次世代機「Xbox Series X」のスペック詳細がついに解禁。「8コア 3.8GHzのCPU」と「12TFLOPSのGPU」を搭載、ロードやゲームの切り替えは一瞬で完了

 マイクロソフトは、2020年のホリデーシーズンに発売予定としている「Xbox Series X」詳細スペック詳細を公開した。あわせてコントローラーレイテンシに焦点を当てた、用語集を含む4つの記事を公開した。

(画像はXbox公式サイト「Xbox Series X: A Closer Look at the Technology Powering the Next Generation」より)

 ハードウェアの寸法は、「縦×横×高さ=151mm×151mm×301mm」となることが発表された。マイクロソフトは大きさを比較するイメージとして冷蔵庫と一緒に並べる画像を投稿しているが、これはハードの外見が発表された際にファンが面白がり遊んでいたネタを引用したものだ。

 また性能面についてXbox Series Xの開発チームは、これまでのハードウェアでは8bitから16bit、2Dから3D、SDからHDとおもにグラフィックの革新が「パワー」とされてきたと解説。しかし、今日のゲーマーは60fpsで動作するゲームに「視覚的な忠実度」と「正確で応答性の高い入力」を要求するようになったため、Xbox Series Xはグラフィックだけでなくそれらを持つハードウェアとして設計されたと伝えている。

 ハードウェアの能力を決めるもっとも基本的なパーツであるCPUとGPUは、15年以上前のXbox 360からパートナーシップを結ぶAMDとふたたびタッグを組む。「8コアの3.8GHz(同時マルチスレッディング付き3.6 GHz)カスタムZen 2 CPU」、「12 TFLOPSのカスタムRDNA 2 GPU」を搭載。メモリは16GB、補助記憶装置は1TBのSSDが使用される。4Kで60fps、最大120fpsが目標となるパフォーマンスだ。

(画像はXbox公式サイト「Xbox Series X: A Closer Look at the Technology Powering the Next Generation」より)

 グラフィックの見た目での大きな進歩は、「ハードウェアレイトレーシング」への対応だ。光源から伸びる光を追跡し、より正確な光線描写を実現する技術だが、実際にスクリーンショットを確認するのがもっともわかりやすいだろう。『マインクラフト』を例にして紹介されている。

 さらに開発チームはXbox Series Xの実力を示すため、『Gears 5』のスクリーンショットも比較している。描画はPCのウルトラスペック設定を使用。しかし、テクスチャとボリュームフォグの解像度はそれより高く、パーティクル数は50%増しになっている。

 Xbox One Xでは4K 30fpsだが、Xbox Series Xでは4k 60fpsで動作する。スクリーンショットを見比べると、Xbox Series Xは暗い部分がより暗いメリハリの付いた描写になっており、光の照り返しはよりナチュラルなものになっていることが確認できる。

レイトレーシングOFF
(画像はXbox公式サイト「Xbox Series X: A Closer Look at the Technology Powering the Next Generation」より)
レイトレーシングON
(画像はXbox公式サイト「Xbox Series X: A Closer Look at the Technology Powering the Next Generation」より)
Xbox One X
(画像はXbox公式サイト「Xbox Series X: A Closer Look at the Technology Powering the Next Generation」より)
Xbox One Series X
(画像はXbox公式サイト「Xbox Series X: A Closer Look at the Technology Powering the Next Generation」より)

 このほか、Xbox Series Xは読み込み速度や入力レイテンシも大幅に向上。入力レイテンシが向上したのは、「Dynamic Latency Input」(DLI)、「120hz、Variable Refresh Rate」(VRR)、「Auto Low Latency Mode」のサポートなどによる技術の複合的な作用によるものだ。

 入力レイテンシは実際に触ってみなければわかりにくいが、どんな人が見ても一目でわかるのは、16GBのメモリやSSDの能力を使ったロードの速度向上だろう。マイクロソフトは『State of Decay 2』を使用して、Xbox One XとXbox Series Xのロード速度を比較するテックデモを公開しており、ロード終了までに約40秒もの差が付く結果になっている。

 また、複数のゲームを瞬時に切り替えるクイックレジューム機能のテックデモが公開され、デモでは5つのゲームを一瞬で切り替える様子を見ることができる。

 上記のパワフルなハードウェアの恩恵はXbox Series X向けゲームだけでなく、同機の柱のひとつである互換対象のXboxゲームにも恩恵がある。起動と読み込み時間の改善、より安定したフレームレート、高解像度、グラフィック品質の向上などが期待できるという。

 たとえば一部のXbox OneタイトルをXbox Series Xでプレイすれば、もともと4K向けに設計されていない作品でも4K出力が可能となる。さらにHDRをサポートしない作品でも、ハードウェアから自動でHDRサポートを行う機能も搭載される。

 また、Xbox Oneのアクセサリーとの互換やクロスジェネレーションマルチプレイ、『Cyberpunk 2077』が対応を発表した対応タイトルを買えばXbox OneでもXbox Series Xでもゲームがプレイできるスマートデリバリーなど、これまでの資産を有効に活用できる機能も目白押しとなっている。

(画像はMicrosoft Store『Cyberpunk 2077』より)

 Xbox Series X用の新型コントローラーには、レイテンシやエルゴノミクスの改善、新たに搭載されたシェアボタンや「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」のようなDパッドなど、さまざまな変更が加えられた。

 コントローラーのサイズはこれまでより少し小さめに設計されている。平均的な8歳児の手に合わせた設計をすることで、より大きな手の人の経験に悪影響を与えることなく、数億人の人々のアクセシビリティと快適性を改善できることが判明したという。目に付く変更点として、バンパーやトリガーをわずかに丸くする変更されている。トリガーとバンパーには点字のようなドットパターンが刻印され、手が乾いていても、汗で濡れていても滑らかで一貫した感触を維持するためにマット仕上げが施されている。

 また新型コントローラーは複数のデバイスを記録することができるようになった。ひとつのコントローラーをコンソールとPC、スマートフォンなどで共用していた場合は、デバイス間の切り替えがより簡単になる。

 一挙に詳細が明らかとなったXbox Series Xだが、発売日はいまだ2020年のホリデーシーズンと詳細は伏せられたままとなっている。6月のE3 2020は新型コロナウイルスの懸念により中止となったが、マイクロソフトのフィル・スペンサー氏はデジタルイベントを代わりに開催されることを伝えており、こちらではさらにゲームソフトなどの情報が伝えられることに期待したい。

ライター/古嶋誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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