UbiSoftはオープンワールドアクションゲーム『Assassin’s Creed III Remastered』を3月29日に海外で発売すると発表した。
先日より『Assassin’s Creed Odyssey』のシーズンパスの対象コンテンツとなることが発表されていたが、スタンドアローンでも発売されることとなる。日本での発売は未発表。シーズンパスで紹介されていた内容と同じく、単体版『Assassin’s Creed III Remastered』には過去にリリースされたDLCをすべて搭載し、『Assassin’s Creed III: Liberation』(アサシン クリード III レディ リバティ)も同梱される。
※オリジナルとリマスターの映像を比較したトレイラー
『Assassin’s Creed III』は2012年に発売されたシリーズ通算8作目に当たる、18世紀アメリカの植民地時代を舞台にした作品だ。イギリス人とネイティブアメリカンの血を受けつぐコナーを主人公にして、アメリカの独立という激動の時代を描く。
『Assassin’s Creed II』からゲームエンジンを刷新し、ゲームプレイも大きく変更された。特に戦闘はターゲットシステムが廃止され、カウンターや武器の仕様が変更。これにより、さらにスタイリッシュな戦闘を楽しめるようになった。また、最新作『Assassin’s Creed Odyssey』まで引き継がれている、戦艦による海戦や狩りのシステムを初めて導入。特に海戦は『Assassin’s Creed IV: Black Flag』でも大きくフィーチャーされるなど、評価の高い要素だ。
その一方で、ゲームエンジンとゲームプレイを刷新したためか、当時はバグの多さによって評価を落としている。
『Assassin’s Creed III』と同時発売された『Assassin’s Creed III: Liberation』は、もともとPlayStation Vitaでリリースされた作品だ。2014年にPS4やXbox 360、PCに移植されているが、もともとはPlayStaiton Vita向けだったため、タッチパネルやジャイロなど独自の操作方法が要求されるゲームだった。コンソールへの移植にあたってコントローラー向けの操作に変更された。
ストーリーを『Assassin’s Creed III』と共有しており、アメリカ独立時代を生きる女性アサシンが主人公だ。アサシン、貴婦人、奴隷の3つの変装でゲームプレイが変わることが特徴。戦闘は得意だが怪しまれやすいアサシンや、逆に怪しまれにくいが戦闘は苦手な貴婦人など、服装に合わせて得手不得手や悪評への対処が変わってくる。
Ubisoftは、『Assassin’s Creed III Remastered』の変更点も発表している。リマスター版はフルHDだけでなく、PlayStation 4 ProやXbox One X、PCでは4K解像度にも対応。テクスチャがさらに高解像度となり、キャラクターモデルも新たなものに変更される。ライティングにも調整が入るなど、グラフィックは現行機で出すにふさわしいものとなっている。
また、詳細は明かされていないもののプレイヤーのフィードバックに基づいたゲームプレイの調整も行われており、単なるグラフィックアップグレード版にとどまらない変更がなされている。
『Assassin’s Creed Odyssey』のシーズンパスに含まれている『Assassin’s Creed III Remastered』と同等の内容なので、シーズンパス所有者があらためて購入する必要は無い。シーズンパスを持っていない方で興味がある方は、日本での発売が正式に発表されるのを待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