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『ペルソナ』シリーズがPC、Xbox One 、Xbox Series X|S向けに発売。Xbox Game Passにも対応

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 株式会社アトラスは6月13日、「Xbox & Bethesda Games Showcase 2022」にて、『ペルソナ3ポータブル』、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がPC、Xbox One 、Xbox Series X|S向けに発売すると発表した。

 それぞれの作品はXbox Game Passに対応し、10月21日から『ペルソナ5ロイヤル』の配信を予定している。

 今回発表された作品は 1996年にPS向けに発売されたゲーム『女神異聞録ペルソナ』を原点とする『ペルソナ』シリーズの作品で、各作品はリマスター版としてリリースされ、いずれも初めてXboxのコンソール機でプレイ可能となる。

くわえて、『ペルソナ3ポータブル』はこれまでPSP、またはPS Vitaのダウンロード版のみ、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』はPS4のみでプレイ可能であったが、今回の発表および各作品の配信をへてプレイしやすくなるだろう。なお、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は2020年6月にPC版がリリースされている。

『ペルソナ』シリーズがPC、Xbox One 、Xbox Series X|S向けに発売_01
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 『ペルソナ3 ポータブル』は、アトラスより2006年にPS2向けに発売した『ペルソナ3』の移植版だ。

 本作の舞台は横浜でテーマカラーは青。10年前に両親を事故で亡くした主人公は、家庭の事情で小中高一貫校である月光館学園の高等部に編入する。そこで異形の怪物「シャドウ」に襲われた主人公はペルソナを覚醒し、私立月光館学園の仲間たちと共に深夜0時に訪れる隠された時間帯「影時間」にまつわる戦いへ巻き込まれていく。

 本作より採用された洗練されたデザインや仲間との交流が戦闘にも関係する「コミュシステム」、軽快なテクノやヒップホップを用いるサウンドトラックのは後の『ペルソナ』シリーズの作風を方向づけ、同シリーズの転換点と言える作品だ。

 また、本作を象徴するペルソナが死神のアルカナを司る「タナトス」であることが象徴するように、作品に充満する陰鬱ムードややダークな美学が特徴となっている。

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 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は2008年にPS2向けに発売されたゲームソフト『ペルソナ4』に追加要素を収録したPS Vita向けの移植版だ。

 本作のテーマカラーは黄色で、物語の舞台は前作のお洒落な都会から一転し、架空の地方都市「稲羽市」。主人公は両親の海外出張により、1年間だけ母方の叔父の家に居候することとなる。

 転入した田舎の高校で流行する「都市伝説」を実践した主人公は人の心を映し出す「マヨナカテレビ」の中の世界に迷い込んでしまい、異空間に蔓延るシャドウとの戦いを経て主人公たちはペルソナを覚醒させる。

 誰にも信じてもらえない奇妙な現象に見舞われた主人公たちは、「マヨナカテレビ」と街で発生する不可解な殺人事件の関係性に気付き、ペルソナを活用して解決すべく奮闘する。

 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は前作のお洒落なビジュアルやコミュシステムを継承しつつ、ポップなテンションを基調としており、テレビ番組をパロディーする「マヨナカテレビ」の演出や高校生のキュートな青春と殺人事件が並走する作風が印象的だ。

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 『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は2016年にPS3、PS4用向けに発売された『ペルソナ5』に新要素を追加し、2019年にPS4向けに発売された作品だ。

 本作のテーマカラーは赤色で、物語の舞台は東京都心部。主人公が暮らす街はかつて株式会社アトラスの最寄り駅であった三軒茶屋をもじった四軒茶屋だ。

 主人公の少年はとある事件にまきこまれ、冤罪をきせられたことで東京の秀尽学園への転入する。転入初日、通学途中に出会った同級生の坂本竜司とともに学校へ向かうが、人の欲望が生み出す異空間「パレス」に迷い込んでしまう。そこで異形の存在「シャドウ」に襲われることで、主人公は自らのペルソナを覚醒させる。パレス内で主人公は変形する猫「モルガナ」と出会い、主人公たちは悪人のパレスからオタカラを盗み出すことで改心させる「心の怪盗団」として活動を開始する。

 本作は「主人公が冤罪を着せられた転校生」であり、怪盗として性暴力を奮う教師や悪徳政治家といった「悪しき権力」と戦うといった「ピカレスクロマン」の作風を採用している。また、ダンジョンの探索には様々な新要素が追加され、『ペルソナ』シリーズの原作である『真・女神転生』シリーズの特徴となるシステム「悪魔会話」も導入された。本作はペルソナ3から培ってきた同シリーズの美学を当時の最新コンシューマ機の性能で表現し、多数のゲーム内コンテンツを収録したシリーズ最新作らしい作品だ。

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※画像はすべて配信中の映像からキャプチャしたものです。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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