株式会社任天堂は9月19日(木)、株式会社ポケモンと共同で『パルワールド』開発及び発売の株式会社ポケットペアに対する特許権の侵害訴訟を東京地方裁判所に提起した。
任天堂公式サイトに掲載されている全文は以下のとおり。
任天堂株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:古川俊太郎、以下「当社」)は、株式会社ポケモンと共同で、2024年9月18日に、株式会社ポケットペア(本社:東京都品川区東五反田2丁目10番2号、以下「被告」)に対する特許権の侵害訴訟を東京地方裁判所に提起しました。
この訴訟は、被告が開発・販売するゲーム「Palworld / パルワールド」が複数の特許権を侵害しているとして、侵害行為の差止及び損害賠償を求めるものです。
当社は、長年の努力により築き上げてきた当社の大切な知的財産を保護するために、当社のブランドを含む知的財産の侵害行為に対しては、今後も継続して必要な措置を講じていく所存です。
以上
※任天堂公式サイトより引用
『パルワールド』は2024年1月19日に配信されたオープンワールドサバイバルクラフトゲーム。プレイヤーはパルを捕まえて戦闘させたり、繁殖させたりと様々な方法で活用することができる。
本作は発売前からSNSを中心に世界的に大きな話題を呼んでおり、発売4時間でSteamにおける同時接続数が25万人を記録するなど好調なスタートダッシュを切る。さらには発売8時間で売上本数100万本突破、初日における同時接続者数37万人超えなど発売後も快進撃を見せる。
その後もSteamの最大同時接続者210万を超え1月時点での歴代2位を記録し、2月1日にはSteam版約1200万本、Xbox版約700万人の総プレイヤー数1900万人を突破。あわせてXbox Game Pass史上最大のサードパーティのローンチを記録し、Xboxで1日あたりのアクティブユーザー数は300万人近くに達するなどXboxでもっともプレイされたクラウドゲームにもなっていた。
しかし発売以来、ポケットペア所属のアーティストへの誹謗中傷が届いていることを同社代表の溝部拓郎氏が個人Xアカウントにて報告。「パルワールドに関して様々な意見を頂いている」としながら、制作物の監修は全て溝部氏を含めた複数人で行っており、「制作物の責任は私にあります」とコメントを残していた。
また、1月25日には株式会社ポケモン公式サイトにて「他社ゲームに関するお問い合わせについて」というニュースが掲載。ニュース内では“2024年1月に発売された他社ゲーム”に関するお問い合わせが多数寄せられていることを発表しており、知的財産権の侵害行為に対しては、調査を行った上で、適切な対応を取っていくとしていた。
【※更新 2024年9月19日(木)18:40】以下に株式会社ポケットペアの声明に関する記事を掲載しています。