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『ポケモンGO』は無課金が8割、まずはゲーマー層にリーチ。niconicoで60万人を超える大規模アンケート調査を実施

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『ポケモンGO』ニコニコアンケート結果

22時間で回答数60万人超 ニコニコアンケート史上最大の回答数に

 全世界で7500万ダウンロード、日本でも一週間を待たず1000万ダウンロード越えと、まさに世界的規模で社会現象を巻き起こしている本タイトル。実際にどのくらいの人が、どれだけ遊んでいるのだろうか?
 7月28日12時〜7月29日10時にかけて、電ファミニコゲーマーでは、niconicoと共同で『ポケモンGO』に関するアンケート調査を行った。総投票数は、60万4260人。短い期間だったにもかかわらず、非常に多くの方にご協力頂いた。実はこの数値、niconicoアンケート史上最大の数値とのことで、過去に行った世論調査(そちらは3日間かけての調査だった)の49万人を大きく引き離しているという。
 まずはこの場を借りて、御礼申し上げます。

さて。では、気になるアンケート結果を順に見ていこう。

ポケモン世代が流れ込んでいる!? 10~20代のプレイ割合は4割強に

 まず、『ポケモンGO』をプレイしていると答えたのは、全体の約4割弱。先んじてMMD研究所が発表した実態調査でも、同様に「約4割」との結果が出ていることから、これはかなり正しい結果であると見ても間違いなさそうだ。
 年代別で見ると、10〜20代までは、4割強が『ポケモンGO』をプレイしているのに対し、30代以上は年齢を重ねるごとにプレイ割合が少なくなっている。ポケモンを知らない、遊ぶ時間がないなど、いろいろな理由はありそうだが、比較的若い世代がプレイしている傾向はありそうだ。
 ちなみに都道府県別に見ると、そこまで大きな差異はないものの、全体としては、やはり人口密度が多いところほどプレイ率が高く、地方はやや下がるといった傾向が見て取れる。

『ポケモンGO』をプレイしているかどうかの年代別割合。若年層ほどプレイ割合が多い結果に。
『ポケモンGO』をプレイしているかどうかの年代別割合。若年層ほどプレイ割合が多い結果に。

 最初にプレイしたポケットモンスターシリーズに関しては、初代のゲームボーイ版がもっとも多い結果に。またそこに20〜30代が集中していることからも、いわゆるポケモン世代が本作へと流れ込んできているのは間違いない。また、10代以下にとっては、『ルビー・サファイア、エメラルド』あたりが最初のポケットモンスター体験となっているのも、なかなか興味深い。

初めてプレイした「ポケモン」シリーズ

レベル9.0が平均値……まずはゲーマー層にリーチ

 次に『ポケモンGO』を遊んでいると答えた人がどれだけ遊び込んでいるのか? についてだが、レベルでいうと平均で9.0という数値に。レベルの高低に関しては、これは都市部と地方とで多少差が出ているようで、もっとも高い東京都の9.9に対して、もっとも低い島根県は8.0という結果となった。
 うーん、やっぱりポケストップが少ないと、レベル上げはなかなか捗らないようだ。

『ポケモンGO』をプレイしている人のレベル

 また、『ポケモンGO』以前にどれだけゲームを遊んでいたか? については、思いのほか、全体的にゲームをプレイしている時間が多め。少なくとも、現在『ポケモンGO』を遊んでいるプレイヤーは、比較的ゲームに慣れ親しんでいる人が多い様子。筆者的には、もっとゲーマー以外の層も多く巻き込んでいるような印象を持っていたのだが、少なくともこの結果からは、まずはゲーマー層へリーチしていることが見て取れる。まぁ、これはniconicoというゲームと相性が良いプラットフォームの特性と言えるかもしれない。
 ただ、逆に言うと、本当にゲームを遊ばないライト層がこれから始める余地があるとも言えるわけで、『ポケモンGO』の今後の展開に注目したいところだろう。

