YouTubeチャンネル「Stop Skeletons From Fighting」は、NINTENDO64のコントローラーふたつを合体させた奇妙な改造コントローラーを発見したことを報告する動画を公開した。海外メディアGames Raderが報じている。
このニコイチコントローラーは、「Frankenstein Dual Analog N64 Controller」(以下、フランケンシュタインコントローラー)として15ドルで販売されていた。コントローラー本体からはケーブルが2本伸びており、本体はこれをふたつのコントローラーとして認識するようになっている。
このコントローラーは『ゴールデンアイ 007』、『パーフェクトダーク』、『Robotron 64』、『罪と罰 〜地球の継承者〜』、『スター・ウォーズ エピソード1 レーサー』を楽しむためだけに設計されているという。
動画でもっとも尺をとって説明されているのが、このコントローラーで『ゴールデンアイ 007』を遊ぶことだ。本作にはコントローラーひとつで遊ぶだけでなく、ふたつで遊ぶオプションが用意されている。通常はスティック1本で操作するゲームだが、ふたつのコントローラーを使うことで、移動と視点操作を2本のスティックで行う現代的なコントロールが可能となる。
ゲームの説明書には「真のプロフェッショナル向け」と説明されている。AとBボタンを押すのにちょっと無理があるように見えるが、確かに現代的なコントロールに見える。
『ゴールデンアイ 007』がリリースされたのは1997年。当時FPSの主戦場だったPCでもフル3DのFPSすら珍しい時代、スティック2本で遊ぶコンソールFPSというのは画期的な発明だったはずだ。現在のスタンダードがすでにこの時にほぼ実現していたのは、レアの慧眼を示す証左といえるだろう。
ただでさえ大きめだったNINTENDO64コントローラーをふたつ組み合わせたことで、フランケンシュタインコントローラーはかなりの存在感を放つこととなった。『ゴールデンアイ 007』は歴史的名作とはいえ、今やるには古い点が目立つのも確かだ。このコントローラーを使えば、今のコンソールFPSに近い操作感で遊べるだろう。