ドワンゴの動画配信サービス「ニコニコ」の運営チームは、6月8日より発生している大規模サイバー攻撃によるニコニコの各種サービスの停止を受けて、YouTube生放送「サイバー攻撃からのニコニコ復旧を見守る場所」をYouTubeのニコニコ公式チャンネル「ニコニコニュース」にて放送中だ。
ニコニコは、「ニコニコ動画」として2006年よりサービスを開始した日本発の動画配信サービスだ。動画再生にあわせて動画上でユーザーの投稿したコメントが流れることを最大の特徴としており、同サイト内では生放送配信サービス「ニコニコ生放送」やイラスト投稿サービス「ニコニコ静画」なども提供している。
同サービスでは8日よりアクセス障害が発生し、現在ほぼすべてのサービスが停止、メンテナンスが続いている。運営は大規模なサイバー攻撃の影響によるものと発表しており、代表のくりたしげたか氏によると、少なくとも今週末の復旧は困難と説明している。なお、クレジットカード情報の流出は発生していないとのこと。
続報について大変お待たせしました。
— くりたしげたか(帰ってきた)🌰ニコニコ代表の人 (@sigekun) June 8, 2024
現在、ニコニコは大規模なサイバー攻撃を受けており、少なくともこの週末中での復旧は困難な状況です。
今週末に予定していた動画投稿や生放送番組を楽しみにされていた皆様に心よりお詫び申し上げます。今後についてのご報告は月曜日までお待ちください。 https://t.co/jqgGvXW2qX
これを受けてYouTubeのニコニコ公式チャンネル「ニコニコニュース」では、8日より生放送「サイバー攻撃からのニコニコ復旧を見守る場所」の配信が開始。放送では現在の状況の報告が行われているほか、放送画面上ではニコニコ動画のようにユーザーコメントが流れるよう設定されており、復旧を願うユーザーのコメントも多く集まっている。また特定の時間には、同サイトではおなじみの時報も流れるようになっている。
またドワンゴの親会社であるKADOKAWAは9日、ニコニコを含むKADOKAWAグループの複数ウェブサイトにて発生している障害の経緯・現状について報告。今後の対応については外部専門家や警察などの協力を得て調査を継続し、「お知らせすべき新たな事実が判明しましたら、あらためてお知らせいたします」としている。
6月8日未明より発生しているKADOKAWAグループの複数のウェブサイトが利用できない事象について、多大なるご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。
— 【公式】KADOKAWA広報 (@KADOKAWA_corp) June 9, 2024
これまでの経緯、現在の状況、今後の対応について、こちらのプレスリリースにてお知らせいたします。https://t.co/beIoQ7yU8d pic.twitter.com/ueyL4qkIp1
「サイバー攻撃からのニコニコ復旧を見守る場所」は、YouTubeのニコニコ公式チャンネル「ニコニコニュース」にて放送中だ。