9月21日、マイクロソフトが『Fallout』や『The Elder Scrolls』で知られるBethesda Softworksの親会社Zenimax Mediaを買収すると発表し、大きな話題となった(参考記事)。そんな今回の買収劇を少し奇妙な同窓会のように捉え、『Fallout: New Vegas 2』が登場するのではないかと喜ぶファンたちの声が浮上している。
マイクロソフトのXbox Game Studiosには、かつて『Fallout: New Vegas』を開発し2018年に買収が発表されたObsidian Entertainmentがすでに所属している。ファンたちは『Fallout』シリーズのライセンスを持つBethesdaが新たに参入することで、続編開発の機運が高まるのではないかと見ているようだ。
2010年に発売された『Fallout: New Vegas』は、現在Xbox Game Studios傘下のObsidian Entertainmentが開発したオープンワールドRPGだ。タイトルの通り、Bethesdaが権利を持つ『Fallout』シリーズの1本である。
オープンワールドRPGの金字塔であり日本でも大人気となった『Fallout 3』に続く作品で、『Fallout』初期2作を手がけたファーガス・アーカート氏率いるRPG職人集団Obsidianが開発を担当。『Fallout 3』とはまた違ったいぶし銀的な魅力を放っており、根強くファンたちに愛されている。
またObsidianが2019年にリリースした最新作『The Outer Worlds』は、ゲーム設計から『Fallout: New Vegas』の精神的続編ともいわれ、高い評価を受けた。いまだに質の高いオープンワールドゲームを開発しているだけに、ファンの期待もひとしおだ。
¯_(ツ)_/¯ https://t.co/MqyiuNsWS2
— Obsidian (@Obsidian) September 21, 2020
Bethesdaは『Fallout: New Vegas 2』で盛り上がるファンに反応を見せないものの、Obsidianは「今や『Fallout: New Vegas 2』は可能となりました!」というTwitterユーザーのツイートに対してリプライしている。ただし、「 ¯\_(ツ)_/¯ 」と、肩をすくめるようなアスキーアートだけだ。このツイートが何を意味するかはまだ分からない。
それでも、ファンは10年の時を経て再び相まみえる両社に期待を隠せないようだ。先ほどのアスキーアートだけのツイートは、記事執筆時点で2.3万リツイート、4000以上の引用コメント、そして無数のリプライが付いている。
もちろん、たとえ買収が完了しても『Fallout: New Vegas 2』の開発がスタートするかどうかは不明だろう。はたしてファンの期待に後押しされ、『Fallout: New Vegas』の新作は出るだろうか。ブルームバーグによると、マイクロソフトは2021年後半にBethesdaの買収を完了する予定だ。
ライター/古嶋誉幸