バンダイナムコフィルムワークスは、2026年放送予定のテレビアニメ『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』について、アーティスト・空山基氏デザインのタイトルロゴを使用した第2弾特報映像とティザービジュアルを公開した。
本発表は、アメリカ・ロサンゼルスで行われているアニメイベント「Anime Expo 2025」のパネルで発表された。
『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』は、士郎正宗氏による1989年発表の原作マンガや、押井守監督による1995年公開の映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を中心に展開されてきた「攻殻機動隊」シリーズのテレビアニメ最新作である。
今回タイトルロゴデザインを手がけた空⼭氏は、ソニーから登場したペットロボット「AIBO」のコンセプトデザインや世界的ロックバンド「エアロスミス」のアルバムカバーなどを手がけてきたアーティスト。発表によると、今回のロゴデザインには空山氏の美学と「士郎正宗さんへの尊敬と愛」が落とし込まれているという。
また、今回の発表が行われた「Anime Expo 2025」のパネルイベントでは、全アニメシリーズを横断する大規模展覧会「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」の情報も公開された。
本イベントは2026年1月30日から4月5日にかけて、東京・虎ノ門ヒルズのギャラリー「TOKYO NODE」で開催されるという。チケットについては、2025年秋ごろの発売を予定しているようだ。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
サイバーパンクSFの金字塔|新作TVアニメーション『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』アーティスト・空山基によるタイトルロゴデザイン公開!! 2026年放送|アニメーション制作:サイエンスSARU
◆ティザービジュアル第2弾ver.Hajime Sorayama
[Illustration:半田修平]
1989年に「ヤングマガジン増刊海賊版」(講談社)にて士郎正宗が原作コミックを発表して以来、押井守監督による『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)をはじめ、アニメーション、ハリウッド実写映画など様々な作品群を展開し、世界中に驚きと刺激を与え続けてきた「攻殻機動隊」シリーズ。
このたび、2026年放送予定のTVアニメ最新作『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』のタイトルロゴデザインを公開しました。デザインを手がけるのは、⼈体と機械の美を追求した作品で、国内外で伝説的な存在となっているアーティスト・空山基(そらやまはじめ)。
新たなタイトルロゴデザインとなった特報映像とティザービジュアルも公開しました。
本情報は現在アメリカ・ロサンゼルスで開催中のアニメイベント「Anime Expo 2025」内パネル「THE GHOST IN THE SHELL × Science SARU: New Animation Project Panel」にて発表されました。
情報公開に際して、空山基によるコメントも到着。
なお、同パネルイベントでは「攻殻機動隊」全アニメシリーズを横断する史上初の大規模展『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』の情報も公開しました。
TVアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、監督にTVアニメ『ダンダダン』副監督などサイエンスSARUによる数多くの作品での活躍が目覚ましく、本作が初監督となるモコちゃん。シリーズ構成・脚本に『Self-Reference ENGINE』などを手がけるSF小説家であり、TVアニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』シリーズ構成・脚本なども手がけた円城塔。キャラクターデザイン・総作画監督にNetflixシリーズ『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』、TVアニメ『スプリガン』などでキャラクターデザインなどを手がける半田修平が参加。アニメーション制作はゴールデングローブ賞アニメ映画賞にノミネートされた映画『犬王』や、上海国際映画祭金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞した映画『きみの色』、TVアニメ『ダンダダン』など国内外を問わず高い評価を得る作品をうみだし続けているサイエンスSARUによるTVアニメ最新作となります。放送は2026年予定となります。
続報は「攻殻機動隊」公式グローバルサイトや公式SNSなどで順次公開予定となります。
[空⼭基|Hajime Sorayama]
◆『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』タイトルロゴデザイン
[Title Logo Design:空山基]
◆作品概要
作品名称:攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL
作品形式:TVアニメーション
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
監督:モコちゃん
シリーズ構成・脚本:円城塔
キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
アニメーション制作:サイエンスSARU
公開時期:2026年放送予定
◆ 特報第2弾ver.Hajime Sorayama URL https://youtu.be/AoXr8llKZEI
©2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
タイトルロゴデザイン・空山基コメント
“今回改めて原作に基づいた攻殻機動隊アニメーションができるという事で、士郎正宗さんへの私なりの尊敬と愛を込めてデザインしました。攻殻機動隊のコンセプトに沿いつつも、私の美学を反映させています。見慣れたロゴもアイデアとコンセプト次第で生まれ変わることができるという事を証明できたと思います。”
●タイトルロゴデザイン:空⼭基|Hajime Sorayama
空山基は、人体と機械の美を追求した作品で、国内外で伝説的な存在となっているアーティストです。
その名を世に知らしめた作品「セクシーロボット」シリーズ(1978年-)では、女性の人体美をロボットに取り込んだ表現で、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与えました。ポールバーホーベン監督のアメリカの著名な映画「ロボコップ」のデザインや、ファッションデザイナーティエリーミュグレーが1995年に発表したコレクションなどが空山の作品の影響を大きく受けていることは、その一例に過ぎません。
