Bethesda Softworksは、オンラインRPG『Fallout 76』を無料で遊べるフリーウィークエンドの開催を発表した。期間は日本時間5月15日(金)午前1時から19日(火)午前1時まで。
今回のフリーウィークエンドでは、NPCを追加しゲームプレイを改善した大型アップデート「Wastelanders」も体験可能。対象プラットフォームは明示されていないが、Eurogamerなどの一部海外メディアは「PC(Windows)、PlayStation 4、Xbox Oneの全プラットフォームで開催する」と報じている。
また、同期間中にはダブルXPイベントも開催される予定で、ゲーム内はいつにも増してプレイヤーが増えることが予想される。
It's a whole new Appalachia. 🌄
— Fallout (@Fallout) May 13, 2020
Starting Thursday – May 14th through May 18th, come experience all that #Wastelanders has to offer during #Fallout76's free to play weekend. pic.twitter.com/O9IGSysB7K
『Fallout 76』はBethesda Softworksの人気RPGシリーズのスピンオフ作品として2018年に発売されたオンラインRPGだ。シングルプレイゲームではないため、他のプレイヤーとともに『Fallout』の世界を旅することができる。
ゲームのリリース当初はNPCが実装されていなかったため、従来の『Fallout』のようなシングルプレイを求めていたプレイヤーから大きな失望を買った。ほかにもバグやゲームプレイを牽引する目的の欠如など、さまざまな問題点を抱えたままローンチし、決して高い評価は得られなかった。
その後の開発では方針を変更し、複数の勢力に所属するNPCやクエストラインを追加する無料の大型アップデート「Wastelanders」を発表。2020年4月にリリースされた。
レビュー数に大きな差があるが、レビュー集積サイトMetacriticでは各プラットフォームで50点前後の評価にとどまっている『Fallout 76』に対し、『Fallout 76 Wastelanders』は60点台に乗り、少しずつではあるが評価は上昇傾向にある。
さまざまなプレイヤーが集うマルチプレイゲームだけに、ゲーム内ではそれまでのシリーズと少し異なる楽しみ方が見いだされている。これまでには、『Fallout 4』の人気キャラクター「プレストン・ガービー」になりきって居住区の危機を人々に訴えるロールプレイを行うプレイヤーや、自分の拠点を自由に製作するシステム「C.A.M.P」を利用して他のプレイヤーを楽しませるアトラクションを作るプレイヤーが登場。
また、トイレットペーパーの買い占めや価格高騰といった現実の投影や、核攻撃によってゲーム内世界だけでなくサーバーまでダウンさせる一風変わった事件も起きている。
発売当初の不評が少しずつ改善され、それに伴い評価も少しずつ改善されている『Fallout 76』。発売当初にゲームの内容や評価を見て買うことをやめてしまった方も、これを機に一度本作を試してみると良いかもしれない。
ライター/古嶋 誉幸