発売から1ヶ月未満で400万本を売り上げた人気ヴァイキングサバイバルゲーム『Valheim』。物理演算を使って空を豪快に飛んだりとヴァイキングらしからぬプレイヤーたちの行動に注目が集まるなか、新たにオーディンの使命を無視して「どれだけ早くゲームを開始して死ぬことができるか」というタイムアタックに挑戦する走者が登場し始めている。
これは海外では「Death%」と呼ばれるタイムアタックのレギュレーションで、ストリーマーが『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』などで挑戦したことでも話題となった。今回はPuba氏が『Valheim』で挑戦したところ、なんと「32秒」を記録。なお記事執筆時点でこのレギュレーションのスピードランに挑戦している走者はいないため、そのまま世界記録となっている。
動画を見るとわかるように、Puba氏はゲームスタートと同時に海へとダッシュし、スタミナが切れていることを確認してから水に飛び込んでいる。このゲームでは水泳中にスタミナが切れるとダメージを受け始めるので、スタミナがない状態で水に入るとすぐに死亡することができるようだ。
『Valheim』のタイムアタックはまだまだ黎明期で、録を集積するサイト「Speedrun.com」にもまだゲームのページはない。ただし、ファンが海外掲示板Redditなどで散発的に議論を交わしており、ファンが運営する『Valheim』タイムアタックの記録集計サイトもオープンしている。
ファン運営のRTA記録集積サイトには、最初のボスをいかに早く倒すかを競う「First Boss・RSG」に、ルールの記録が複数登録されている。RSGとは「ランダムシードグリッチレス」の略称。シード値はランダムで、コンソールコマンドを含むバグを使わずいかに早く最初のボスを倒すかを競うルールとなる。すでに9位まで登録されており、ワールドレコードは5分18秒だ。
『Valheim』は『マインクラフト』と同じように自動生成マップは個別にシード値が設定されている。ゲームのマップはランダム生成だが、シード値を入力することで望みのマップで遊ぶこともできる。タイムアタック向けシード値も続々と集まっており、『Valheim』のファンWikiによると、「HHcLC5acQt」というシードがボスの出現位置が近く向けだという。
まだまだ新しい楽しみ方が登場しそうな『Valheim』は、Steamにて早期アクセス中。ゲームに興味がある方は、ぜひ飛び込んでみて欲しい。
ライター/古嶋誉幸