1999年には、ソニーが開発したエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザイン、2001年には、世界的ロックバンド、エアロスミスの「Just Push Play」(2001)のアルバムカバー、2018年にはキム・ジョーンズと手がけたディオールオムとのコラボレーション、2023年には、ミュージシャンのザウイークエンドやF1 ドライバーのルイスハミルトンとのコラボレーションなどでも大きな話題となりました。最近では、2025年2 月、上海のNANZUKA ART INSTITUTEにて自身最大規模となる回顧展「光、透明、反射」を開催し、圧倒的な成功を収めています。
空山の作品は、NY近代美術館や香港M+のパーマネントコレクションに収蔵されている他、「Unorthodox」(The Jewish Museum, New York, 2015)、「Desire」(by Larry Gagosian and Jeffrey Deitch, Moore building, Miami, 2016)、「The Universe and Art」(森美術館, 東京, 2016、Art Science Museum, Singapore, 2017)、「Cool Japan」(Tropenmuseum, Amsterdam, 2018)、「Post Human」(Jeffery Deitch, LA, 2024)といった展覧会で広く世界中で発表されています。
©2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
メインスタッフ
●原作:士郎正宗
1982年にマンガやイラストの分野で活動開始。『アップルシード』(1984年~青心社)、『ドミニオン』(1984年~白泉社→青心社)、『攻殻機動隊』(1989年~講談社)、「仙術超攻殻ORION』(1990年~青心社)の原作著作者。『紅殻のパンドラ』(2012年~角川書店)の原案、アニメ『ブラックマジックM-66」の脚本&コンテや、画集シリーズ『INTRON DEPOT』(1992年〜青心社)、『W・TAILS CAT』(2012年~ GOT)『GREASEBERRIES』(2014年~GOT)、また小説『Classical Fantasy Within』(著者:島田荘司 2008年~講談社)や『ザ・サード[完全版]』(2015年~毎日新聞出版)の挿絵や、様々なゲームの設定やイラスト、アニメの設定やブロットの仕事も行っている。
●監督:モコちゃん
1992年生まれ。2015年サイエンスSARU入社。本名:木村翔馬。山代風我と共に演出補佐等として湯浅政明監督に師事。「平家物語」(2022年)、「四畳半タイムマシンブルース」(2022年)で絵コンテ・演出、「スコット・ピルグリムテイクス・オフ」(2023年)では絵コンテ・演出のほかにオープニングアニメーションの絵コンテ・演出を担当。「ダンダダン」(2024年)では副監督、絵コンテ・演出、エンディングアニメーションの絵コンテ・演出も務めた。2026年放送開始予定のTV アニメ―ションシリーズ「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」が初監督作となる。
●シリーズ構成・脚本:円城塔
1972年札幌生まれ。2007年、『Self-Reference ENGINE』でデビュー。同作でフィリップ・K・ディック賞特別賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞、『文字渦』で日本SF大賞、表題作で川端康成文学賞、『コード・ブッダ』で読売文学賞受賞。アニメーション作品『ゴジラ S.P』脚本、SF考証など。訳書にチャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』、ラフカディオ・ハーン『怪談』、古典現代語訳に『雨月物語』他。
●キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
1984年静岡県富士宮市生まれ。GAINAX出身。TRIGGERに所属するフリーランスアニメーター。「アニメミライ版リトルウィッチアカデミア」(2013)、「キルラキル KILL la KILL」(2013~2014)、「ワンパンマン」(2015)、「宇宙パトロールルル子」(2016)などへの参加を経て、「リトルウィッチアカデミア(TV)」(2017)ではキャラクターデザイン・総作画監督を担当。その後、「スプリガン」(2022)や「スコット・ピルグリムテイクス・オフ」(2023)でキャラクターデザインを務め、活躍の幅を広げている。そして彼の闘いは続くのであった…。
プロダクション情報
株式会社サイエンスSARU
Science SARU Inc. https://www.sciencesaru.com/
新しい手法や若手スタッフの育成に取り組み、TV・劇場・配信と多岐にわたり作品を発表するアニメーション制作会社。代表作にはアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門グランプリ・クリスタル賞受賞作『夜明け告げるルーのうた』を始め、『夜は短し歩けよ乙女』、『DEVILMAN crybaby』、『映像研には手を出すな!』、『犬王』、『スコット・ピルグリムテイクス・オフ』、『きみの色』、『ダンダダン』など。放送待機作品に、2025年7月3日から MBS/TBS系28局“スーパーアニメイズムTURBO”枠にて毎週木曜深夜0時26分~全国同時放送開始予定の『ダンダダン』第2期、2025年10月3日(金)から、TBS・MBS・BS-TBS“アニメイズム”枠ほかにて放送開始予定の『SANDA』、2026年放送開始予定のTV アニメ―ションシリーズ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』、TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』がある。
【インフォメーション】
○『攻殻機動隊』公式X(旧名Twitter):アカウントユーザー名:@thegitsofficial
○『攻殻機動隊』公式Instagram:アカウントユーザー名@theghostintheshellofficial
○『攻殻機動隊』公式TikTok:アカウントユーザー名@theghostintheshell
○「攻殻機動隊」公式YouTubeチャンネル:アカウントユーザー名@GhostintheShellChannel
○『攻殻機動隊』公式グローバルサイト:https://theghostintheshell.jp
原作情報
攻殻機動隊 The Ghost in The Shell
原作:士郎正宗(講談社KCデラックス刊)
Based on the manga “The Ghost in the Shell” by Shirow Masamune originally serialized in YOUNG MAGAZINE published by KODANSHA Ltd.
