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19世紀末ロシアで修道女と「サタン」による超現実的な旅路を描くゲーム『INDIKA』体験版が配信開始。ドストエフスキーやブルガーコフの小説そのままな世界を堪能できる作品で、日本語にも対応

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ポーランドに拠点を置く11 bit Studiosは2月6日、19世紀末ロシアを旅するアドベンチャーゲーム『INDIKA』の体験版をSteamにて期間限定で配信開始した。

体験版の配信期間は2月12日までとされており、体験版は日本語テキストに対応している。日本語でプレイする際には設定画面より言語設定と字幕の項目を「Japanese」に設定しよう。

本作の対応プラットフォームは。対応プラットフォームはPC(steam、GOG.COM)、PS5、Xbox Series X|S。で、2024年の第1四半期に発売される予定だ。

『INDIKA』はかつてロシア・モスクワに拠点を置き、現在はカザフスタンで活動中のゲームスタジオOdd Meterが開発中のアドベンチャーゲームだ。物語の舞台は19世紀末のロシアで、「サタン」と出会った修道女・インディカを主人公に宗教的なビジョンと厳しい現実がぶつかり合う超現実的な旅路を3人称視点で描いていく。

Steamストアページによると本作はロシア文学の巨匠として知られるフョードル・ドストエフスキーやキエフ出身の劇作家兼小説家であるミハイル・ブルガーコフらの“小説そのまま”な世界を描く作品になっているという。作品のテーマは「宗教と権威」とされており、ストーリードリブンなスタイルを採用している。

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体験版は元囚人・イリヤと出会う場面から開幕する(画像はSteam:インディカ体験版より)

ゲームプレイは3人称視点で主人公・インディカを操作する形式となっており、体験版の時点ではマップを探索し、行くてを阻む障壁などを突破していくパズル要素が中心となっていた。

いっぽうで、凶暴で巨大な野犬から逃走する場面も存在するため、気の引き締まる緊迫した場面も用意されている。くわえて、グラフィックはフォトリアル調であり、各種ギミックと連動した迫力のあるエフェクトなどは見ごたえのある仕上がりになっている。

BGMはインダストリアルな音色やドラムを主軸とするハードな楽曲が多く、音声による荒涼とした世界の演出にも注目だ。

また、作中では「天の声」のように作中の状況を実況したり、インディカを惑わせるナレーションが登場するが、この声がストアページに記載されている「サタン」であると推測される。

修道女であるインディカと「サタン」と推測される“天の声”による掛け合いはダークなコミカルさを有しており、同時に作中で描かれるテーマにおいて欠かせない要素にもなりそうだ。

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(画像はSteam:インディカ体験版より)

道中ではキリスト教の伝承に纏わる本を獲得したり、道中の各家庭に存在する祭壇に祈ったりすることで経験値が獲得でき、レベルアップをすることができる。

レベルアップをした際にはふたつのスキルツリーから任意のパッシブスキルを選択できた。体験版の時点ではパッシブスキルの効能や各種ステータスの役割は不明であったが、本作のゲーム性を高める要素になることを期待したい。

なお、本作を手掛けるOdd Meterはロシアによるウクライナへの侵攻を受けて、ロシアからカザフスタンに活動拠点を移している。過去に公開された映像では2022年にロシアが実行した“特別軍事作戦”(あるいは、“狂った戦争”)を受け、国を離れなければならなかったと語っている。

体験版は30分前後で遊べるため、興味がある読者はぜひプレイしてみよう。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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