PlayStation向けのファーストパーティタイトルが、今後もPC向けに移植されていく予定であることが明らかとなった。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE) の社長兼CEOジム・ライアン氏が、海外メディアGQ Magazineのインタビューにて伝えている。
次なる移植作品は、アメリカオレゴン州に拠点を置くBend Studioが開発したゾンビサバイバルゲーム『Days Gone』が予定されており、今春にリリース予定だという。ライアン氏のインタビューが公開されたのち、同社の公式Twitterアカウントも同作の移植を正式に発表している。
『Days Gone』は2019年にPlayStation 4向けに発売されたオープンワールドゾンビサバイバルゲーム。パンデミックにより発生した感染者(ゾンビ)の大発生により、人間社会が崩壊。主人公ディーコンは極限状況の中、バイクに乗って崩壊した社会を旅することになる。
※2019年1月に公開されたPS4版『Days Gone』の発売トレイラー
SIEは2020年8月にPC版『Horizon Zero Dawn Complete Edition』をリリースしたあと、ファーストパーティタイトルのPC移植にも注力することを同月に企業リポートで発表。ファーストパーティータイトルのIP展開でさらなる収益を確保することを明らかにしていた。
PC版『Horizon Zero Dawn Complete Edition』は、最適化不足により発売後にパッチを何度もリリースすることとなったが、Steamの非公式統計サイトSteamSpyによると、Steamでの販売本数は記事執筆時点で100万本から200万本と記録されている。また、別の非公式統計サイトSteamDBによれば、プレイヤーの同時接続数は最大で約5万人だという。
SteamSpyの数値は、あくまで公開アカウントの統計を取ったものではあるが、セールスはSIEが十分に満足できるレベルのものであったと推測できる。
なお昨年8月に公開した企業リポートにてソニーは、PlayStationのゲームをPC向けに展開しつつも、PlayStation 5に関しては「次世代機にふさわしい、エクスクルーシブなゲーム体験」を提供するとコメント。PlayStation 5のタイトルもPC向けに移植されるかどうかは、明言されていない状況となっている。
ライター/古嶋誉幸