https://theghostintheshell.jp/
1989年に漫画家・士郎正宗が、青年誌「ヤングマガジン」の増刊「ヤングマガジン海賊版」第5号から連載を開始したSF作品。電脳戦や格闘などで優れた能力を持つ全身義体(サイボーグ)の草薙素子。
階級「少佐」の彼女をリーダーとした攻性の部隊「攻殻機動隊」が、高度複雑化する凶悪犯罪に立ち向かう姿を描いた物語である。リアルで精密な描き込みとともに、サイバーパンク的な要素や哲学的なテーマを探求しながら、人間とテクノロジーの融合、個人のアイデンティティなどについて深く考察していて多くのクリエイターたちに影響を与えた。その後1995年に押井守が監督を務めた劇場アニメーション『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、2002年に神山健治が監督を務めたテレビアニメーション『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、2013年に黄瀬和哉が総監督を務めた劇場アニメーション『攻殻機動隊ARISE』、2017年にハリウッド版実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』、2020年に神山健治、荒牧伸志のダブル監督で制作された配信アニメーション『攻殻機動隊 SAC_2045』が発表された。『攻殻機動隊』は劇場アニメーション、テレビアニメーション、ゲームなど様々な広がりを見せるが、それぞれ漫画とは違った独自の物語、解釈や表現で展開されている。
©士郎正宗/講談社
関連イベント情報
展覧会名:士郎正宗の世界展〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜
【東京会場】
■会期:2025年4月12日(土)~8月17日(日)※月曜日は休館日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
■会場:世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1丁目10−10)
■主催:公益財団法人せたがや文化財団世田谷文学館、講談社、パルコ
■企画協力:青心社
■特別協力:士郎正宗
■後援:世田谷区、世田谷区教育委員会
■グラフィックデザイン:坂脇慶、飛鷹宏明
■空間構成:トラフ建築設計事務所
【大阪会場】
■会期:2025年9月5日(金)~10月5日(日)
■会場:心斎橋PARCO14F PARCO GALLERY(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3)
※物販会場:心斎橋PARCO9F EVENT SPACE
■主催:講談社、パルコ
■企画協力:青心社、世田谷文学館
■特別協力:士郎正宗
■グラフィックデザイン:坂脇慶、飛鷹宏明
■空間構成:トラフ建築設計事務所
公式ウェブサイト: https://www.shirow-masamune-ex.jp
公式X: https://x.com/shirow_ex
©士郎正宗/講談社
©士郎正宗/青心社
関連イベント情報
「攻殻機動隊」全アニメシリーズを横断する史上初の大規模展
『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』
2026年1月30日(金)~4月5日(日)
虎ノ門ヒルズ「TOKYO NODE」にて開催決定!
【会場・開催概要】
名称 攻殻機動隊展 Ghost and the Shell
会期 2026年1月30日(金)~ 4月5日(日)
会場 TOKYO NODE GALLERY A/B/C
(虎ノ門ヒルズステーションタワー 45F)
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2
チケット情報 2025年秋頃発売予定
主催 攻殻機動隊展Ghost and the Shell製作委員会
株式会社講談社
森ビル株式会社
KDDI株式会社
株式会社プロダクション・アイジー
株式会社パルコ
公式HP https://www.tokyonode.jp/sp/exhibition-ghostintheshell/
©士郎正宗/講談社
©1995士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
©2004士郎正宗/講談社・IG,ITNDDTD
©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会
©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会
©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊新劇場版」製作委員会
©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会