デジタル版ゲームを配信するSteamは11月28日(日)、同プラットフォームの同時接続ユーザー数における過去最高記録を更新。日本時間23時時点で2738万4959人が一斉にアクセスしていた事実が明かされた。
この数字は、Steamストアに登録されたゲームの情報を収集・分析するSteamDBの調査によるもの。データによれば、前日27日(土)の同時刻にも過去最多となる2718万2165人が同時にアクセスしており、2日続けて記録が破られる異例の事態となった。
Steamの同時接続ユーザー数が更新されたのは、2021年4月1日以来約8ヵ月ぶり(2692万2926人)。背景には24日(水)より開催されているSteamオータムセールをはじめ、北米を中心とした感謝祭(Thanksgiving)による在宅時間の増加やブラックフライデーセールによる複数タイトルの値引きなどが挙げられるだろう。
とはいえ、すべてのユーザーが必ずしもゲームを遊んでいるわけではない。ピーク時における同時接続プレイヤーの数は783万5499人だとSteamDBは示している。なかにはチャットを利用したり、あるいは単にログインしているだけという者の方がはるかに多いのかもしれない。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、WHO(世界保健機関)が「パンデミック」の警鐘を鳴らした2020年3月以降、Steamの同時接続ユーザー数は上昇を続けている。外出自粛やロックダウンなどにより娯楽の種類が制限されるなかで、遊び尽くせないほどのゲームを提供する同プラットフォームが果たした役割は大きそうだ。
こうした影響下で、PCゲームが楽しめる携帯機「Steam Deck」の出荷は2022年2月へと延期されたものの、同機が広く流通するようになればユーザー数はますます増えるに違いない。多くのタイトルが割引対象となるSteamオータムセールは12月2日(木)の午前2時まで開催中だ。