いま読まれている記事

『オブリビオン』衛兵の「スタップ!」はリマスター版でも健在。ネットミームとしても広まった、“誰もが通る道”。約330万回再生の人気MAD曲「The Imperial Guard Song」のリマスター版も公開。本物の作曲家が衛兵のセリフを組み合わせて作曲し、「待ってた」と称賛集まる

article-thumbnail-250425k

4月23日(水)、『The Elder Scrolls IV: Oblivion(オブリビオン)』のリマスター版が発売。実際にプレイしてみたところ、ネットミームとなった衛兵のセリフ「スタァァァップ!!!」が健在であることが確認できた。

また、このリマスター版の発売に際して英国リバプールを拠点に活動する作曲家のAlex Cottrell氏は自身のYouTubeチャンネルに『オブリビオン』に登場する衛兵のセリフを組み合わせて作った楽曲「The Imperial Guard Song」のリマスター版を公開。約18年ぶりに刷新された曲を聴いた視聴者は「懐かしい」、「リマスターしてくれてありがとう」、「これを待ってたんだ」と好意的なコメントを寄せた。

約18年前の2007年3月18日に公開された初代「The Imperial Guard Song」は、記事執筆時点で累計約“330万回再生”を超える人気楽曲だ。いまもなお多くの視聴者から親しまれており、『オブリビオン』のリマスター版発売にあわせてこの楽曲も刷新された運びだ。

Alex氏は、自身のXアカウントでリマスター版について「18年前、10代の頃の私はTES:IV Oblivionの動画を作るという馬鹿げたアイデアを思いつき、ネットでちょっとした話題になりました」と語り、「リマスター版が出たので、これもリマスターしてみようと思った」とコメントしている。

『オブリビオン』衛兵の「スタップ!」はリマスター版でも健在。ネットミームとしても広まった、“誰もが通る道”_001
(画像は『The Elder Scrolls IV: Oblivion® Game of the Year Edition (2009)』のゲームプレイ映像を撮影)

この楽曲は、『オブリビオン』に登場するNPCである衛兵(帝都の監視兵など)が、法を犯したプレイヤーに対して発する「Stop You’ve Violated the Law.(止まれ、お前は法を犯した)」というセリフを用いて制作されたものだ。

子気味良いビートを刻みながら衛兵が歌う様子は中毒性が高く、癖になる視聴者が続出。現代にいたるまで親しまれている。

なお、このセリフは国内外でもネットミームと化し、日本では「スタァァァップ!!!」と叫ぶ衛兵を描くアスキーアート(AA)がネット掲示板やSNSなどで使用された。また、ニコニコ動画に投稿された『オブリビオン』のプレイ動画でも、プレイヤーが衛兵に「スタップ!」と声を駆けられる瞬間にAAがコメント欄に投下されることもあった。

なお、『オブリビオン』はファンタジー世界を舞台にしたオープンワールドRPGだ。オリジナル版は2006年に発売。2025年4月23日にはグラフィックやシステムが刷新されたリマスター版が発売されている。

本作は種族や見た目などを選択して主人公を作成し、広大なフィールドを探索して自由に目的を設定できるタイトルして知られている。大陸を救うために戦うメインストーリーのほか、多彩なサブクエストや所属可能なギルドが存在している。

正義の味方だけではなく、時に盗賊や暗殺者としてふるまうことも可能。前述した衛兵は、街など監視の目のある場所で犯罪行為を行ったプレイヤーを取り締まる際に近づいてきて「スタップ!」と台詞を発するNPCだ。

この自由度の高さはオリジナル版の発売から約18年経った今でも多くのユーザーから親しまれており、データ集積サイトのSteamDBによると記事執筆時点でPC(Steam)版だけでも同時接続者数が最大19万人を突破したことが確認できた。さらに、Steamストアには1万7615件のレビューが集まり82%のユーザーから高く評価され、「非常に好評」を獲得している。

また、オリジナル版は発売以降にニコニコ動画でも多くの実況動画が投稿された。第1話だけでも313万回再生を誇る「おっさんの大冒険」は「へいよーぐっつすっす」という空耳ネットミームをうみ、「テクテク冒険記」なども人気を博した。

ニコニコ大百科にも「スタァァァップ!」というセリフは登録されており、『オブリビオン』プレイヤーであれば誰もが通る道として記録されている。

リマスター版『オブリビオン』はPS5、PC(Steam/Microsoft Store)、Xbox Series X/Sに向けて発売中。「The Imperial Guard Song」はYouTubeで公開中だ。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