績機能にも対応している。
日本における3Dオープンワールドゲームの先駆けであり、根強いファンを持つドリームキャストの代表作でもあった『シェンムー』シリーズにおいては、当時の制作を指揮していた鈴木裕氏が独自に手がける『シェンムーIII』が開発中。過去作のリマスター版、リメイク版の登場を望むファンの声が大きくなっていた。
今回の発売日発表とともに、海外の公式サイトではFAQも公開。それによれば、技術的な理由から『シェンムーII』はドリームキャスト版ではなく、2002年に海外でのみ発売されたXbox版をベースにしているという。
ただしこのおかげでドリームキャスト版にはない「スナップショットシステム」や「フィルター」、またXbox版では、テクスチャにおけるアンチエイリアスを改善するための「ミップマップ」が搭載・使用されている。
なおオリジナル版と同様、『シェンムーI』から『シェンムーII』へのセーブデータ移行に対応しているとのこと。一部のコアなファンは残念がるかもしれないが、オリジナル版であるドリームキャスト版やXbox版からの引き継ぎについては記されていない。また、2019年に発売予定の『シェンムーIII』へのセーブ引継ぎに関しても同様だが、こちらは続報があることに期待したい。
このほか、現代に蘇った『シェンムーI&II』では、ゲーム中どこでもセーブできる機能が搭載されているほか、原作にあったアーケードゲームはすべてプレイできる点、またカットシーンの映像はオリジナル版と同じ画像比率となることも明らかにされている。
これらの移植開発を担当したのは英国のスタジオd3tで、同じくリマスター作である『Burnout Paradise Remastered』の開発も担当している。
文/ishigenn