ConcernedApeのEric Barone氏は、現在開発中の新作を一時保留とし、『Stardew Valley』の開発に専念することを公式サイトで発表した。Barone氏の新作は、現在『Stardew Valley』と世界観を共有するゲームとしか説明されていないが、これは余計なプレッシャーで作業を滞らせたくないとの狙いだ。
Hey everyone, I made a new blog post to let you all know what I'm currently up to, and share some of my plans for the future of Stardew Valley: https://t.co/1YdosEi4Wv
— ConcernedApe (@ConcernedApe) December 14, 2018
Barone氏は今後『Stardew Valley』の開発を優先して進めていく。PlayStation 4版とXbox One版にマルチプレイを追加するバージョン1.3のリリースや、PlayStation Vita版のバグフィックス、そしてバージョン1.4の開発に取り組む。
ただし、ゲームの規模の拡大やセルフパブリッシングへの移行といったことから、今後はBarone氏1人ではなくチームを作り開発を進めていくことに決めたという。
※Nintendo Switch版とモバイル版は現在もChucklefish Gamesが担当。Xbox OneとPlayStation 4版の移植や開発はSickhead Gamesが協力している。
現状での最優先事項はPlayStation 4やXbox Oneに向けたバージョン1.3のリリースとNintendo Switchのバグフィックスとなる。新バージョンとなる1.4の開発も継続するが、開発は今後チームを作って行う予定だ。チームが出来れば、新作の開発にも時間を割くことになる。
また、フランス語、韓国語、イタリア語、トルコ語の翻訳も行われているが、こちらは少なくとも来年初頭にはリリースできないだろうとしている。
Barone氏は新作の保留とデベロッパーとしての規模拡大について、自身の考えが変わったことを公式サイトで述べている。以前は『Stardew Valley』は完全に完成したと考えていたというが、それはとても悲しいことであり燃え尽きた時期もあったという。しかし、最終的には『Stardew Valley』の開発に帰ってきており、開発のアイデアはまだ存在し残りの人生で取り組むことができると説明している。
また、ゲームを取り巻く素晴らしいコミュニティがあり、人々を喜ばせることが好きで、彼らが居なければ今日の自分はなかっただろうとファンに感謝の意を述べた。
Barone氏はこれまでひとりでやって来たが、新たにチームを作ることは自身にとっても大きな変化となる。また、『Stardew Valley』の開発も、音楽や文章のように自分自身でやらなければならないようなところは積極的に行い、たとえチームとなっても自分の作品だと言えるような決定と内容の創始者であり続けるという。ただ、バグフィックスやビジネス面での管理、あるいはピクセルアートなどの分野では、助けを借りても問題無いだろうとしている。
2019年は『Stardew Valley』とBarone氏にとって挑戦の年となるようだ。マルチプレイのその先を見据えたバージョン1.4や新作の開発など、今後のConcernedApeも楽しみだ。
文/古嶋誉幸