障害を持つゲームファンを支援する慈善団体AbleGamersのチャリティストリーミングイベントで、ストリーマーのRudeism氏がたったひとつのボタンを使い『スーパーマリオ64』でクッパを倒し切った。このボタンはいわゆるツーとトンの信号を発する、モールス符号を応用してマリオを操作する特製のコントローラーだ。
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入力受け付け時間がシビアなヒップドロップと、クッパを振り回すためのスピンだけはマクロが組まれているが、それ以外のすべての動作はツーとトンの信号だけで操作している。たとえば、「トン」だとアタック、「ツー」だとジャンプし、「トントン」だと前進するといった具合だ。また、「トントンツー」で斜め左や「ツートントン」でカメラ操作の切り替えなど、少し複雑な操作にも対応している。
Rudeism氏は自身のチャンネルで『スーパーマリオ64』のチャリティストリームを公開しており、クッパだけでなくゲーム自体もこのコントローラーで遊べることを披露している。
■各操作に対応したアクション一覧(Redditへの投稿より)
. = 攻撃
– = ジャンプ(ホールド状態で高く飛ぶ)
.. = 前進
.- = 左へ動く
-. = 右へ動く
— = 後退
… = 屈む
..- = 左前へ動く
.-. = 右前へ動く
-.- = 左後ろに動く
–. = 右後ろに動く
.– = ヒップドロップ
-.. = カメラ視点変更
— = ポーズ
…. = スピンマクロ
…- = ズームアウト
..– = ズームイン
.-.- = カメラ視点を左に
.— = カメラ視点を右に
….. = 移動スキームを変更。「-」を押すことでジャンプするだけでなく、同時に前方へ移動するようになる。
また、こうした障害を持つゲームファン向けのコントローラー以外にもギターで『Rocket League』をプレイする動画や、『Dance Dance Revolution』のコントローラーで『Forza Horizon 4』をプレイする動画のほか、変わり種としてティーポットとカップを改造したコントローラーで『Overwatch』をプレイするというエクストリームな姿を披露している。
ティーカップコントローラーにはスティックが備え付けられており、紅茶を注ぐ動作といった変則的な操作があるものの、通常のコントローラーと似たような操作体系となっている。しかし、こういった発想がモールス信号コントローラーを思いつく発想の土台となったのだろう。
もしあなたがなにか独創的なコントローラーを思いついたらぜひ実現させてほしい。興味深いだけでなく、誰か他の人の役に立つかもしれない。
ライター/古嶋誉幸