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『Her Story』クリエイターが手掛ける新作『Telling Lies』を発表。断片的なプライベート映像から物語を読み解くノンリニアの調査スリラー

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 Annapurna Interactiveは実写映像を用いた調査スリラーゲーム『Telling Lies』を発表し、ティザートレイラーを公開した。『Her Story』を制作して一躍注目されたサム・バーロウ氏の新作だ。

 2015年にリリースされた『Her Story』は、警察のデータベースで分割されて保存されている事情聴取の実写映像をひとつずつ調べていくことで、プレイヤーが自分の頭の中でストーリーを組み立てて真相を明らかにする新感覚なインタラクティブ・スリラーとして注目された。

 その作品を制作したのがサム・バーロウ氏。2010年にコナミデジタルエンタテインメントから発売されたサバイバルホラー『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』の開発にも携わったことがあるクリエイターだ。新作である『Telling Lies』は、『Her Story』と同じアプローチで新たな物語を描く。

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(画像はSteam:Telling Liesより)
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(画像はTELLING LIES | Teaser Trailerより)

 今回はNSA(アメリカ国家安全保障局)のデータベースが入った持ち主不明のノートPCの前に座るプレイヤーという状況から始まる。そのPCには2年間にわたる4人のプライベートな生活を密かに録画した膨大な映像が収められている。
 プレイヤーは検索ワードでデータベースの映像を探索し、そこから物語を読み解いていく。徐々に4人の物語は結び付き、衝撃的な事件が明らかになってくるという。

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(画像はSteam:Telling Liesより)
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(画像はSteam:Telling Liesより)

 『Her Story』では主演のヴィヴァ・セイフェルトの演技が大絶賛されたが、今回の主演は4人。それぞれ映画出演の経験もあるローガン・マーシャル=グリーンアレクサンドラ・シップケリー・ビシェアンジェラ・サラフィアンが出演するようで、その演技力も注目だろう。

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(画像はSteam:Telling Liesより)
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(画像はSteam:Telling Liesより)

 Steamのストアページもすでに開設しており、インターフェイス、字幕とも日本語に対応するようだ。製品説明もすでに日本語で紹介されており、確実とみていいだろう。
 発売は2019年内。多数のキャラクターの物語がどのように結びつくのか、気になるところ。続報や発売を見逃さないためにも今のうちからウィッシュリストに登録しておこう。

ライター/福山幸司

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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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