Affable Gamesは、会話シミュレーター『Speaking Simulator』のオープンβテストを8月19日から9月2日まで開催する。対象プラットフォームはPCとMac。公式サイトか、Googleドキュメントから直接メールアドレスを入力してテスターに登録できる。
『Speaking Simulator』は、キーボードを使って舌や口の動きを制御し、人型ロボットをうまく喋らせるキーボードとマウスを使うゲームだ。マラソンランナーの四肢を操作して走らせる『QWOP』タイプの作品と説明するとわかりやすいだろう。
プレイヤーはゲーム内で人間を相手にさまざまな会話に挑戦し、自分がロボットであることを隠し通さなければならない。もし、うまく会話が続けられなければ、システムがオーバーロードしてロボットは徐々に人の形を保てなくなる。会話に失敗すると、口から煙を吐き、目や耳は飛び出し、コミカルだが見るも無残な姿へと変わっていく。
ゲーム中に用意されている課題は面接や医師面談、ロマンティックな会話など10種類。普通の人間のように笑顔やアイコンタクトを駆使し、ただしゃべるだけではない包括的な人付き合いに挑戦することになる。
Steamのストアページでは、ゲームの特徴を「これまでのゲームでもっともリアルで無意味なシステムが搭載されている」と説明している。会話を選択することでストーリーを進めるゲームは数多いが、口の動きを制御して会話を進めるゲームはそうはないだろう。この特徴的なシステムをより強調するため、なめらかな舌の動きやグラフィック、ツバの粒子などにもこだわっているという。
他人と会話で、頭から煙が吹き出しそうになる経験をしたことがある方も少なくないかもしれない。『Speaking Simulator』はそんなトラウマのような体験をコミカルに描いている、と見るとなかなか深いゲームに思える。ベータテストに登録し、ゲームの中で楽しく会話の方法を学ぶのも良いかもしれない。
ライター/古嶋誉幸