アトラスは10月21日、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版の発売を開始した。
対応プラットフォームはNintendo Switch、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Microsoftストア、Steam)で、Xbox Game Passにも対応する。
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は2019年にPS4向けに発売されたシリーズ最新作『ペルソナ5』の拡張版。『ペルソナ』シリーズの仲間と信頼関係を築き悪と戦う作風はそのままに、高校生が卑劣な教師や政治家といった非道な権力者と戦う「ピカレスクロマン」と「青春群像劇」が融合した物語を描く。
本作の主人公は、とある人物に暴行される女性を助けたものの、結果として冤罪をきせられた高校生。この事件により、東京の私立高校「秀尽学園」に「前科持ちの転校生」として入学することとなる。
しかし、通学中に主人公は人の欲望が生み出す異空間「パレス」に迷い込み、ペルソナ能力を覚醒させる。ペルソナ能力となぜかスマホに入っていた「パレス」に侵入するアプリ「イセカイナビ」を駆使し、主人公は悪人から心を奪う「怪盗」と高校生の二重生活を開始する。
ゲームプレイは基本的に『3』以降の『ペルソナ』シリーズの形式を踏襲し、大幅に追加要素をくわえたものとなっている。高校生として学業や部活、バイト、恋愛を含む友人との交流で自他ともに磨く日常パートと、「パレス」やダンジョン要素「メメントス」を攻略する戦闘パートで構成される。
日常生活パートの最大の特徴は、東京都内周辺に実在する「渋谷」や「新宿」といったロケーションを3Dのマップで歩き回り、探索できる点。ところどころ改変されているもののアイコニックなスポットや都市の構造は忠実に再現されており、都内を拠点に学生生活と怪盗の活動に勤しむ主人公の体験をリアリティをもって体験できる。
ちなみに、主人公が住む街はかつてアトラス本社が存在した「三軒茶屋」をもじった「四軒茶屋」で、バッティングセンターや裏路地のオールドスクールな銭湯などマニアックなお店や施設が再現されており、ひそやかなこだわりが味わえるだろう。立ち寄る機会があれば散歩してみるのもオススメだ。
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』には通常バージョンで登場した地域にくわえて新規エリアの吉祥寺が登場し、再現された商店街を本作の主人公として散策可能だ。
また、日常生活で築いた仲間との信頼が戦闘にメリットをもたらすコミュニティシステムも健在であり、大ボリュームのコミュニティイベントも自ずと存分に味わえるだろう。
いっぽうの戦闘パートの見どころは、マップごとに多彩なギミックが盛り込まれた「パレス」の攻略だ。本作のテーマである「怪盗」にちなみ、攻略にはスタイリッシュなステルスアクション要素が設けられている。「パレス」ごとのモチーフにマッチしたギミックと相まって歯ごたえのある攻略が体験できる。
さらに、戦闘では『ペルソナ』シリーズの原点である『真・女神転生』シリーズのシステム「悪魔会話」が復活。メリットもデメリットも生じるものの、人間の常識が通用しないヒリついた緊張感を楽しもう。
くわえて、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』では新キャラクターとして主人公と同じ年の春に入学した生徒「芳澤かすみ」、スクールカウンセラーの「丸喜拓人」が追加。そして、本編では語られなかった「3学期」が描かれ、新たな物語が紡がれる。新たな敵対シャドウ「凶魔」、新規BGMなども収録され、さらに充実した学園生活が楽しめるだろう。
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版には40以上のDLCが最初から遊べる状態で収録される。DLCは他シリーズ作の衣装やBGMといったお楽しみ要素のほか、追加のペルソナ、探索に役立つゲーム内アイテム、特別な追加ミッションが用意されている。
このほかに、『ペルソナ3 ポータブル』と『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』のリマスター版は1月19日に発売が決定している。
リマスター版は多くのプラットフォームで展開されるため、未プレイの方も既に遊んだ方も、ぜひ『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版をプレイしよう。