『ロックマンエグゼ』ライクなデッキ構築ローグライクアクションゲーム『One Step From Eden』のキックスタータープロジェクトがスタートした。目標金額1万5千ドルをすでに突破、最初のストレッチゴールも達成し一緒に戦うペットがゲームに追加される。
デモ版もリリースされており、これまで数回のアップデートが行われている。デモでは現在英語と中国語が利用できる。本編ではいくつかの言語のほか、日本語への対応も予定されている。
『One Step From Eden』は自陣と敵陣で4×4のマス目に区切られたフィールドを移動しながら、手に入れたスペルカードで構築したデッキを使って戦うローグライクアクションゲームだ。
スペルカードで構築したデッキはランダムにセットされる。通常は移動できない敵陣に飛び込んで切りつけたり、地雷を設置したり敵を毒状態にするなど、スペルは200種類以上用意されており、戦闘中徐々に貯まるマナを消費して行使する。
『ロックマンエグゼ』から強く影響を受けたゲームプレイだが、フィールドマップは存在せず、常に戦闘マップを移動しながらゲームは進行する。こういったマップのデザインについては『Faster Than Light』に影響を受けているという。
道中は戦闘だけが発生するわけでもなく、回復できるキャンプ、役立つアイテムが手に入る宝箱などのマップも設置されている。また、こちらに慈悲を乞う敵や人質となったNPCもいる。彼らを倒して経験値にすることもできるが、助ければ回復アイテムを提供してくれたり、ピンチに陥った際に助けに入ってくれる場合もある。
ローグライクゲームらしく戦闘終了時に手に入れられるスペルカード、移動先で起きるイベントはランダムであり、プレイヤーが倒れればそれまでの経過はリセットされる。
ゲームのメインコンテンツとなる戦闘はスピーディで激しいものとなっている。序盤から敵の攻撃を示すマーカーが自陣を覆い尽くし、慣れないうちは自陣で敵の攻撃を避けるだけでも手一杯になるだろう。スペルカードも何を引き立てたか確認する間もなく使用し、デッキ構築やスペル同士を組み合わせたコンボを利用することも難しいかもしれない。
だが、何度もプレイする内にスペルカードを確認する余裕が生まれ、敵に有効な攻撃が加えられるようになるはずだ。ローグライクゲームでは特に強い、プレイヤー自身の成長を実感できる。
ゲームの開発はThomas Moon Kang氏が音楽とイラスト以外のほぼすべてをひとりで担当している。PaypalでUI / UXデザイナーとして働く傍ら、自身のゲームを作っている。2016年には『Astral Gun』をリリースしており、本作は氏の2作目となる。
わずか2日で目標金額を達成し、デモ版も精力的なアップデートが続く『One Step From Eden』。ストレッチゴールにはキャラクタースキンだけでなく、『VA-11 HALL-A』の音楽を手がけたMichael ‘Garoad’ Kelly氏も参加するサントラ、Nintendo Switchへの対応も含まれている。
まずはデモ版をプレイしてみて、気に入ったなら支援してみてはいかがだろうか。
文/古嶋誉幸