5月16日、スクウェア・エニックスは、『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』の収録カードとして、『ファイナルファンタジー6』にまつわる3枚のカード「卑劣な毒攻め」「魔列車」「メテオストライク」を公開した。
この中で、「メテオストライク」のイラストと効果が、ゲーム中の衝撃的なシーンを再現しているとXなどで話題となっている。

魔列車は『FF6』に登場するボスモンスター。ゲーム中の戦闘では、マッシュ、シャドウ、カイエンたちが、線路上でこの魔列車に追いかけられながら戦う。カード上では、列車に追われる3人や、魔列車に乗車している幽霊たちがイラストで表現されている。
また、注目を集めているカード「メテオストライク」は、マッシュの固有コマンド「ひっさつわざ」の1つを再現したもの。敵一体を抱きかかえて上空に持ち上げた後、逆さまに叩きつけるという豪快な技で、プロレス技の「スープレックス」に近い。

そしてなんとこの技、先程紹介したボス「魔列車」を投げることができる。巨大な列車がいとも簡単に持ち上げられ、さらに逆さまに叩きつけられるという驚きの光景は、当時のプレイヤーの多くが覚えていることだろう。

今回カード化された「メテオストライク」は、なんとそのシーンを再現。イラストでは、マッシュが魔列車に向かって組み付こうと駆け出す姿が描かれている。正面から描かれたことで、「列車を投げる」という荒唐無稽さがより際立っている印象だ。
さらに、カードの下の能力「アーティファクト1つを対象とする。それを追放する。」にも注目してほしい。先に紹介したカード「魔列車」のタイプは“アーティファクト ー 機体”。魔列車を投げるという“原作再現”が『マジック』でも可能というこだわりが光る。
ちなみに、『マジック:ザ・ギャザリング』のプリンシパル・ナラティブゲームデザイナーを務めるディロン・ドゥヴネイ氏は、今回紹介された3枚のカードについて、紹介記事内でコメントを寄せている。特に「メテオストライク」については、ほかのカードとは比較にならないほどの熱量が伺える。

同氏はコメントの中で、「マッシュが魔列車にメテオストライクを放つシーンは、ゲーム史の中でもマイルストーン」など、メテオストライクと魔列車への熱い思いや、カード名が決まった経緯について存分に語っている。興味があれば、ぜひ全文に目を通してみてほしい。