『マイ・チャイルド・ニュー・ビギニング』の映像が初公開。「再構築」をテーマとしており、トラウマを持つ子供たちの子育てを経験し、意思決定の倫理的な側面について、深く学べるゲームに

 TeknopilotとSarepta Studioは、インディーゲーム情報番組「INDIE Live Expo 2021」にて育成シミュレーションゲーム『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』の続編『マイ・チャイルド・ニュー・ビギニング』の日本語版の映像を公開した。2023年リリース予定。

 『マイ・チャイルド・ニュー・ビギニング』は、2018年に発売され400万本ものダウンロードがされた『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』の続編。詳細は不明だが、「再構築」をテーマとしており、トラウマを持つ子供たちの子育てを経験し、意思決定の倫理的な側面について、深く学べるゲームとなる。またシンプルなオンライン機能があり、複数のプレイヤーが描かれていることに対する見解を共有することができる。

 前作『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』は、現実に存在したナチスによる福祉施設「レーベンスボルン」を題材にした社会派の育成シミュレーションゲーム。

 レーベンスボルンはナチスの優生思想に基づかれた純血のドイツ民族を増やす政策のため、ナチスが奨励する出産、育児、教育を行う運営がされていた。この施設は第二次世界大戦後には解体したが、そこで生まれた子供たちが残された。

(画像はYouTube「INDIE Live Expo 2021」より)
(画像はYouTube「INDIE Live Expo 2021」より)
(画像はTwitterより)

 その子供たちの戦後の迫害にスポットを当てたのが『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』だ。プレイヤーは、レーベンスボルンの幼い子供を養子に迎えて、そのお風呂や食事などの世話をするが、そのうち子供は学校や周辺の地域からは、「ナチスの子」、「売国奴」として迫害を受けるようになる。プレイヤーはこうしたイジメや差別を受ける子供をどのように救ってやればいいのか悩むことになる。

 異色の社会派シミュレーションとして『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』は高く評価されたが、今回の続編『マイ・チャイルド・ニュー・ビギニング』は、公式サイトによると救済、哲学、トラウマ、和解、再建をすえており、前作より希望がある作風になっているかもしれない。

 「INDIE Live Expo 2021」では、この続編の映像が世界で初公開。さらに日本語に翻訳されていることが確認できた。日本語での正式リリースがあるとみてよいだろう。リリースは、2023年としばらく先だが、前作『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』はPCとコンソール向けに移植されたばかりなので、未プレイの人はこの機会にプレイしてみてはいかがだろうか。

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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