『ポケモンGO』をプレイしているユーザーのゲーム習慣

無課金が8割。ARPUを概算してみると……

 そして、もっとも気になる(?)のが、ポケモントレーナーの皆さんの課金額。蓋を開けてみると、やっぱりというべきか、全体の約8割、ほとんどの人は無料のままゲームを遊んでいるようだ。ただ、それでも、全体の課金金額の総計は1億3535万円。無課金を含むプレイヤー全体の平均にすると649円となる。ただ、これはこの10日間ほどの金額なので、月の金額に計算し直すと、掛ける3倍(初期はスタートダッシュもあるだろうし、本当にはもうちょっと低めに思えるが)で、約1947円。一般的なゲームアプリと比較すると、やや低い金額ではあるが、筆者の経験上、これはそれなりにリアリティのある数値に思える。

『ポケモンGO』に課金したユーザーのアンケート結果

 ちなみに。『ポケモンGO』のダウンロード数は全世界で7500万。仮にアクティブ率が30%ほどだと仮定して、この平均課金額で月の売り上げを試算してみると、約438億円/月という計算になる。もちろん、日本は飛び抜けてARPU(一人当たりの売上)が高いお国柄であるし、この計算がかなり乱暴でなものであるのは確かなのだが、それでも、『ポケモンGO』の持つポテンシャルや規模感というものが感じられる数値と言えるだろう。
 これは余談だが、先日、Apple社のティム・クック氏は、決算発表の場において、同社が『ポケモンGO』を通じて30億ドル(約3100億円)程度の売り上げ増を見込んでいることを明らかにしている(※)。App StoreにおけるAppleの取り分は30%だと考えると、つまり『ポケモンGO』の売上は、iPhoneだけで1兆円見込まれているということになる。ということは、Android版も含めると……。そんな金額があり得るのか?と疑わしく思ってしまうほどだが、それでも、試算上でもこれが決して非現実的な数値ではないことが確認できる。……いや、『ポケモンGO』本当に凄いですね。

※ポケモンGO「驚くべきこと」アップルCEOが称賛
http://mainichi.jp/articles/20160728/k00/00m/020/132000c

■『ポケモンGO』平均課金の試算の内訳詳細

0円プレイヤーの81.0%(168,861人)✕0円=0円
1〜500円プレイヤーの8.1%(16,886人)✕250円=4,221,500円
501〜1,000円プレイヤーの2.4%(5,003人)✕750円=3,752,250円
1,001〜2,000円プレイヤーの3.0%(6,254人)✕1,500円=9,381,000円
2,001〜3,000円プレイヤーの1.6%(3,336人)✕2,500円=8,340,000円
3,001〜5,000円プレイヤーの1.4%(2,919人)✕4,000円=11,676,000円
5,001〜10,000円プレイヤーの0.8%(1,668人)✕7,500円=12,510,000円
10,001〜20,000円プレイヤーの0.6%(1,251人)✕15,000円=18,765,000円
20,001〜30,000円プレイヤーの0.2%(417人)✕25,000円=10,425,000円
30,001円以上プレイヤーの0.9%(1,876人)✕30,000円=56280,000円
合計135,350,750円

合計135,350,750円/「遊んでいる」と答えた回答者(34.5%=208,470人)=1人平均の課金649円/10日分

 

全世界7500万DL×30%✕649円✕3=438億7500万円/月

※返す返す、これはあくまで“粗い試算”であることに留意頂きたい

「お前は今までに進化させたポッポの数をおぼえているのか?」

 それにしても、今回のアンケート結果を見ると、改めて『ポケモンGO』の凄さを感じさせられる。課金額の試算もそうだが、全国の都道府県のつつうらうらに満遍なくプレイヤーがいることなども含め、本当に全国規模のムーブメントなんだな、ということが肌で感じられる結果となったように思う。

 最後に。ポケモントレーナーの皆さんが『ポッポ』を何匹進化させたか?についてだが、都道府県別に平均値を割り出してみた。もっともポッポを進化させていたのは、北海道の19.8ポッポ。逆にもっと低かったのは島根県の9.7ポッポという結果となった。島根県は、平均レベルがもっとも低いこともあり、かなり納得の結果だと言えると思うが、北海道(レベル平均では47都道府県中で30位)でやたらとポッポを進化させる人が多い理由については不明。まぁ、『ポケモンGO』にはいろいろな楽しみ方をしている人がいる———ということで、本稿を締めさせて頂きたい。

文責/編集長TAITAI

ポッポを進化させた数



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