10月24日、ゲーム内の表現・事象をさまざまな分野の専門家に語ってもらう「ゲームさんぽ/よそ見」チャンネルにて、「長崎バイオパーク園長と見る『プラネット ズー』」の後編が公開された。
本動画は、長崎バイオパークの園長・伊藤雅男氏と一緒に、動物園ゲーム『プラネット ズー』を見ていく動画となっている。「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて視聴することが可能だ。
「ゲームさんぽ」は、さまざまな分野に精通する専門家の目線でゲームを分析する動画シリーズ。専門家とゲームを遊ぶ中で、専門家独自の視点や世界の見え方、知識などが楽しめる人気企画だ。
今回の動画は、前回に引き続きゲストに長崎バイオパークで園長を務めている伊藤氏が登場。伊藤氏は日本で初めてカバの人工哺育に成功したことでも有名な方であり、動画内でも『プラネット ズー』に登場する動物たちの生態や飼育環境、展示方法について伊藤氏自身の豊富な経験に基づいた専門的な解説を行っている。
本動画ではまず、はじめにマレーバクやアライグマといった動物たちが脱走してしまうシーンから始まる。伊藤氏は「これはまずいですね」とコメントし、マレーバクなどワシントン条約1類に記されている希少性の高い動物が脱走してしまうことは、現実の動物園では大問題となってしまうことが解説された。
続けて、昆虫や両生類が展示されているエリアに到着。大の昆虫好きとしても知られる伊藤氏は、オオカバマダラやメネラウスモルフォの名前に興奮が隠し切れない様子だ。伊藤氏によると、日本では葉を食べるモルフォなどの蝶は「植物防疫法」という法律により基本的には輸入できないが、“博物館相当施設”であれば、大臣許可を得て輸入できるという。
(画像はYouTubeより)
また動画では、伊藤氏が哺育経験のある「カバ」の展示エリアにも移動。カバはもともと川にたくさんいる動物であるため、本当であれば多頭飼育が望ましいと伊藤氏は語る。ゲーム内では、複数頭飼育されており、その様子を見て嬉しそうな反応を見せていた。日本では飼育スペースや水を汚すなどの問題から、一頭か二頭ほどにとどまっているようだ。
さらに、カバのすぐ隣を通り過ぎる飼育員を見た伊藤氏は、「僕は背中に乗ってましたから」とサラッと衝撃的なコメント。人に凄い慣れた個体がいたため背中に乗せてくれたようだ。
くわえて、動物園では現状、水や広さが必要な理由からカバの飼育園が減っており、代わりにコビトカバが人気になっているというリアルな事情を解説。そしてカバの魅力を聞かれた際には「母と子の愛情がものすごい強い」とカバの魅力を熱弁。伊藤氏が31年前に育てたカバ「モモ」については“娘”のようだと語っていた。
(画像はYouTubeより)
『プラネットズー』を動物園の園長・伊藤雅男氏と一緒に見ていく動画の後編は現在、「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて公開中だ。








