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『ずんだもん』企業勢も“問い合わせナシ”で読み上げやイラストの「無料使用」が可能に。プロゲーマーやVTuberとのコラボ期待

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 ※2023年3月28日 13時48分追記: 株式会社AHSによるテキスト読み上げソフト『VOICEPEAK』シリーズの「VOICEPEAK 東北ずん子/ずんだもん」を利用する場合の本件への対応について追記を行いました。

 SSS合同会社は3月28日(火)、同社が運営する「東北ずん子プロジェクト」の規約を改定し、企業に所属するストリーマーなどが同企画のキャラクターを配信や動画に利用したい場合に、非商用と定める範囲であれば問い合わせの必要なく無料で利用可能となる旨を告知した。

 これにより今後は、企業に所属するYouTuberやVTuberが「ずんだもん」をはじめとした「東北ずん子プロジェクト」のキャラクターイラストや3Dモデルを配信や動画に登場させやすくなり、コメントを読み上げてもらうといった配信をより手軽に行えるようになる。

 「東北ずん子プロジェクト」は、ずんだ餅をモチーフとした女の子「東北ずん子」と、その仲間たちのキャラクターを用いたコンテンツを提供する企画だ。

 同企画では活動の一環として、キャラクターの音声ライブラリをさまざまなソフトに提供しており、とくに最近では無料で利用できる読み上げソフト『VOICEVOX』のキャラとして収録された同企画の「ずんだもん」が、YouTubeやニコニコ動画などの配信・動画制作で爆発的な盛り上がりを見せている。

 SSS合同会社によると、こういった昨今の「ずんだもん」ブームもあり、企業所属のストリーマーから「ずんだもんを配信の読み上げに使ってよいか?」といった問い合わせが増え、同社としてはそういった利用を歓迎していく意向であったため、より利用しやすいよう利用規約を変更することにしたという。

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 これまでの「東北ずん子プロジェクト」の規約では、「クリエイターは同企画のキャラクターを非商用で利用でき、また動画広告収入を得る程度の活動は非商用の範囲に含める」とする一方で、「東北地方以外の企業が商用利用する場合には問い合わせが必要」としており、企業所属のストリーマーなどが配信や動画で「ずんだもん」などを使いたい場合には逐次問い合わせが必要と考えられる状態となっていた。

 しかし今回の規約変更により、配信や動画投稿目的であれば、いわゆる「企業勢」のストリーマーでも一般のクリエーターと同様に公式へ問い合わせをすることなく「ずんだもん」などのキャラクターを利用可能になり、よりスムーズに配信などで使用できるようになる。

 今回の規約変更で利用可能となる範囲は一般のクリエーターの場合と同じく「公式が非商用利用と定める範囲内」となっており、筆者が同社に問い合わせたところでは、広告による収益化や投げ銭機能(スーパーチャットなど)を受ける程度の配信や動画での使用はOKだが、有料チャンネルでの使用はNGとなるとのことだ。

 また配信や動画投稿を行うサイト(YouTube、NicoNico、Twitch、ツイキャス、Mildomなど)の制限については、とくにないとのこと。

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 今回の規約改定の恩恵が大きい具体的なケースとしては、「東北ずん子プロジェクト」のキャラクターをテキスト読み上げソフト『VOICEVOX』で利用する場合がその一例として挙げられるだろう。

 『VOICEVOX』は、ソフトそのものは商用・非商用ともに無料だが、同ソフトに収録されている音声やキャラクターの利用に関しては、別途それぞれの権利元の規約に準ずる必要がある。

 そこで『VOICEVOX』ユーザーに向けた「東北ずん子プロジェクト」キャラの音源利用規約を見ると、音声の利用は商用・非商用ともに「VOICEVOX:ずんだもん」といったクレジット記載をしていれば無料だが、イラストの商用利用に関しては「東北ずん子プロジェクト」の利用規約を参照するようにとの記載がされている。

 そのためこれまでの規約に従えば、企業勢は『VOICEVOX』による「ずんだもん」の声などの読み上げについては無料で利用できるものの、立ち絵を配信に利用する場合については「東北ずん子プロジェクト」公式への問い合わせが別途必要な状態となっていた。

 しかし今回の規約改定以降は、非商用利用の範囲内であれば、企業勢であってもそういった問い合わせを行うことなく、配信や動画でキャラクターの立ち絵を利用できるようになる。

 また「東北ずん子ガイドライン準拠」を示す(ず・ω・きょ)の記載があるユーザー作成の素材についても、公式のガイドラインに基づいて非商用の範囲であれば立ち絵などが利用可能となる。

 たとえば、ユーザー制作のずんだもんの立ち絵のなかでも見かけることの多い、坂本アヒル氏制作の「ずんだもん立ち絵素材」や「四国めたん立ち絵素材」は(ず・ω・きょ)の記載がされているため、配信等で自由に使うことが可能だ。

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坂本アヒル氏製作の「ずんだもん立ち絵素材」
(画像はニコニコ静画「ずんだもん立ち絵素材」より)
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(画像は東北ずん子プロジェクト公式サイトより)

 なお『VOICEVOX』には「東北ずん子プロジェクト」以外のキャラも音声ライブラリとして収録されているが、そういったキャラに関する規約は当然「東北ずん子プロジェクト」とは別のものとなっている。あやまって各キャラの規約を混同して扱わないようには注意したい。

 また、今回の規約変更はあくまで「東北ずん子プロジェクト」のキャラクターに関する規約変更であり、これらのキャラクターを使用したソフトウェアの利用については、引き続き各ソフトウェアの規約に準ずる必要がある点には気をつけていきたい

 たとえば、「法人の所属者が配信・動画用途で利用する際には法人向けライセンスの購入が必要」としているソフトウェアがあった場合は、ソフト側の利用規約に変更がない限りは引き続き法人向けライセンスでの利用は必要であり、個人向けライセンスで同じソフトを利用可能になるわけではない。

 ただしSSS合同会社によると、株式会社AHSによる読み上げソフト『VOICEPEAK』シリーズの「VOICEPEAK 東北ずん子/ずんだもん」については、「動画配信サービスのライブ配信時のコメント読み上げ用途に限ってなら、企業勢でも手持ちの製品のみで、別途商用ライセンスなどを購入することなく利用可能とする」と同社より返答を得ているとのことだ。

 これについてはAHSによるフレキシブルな対応が見られた例外的なパターンといえるだろうが、同製品を手軽に配信に利用したいと考えていた企業勢にとっては嬉しい返答だろう。

 「東北ずん子プロジェクト」キャラクターの規約に関する詳細は、同プロジェクトの公式サイトにて公開中だ。

 今回の規約変更を受けて、企業・個人を問わず利用しやすくなった「ずんだもん」をはじめとしたキャラクターたち。これにより今後の配信や動画界隈がより盛り上がってゆくことに期待したい。

ライター
85年生まれ。『勇者のくせになまいきだ。』シリーズの代表的プレイヤーとして名を馳せたツルハシの化身。 10代の頃、メックシューターゲーム『ファントムクラッシュ』とその続編『S.L.A.I.』の世界にハマり、 ディスプレイ越しに見た2071年に帰るべく日々を生きる。TCGとボードゲームも好物。
Twitter:@Dump29

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