市場調査会社センサータワーは、中国のゲーム開発会社miHoYoの開発するオープンワールドアクションゲーム『原神』のモバイル版が発売から8億7400万ドル(約942億円)の収益を得ているとの調査結果を公表した。
センサータワーの調査データによれば、『原神』は世界で3番目に高い収益を上げているモバイルゲームになるという。1位はテンセントゲームズの『王者榮耀(Honor of Kings)』、2位は同じくテンセントゲームズの『PUBG Mobile』、4位はNianticの『Pokémon GO』となっている。
『原神』は2020年9月にPlayStation 4、PC、スマートフォンでリリースされたタイトル。アートスタイルやゲームプレイで『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の影響を強く受けており、そこに『崩壊3rd』の開発会社らしいハイテンポなアクションや協力プレイを組み合わせている。炎、水、風、雷、草、氷、岩の属性を示す「元素」と呼ばれるシステムは、戦闘で敵に大ダメージを与えたりマップのギミックを解くのに使ったりと、ゲームプレイやストーリーに強く関わっている。
発売直後から高い人気を誇り、前述のとおり2020年9月末のリリースから約5か月で約942億円の収益を得た。単純計算すると、1か月で平均190億円の収益だ。国別の収入は中国が1位の29%、日本が21%、アメリカが18%となっている。機種別では、iOSが全体の60%、Google Playは残りの40%を占めているという。
この数値はセンサータワーの調査によるものでmiHoYoからの正式発表ではないが、昨年10月の時点で発売から2週間足らずで1億ドルの収益を挙げたことが公表されており、うなずける数値となっている。またセンサータワーの調査はあくまでモバイルプラットフォームでの『原神』の売り上げで、コンソールやPCも合算すればさらに高い数値となっているだろう。
ライター/古嶋誉幸