Netflixはトレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』をアニメ化すると発表した。製作総指揮は『アベンジャーズ/エンドゲーム』で共同監督をしているアンソニー・ルッソとジョー・ルッソが担当する。
【お知らせ】Netflixにて、マジック:ザ・ギャザリングがアニメーション化!
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) June 4, 2019
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー&エンドゲームを手がけたルッソ兄弟により創られるシリーズをお楽しみに! https://t.co/OHBWXNGZuE
海外メディアDeadlineによると、アニメーション制作はアニメ制作会社Octopie Networkを中心に、Bardel Studioが参加している。
『スパイダーマン:スパイダーバース』でストーリーボードを担当したYoriaki Mochizuki氏が作画監督を担当。Mochizuki氏はエグゼクティブ・プロデューサーも兼任している。ルッソ兄弟は製作総指揮の立場から全体のクオリティを担当する。
『マジック:ザ・ギャザリング』は1993年にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社から発売されたトレーディングカードゲーム。世界初のトレーディングカードゲームとして、後続のトレーディングカードゲームに絶大な影響を与えた。『マジック:ザ・ギャザリング』自体もカードゲームの王者として君臨し、もっとも世界で遊ばれているトレーディングカードゲームとされている。
基本的なルールは、さまざまな能力が規定されているカードを組み合わせたデッキを構築し、プレイヤー同士が交互にカードを使用して攻撃し、相手のライフポイントをゼロにすること。
カードには幻想的な絵柄と共にフレーバーテキストが描かれており、ファンタジー世界や物語を思わせるものになっている。
設定的には、ドミニアという多元宇宙空間が舞台であり、そこに機械文明や日本風の次元、マナや金属に満ちている個性豊かな次元が無数に存在している。それらの次元のなかで、プレイヤーはプレインズウォーカーと呼ばれる魔術師となって、他のプレインズウォーカーと魔術を戦わせる。
Netflixが公開したビジュアルには、燃え盛る髪の毛を持つ女性チャンドラ・ナラーが描かれている。気性の激しい火炎の魔法を使いこなすプレインズウォーカーの女性だ。アニメでは彼女が物語にどのように関わってくるのか気になるところ。
現在のところアニメの配信時期は不明。Netflixでは『マインクラフト』をインタラクティブ・アニメ化した『マインクラフト: ストーリーモード』を配信していたり、ビデオゲームとして大ヒットした小説『ウィッチャー』を実写ドラマとして制作中。2019年後半の公開が待たれている。
今回はトレーディングカードゲームのアニメ化ということで、幅広いゲーム文化を映像化するNetflixの姿勢がより伺えるものといえるだろう。
ライター/福山幸司