新刊書籍『ヴォイニッチ写本 世界一有名な未解読文献にデータサイエンスが挑む』が、本日12月18日に刊行された。
本書はそのタイトル通り、世界でもっとも有名な未解読文献「ヴィオニッチ写本」に、最先端の技術・データサイエンスを用いて挑戦した研究者たちによる書籍だ。
「ヴィオニッチ写本」は1912年にウィルフリッド・ヴォイニッチによってイタリアの寺院で発見されたという、謎の言語とイラストがびっしりと書き込まれた正体不明の文献だ。
15世紀ごろに書かれた文献であることは推定されているが、現在に至るまで何が書かれているのか全く分かっておらず、オカルト的な注目度も高い。正体不明であることから、クトゥルフ神話を始め、多くのエンタメ作品などにも登場している。
本書の著者は、慶應義塾大学で図書館・情報学、書誌学などを専門として研究している安形麻理氏と、その夫で同じく研究者である安形輝氏。おふたりはそれぞれ書誌学・データサイエンスを専門としており、本書も議論を重ねながら執筆したという。
現時点ではまだ「ヴィオニッチ写本」の解読には至っていないということだが、本書の中で「理論的には解読可能である」ということも示されているようだ。
なお、本書には特別鼎談として著者のお二人と荒俣宏氏による鼎談も収録されている。
『ヴォイニッチ写本 世界一有名な未解読文献にデータサイエンスが挑む』は、現在書籍版・電子版ともに販売中。興味があれば各ストアなども調べてみるといいだろう。