船で空を飛ぶ宇宙計画を開発するなど、ヴァイキングらしからぬ遊び方も話題となっている人気サバイバルゲーム『Valheim』。本作にて新たにノートルダム大聖堂を建築したユーザーのGlPv氏ファンが、自身が作った巨大建造物を紹介するスレッドを立てた。
ノートルダム大聖堂は、フランスはパリの象徴的な建物のひとつだ。12世紀に着工し、13世紀ごろには巨大な双塔と尖塔が特徴的な現在の姿となった。ナポレオンを含む多くのフランス君主の戴冠式がここで行われ、一時は国民の思想の変化から略奪の対象となりながらも850年間パリの街を見守り続けた。2019年に起きた大規模な火災により、尖塔や屋根など木造部分を筆頭に多くの構造物が損壊。現在は復旧作業が進められている。
『Valheim』の世界設定はファンタジーとなっており時代は不明だが、一般に「ヴァイキング時代」と呼ばれているのは9世紀から11世紀ごろ。ノートルダム大聖堂の建造が始まるよりも前の時代だ。しかし、10番目の世界ヴァルハイムを生きるヴァイキングにそんなことは関係なかった。
GlPv氏は、大聖堂は「木の鉄の梁」でフレームを作り、続いて屋根と壁を作ったと伝えている。垂直の梁を使ってディテールを追加し、大聖堂に近い見た目を目指した。内部までは手が回っておらず、外観のみとなっている。建造自体はあまり大変ではなかったようで、「リソースだけが懸念事項です」と語っている。
また氏のコメントによると大聖堂は通常のゲームで作ったわけではなく、デバッグモードで建設したという。木を切って材料を集めていたら、100年とはいわないまでもかなりの時間が掛かっただろう。実際には10時間以上を掛けたとも伝えている。
デバッグモードで建設されているが、建物の構造自体はゲームの物理法則に則って建造されている。『Valheim』には建物の耐久度があり、柱や梁で支えなければ自重で壊れてしまうことがある。氏は双塔の高さは34~36メートルあるとコメントしている。ゲームで建てられる最大高さは不明だが、30メートル以上の建物も建設できるようだ。
船で空を飛んだりとにかく早く死亡したりと、さまざまな楽しみ方があるが、こうした巨大な建物を建てるのも醍醐味のひとつだ。
ライター/古嶋誉幸