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『Cuphead』が500万本を突破。Netflixでのアニメ化の発表とビルボード1位が牽引か、発売2周年を祝した記念セールも実施

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 Studio MDHRは、『Cuphead』の売り上げが500万本を突破したと発表した。

 この500万本突破と発売2周年を祝して、すべてのプラットフォームでセールが実施される。セールは日本版も対象で、Steam版が10月7日、Nintendo Switch版が10月7日の午前1時59分まで、20%オフとなる。また、Xbox One版も10%オフにて販売されている。

 『Cuphead』はボスバトルを中心とした王道横スクロールアクションゲーム。手描きセルアニメと水彩画で描かれた背景は、1930年代のアメリカで制作されていたカートゥーン『ポパイ』『ベティ・ブープ』などのアニメから着想を得たものだ。45000枚以上の水彩画のセル画を手描きで制作するほどの労力が費やされている。

 さらに音楽は1930年代に流行したビッグバンド・ジャズのスタイルを採用。本作のサウンドトラックは、アメリカの音楽チャート・ビルボードランキングのジャズアルバムカテゴリーで、初登場1位になる快挙を達成した。

カトゥーン調グラフィックで高評価を得た『Cuphead』サウンドトラックがビルボードのジャズアルバム・チャートで初登場1位を記録

 ゲームは、シングル、あるいはローカル協力プレイでカップヘッドやマグマンとなり、新しい武器や必殺技を手に入れつつ、不思議な世界を冒険していく。ボスを中心に2Dアクション・シューティングが展開されていく。歯応えがある高難易度が特徴で、ステージ中にライフの回復やチェックポイントは一切なし。いわゆる死にゲーで、装備と必殺技の選択、プレイヤースキル、そして協力プレイでの息の合ったコンビネーションが勝利の鍵だ。

 本作は2017年9月29日の発売から2週間で100万本を達成したが、その後も売れ続け、2017年12月に200万本、2018年8月に300万本、そして今年7月には400万本を突破した。ここからわずか3ヶ月で、今回の500万本が突破が発表された形だ。

 この売上げが加速した背景には、前述のビルボードランキングでサウンドトラックが1位を獲得して注目度が増したこと、さらに本作が『The Cuphead Show』としてNetflixでアニメ化が今年7月に発表されたことも要因のひとつだろう。

 もはやゲーマーからの口コミだけではなく、アニメ業界も一目置く存在になりつつある『Cuphead』。そのゲーム本家のほうは、プレイアブルキャラクター、ボスなどが追加されたDLC『The Delicious Last Course』が開発中だ。

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(画像はMy Nintendo Store『Cuphead』より)
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(画像はMy Nintendo Store『Cuphead』より)
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(画像はMy Nintendo Store『Cuphead』より)
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(画像はMy Nintendo Store『Cuphead』より)

 世界的な注目度を浴びる本作だが、DLCの発売や、アニメ『The Cuphead Show』が配信開始されると、さらに売上げは伸びていくのは間違いない。未プレイの人はこのセールの機会に『Cuphead』現象に参加してみてはいかがだろうか。

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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