未開封の『スーパーマリオブラザーズ』が約2億2000万円で落札されオークション史上最高値を更新。落札物の権利を複数の出資者でシェアして配当金を受け取れるユニークなサービスも話題に

 オークションサイトを運営するRallyは8月6日(金)、未開封の『スーパーマリオブラザーズ』が同サイトにて200万ドル(約2億2000万円)で落札され、オークション最高値の世界記録を更新したと伝えた。7月に156万ドル(約1億7200万円)と史上最高額樹立を果たした『スーパーマリオ64』を上回る記録のみならず、落札物の権利を出資者間でシェアできる同社のユニークなオークション方式も話題を呼んでいる。

 このたび匿名の落札者によって購入されたのは、1985年に発売された未開封の『スーパーマリオブラザーズ』。10点を最高値とする「Wata Games」の鑑定によると、対象品のグレードは「9.8 A+」と“異例の”優れた保存状態で、2020年7月当時の同タイトルの最高額11万4000ドル(約1250万円)と比較すると、およそ20倍近い落札価格となった。

 コロナ禍での在宅時間の増加も相まり、急拡大するゲームコレクター界の需要。自宅にいながら資産を運用できる投資の対象として中古ゲーム市場は賑わいを見せる一方、多くの場合は開封済みであったり保存状態が良いケースはごく稀であるとして、投資家たちの新たな参入の障壁にもなってきた。

 そこで登場したのが、2018年にローンチしたオークションサイト「Rally」だ。落札物を同社が引き取り一時的な管理を行い、「落札物の所有権を出資者間でシェアできる」という株主制度にも似た独自のシステムを導入し、さまざまな分野のコレクターから注目を集めている。
 落札物の購入を新たに希望する者が現れた際には、出資者への投票を募り譲渡の可否を判断するという方式。賛成多数で新たな購入者の手へと渡った場合、出資額に応じた配当金がリターンとして支払われる

(画像は「Rally」公式YouTubeより)
(画像は「Rally」公式YouTubeより)
(画像は「Rally」公式YouTubeより)

 Rallyは今回最高値を更新した『スーパーマリオブラザーズ』を、2020年4月に開催されたオークションで14万ドル(約1540万円)で入手。数ヶ月後に2倍近い30万ドル(約3300万円)での購入オファーがあったが、投票により却下されている。

 今回の200万ドル(約2億2000万円)でのオファーは、出資者全体の4分の3と過半数の賛成を経て承認された。購入に成功した匿名の落札者は「ビデオゲーム業界への大きな投資だよ」とコメントを残している。また、The New York Times誌によると、100ドル(約1万1000円)の出資が950ドル(約10万5000円)となり、9倍以上の配当金を受け取った出資者もいるという。

 残念ながら同サイトはアメリカ在住者限定の展開となっているが、このたびの最高値記録の更新が同様のサービスへの大きな後押しとなるのは間違いないだろう。日本国内でも宝くじを買うように気軽な感覚でビデオゲームへの投資を楽しめる日が訪れるかもしれない。

ライター/dashimaru

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP
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