濃いNPC、心強いコンパニオン、そして豊富すぎる選択肢。『Fallout: New Vegas』のObsidianが作る新作オープンワールドゲーム『The Outer Worlds』では”異世界に没入できる”

 2019年9月12日、多くの来場者でにぎわう東京ゲームショウ2019の本会場から離れた静かな一角、ビジネスミーティングのPrivate Divison社ブースでは、10月25日に発売される新作SF-RPG『The Outer Worlds』(アウター・ワールド)のメディア向け試遊会が実施された。

※9月初頭に公開された日本語版『The Outer Worlds』トレイラー。

 開発元Obsidian Entertainmentは『Fallout: New Vegas』『Neverwinter Nights 2』といった、海外RPG好きなら間違いなく知っている数々の傑作を生み出してきており、それゆえ本作も2018年の発表以来、多くのRPGファンの注目を集めているタイトルだ。

 今年のE3をはじめ海外でのゲームコンベンションでは既に、ゲームの概要や世界観を伝えるトレイラーが発表されたが、日本語ローカライズ済みバージョン&PlayStation 4でのプレイアブル出展はTGS2019が初となる。

Obsidian Entertainment社、Senior Narrative DesignerのCarrie Patelさん

 『The Outer Worlds』はシングルプレイ専用の一人称視点のSF-RPGで、地球からもっとも離れた銀河の最果てに位置するコロニー「Halcyon」が舞台となっている。物語は宇宙船の中で起きたちょっとしたできごとから始まり、プレイヤーは70年間のコールドスリープから目覚めコロニーに降り立つはめになる。

 Halcyonは入植計画に失敗したコロニーで、地上には獰猛なモンスターや人型だが人語を解さぬ“略奪者”と呼ばれる敵対生物が闊歩する危険な場所。さらには資源も人材も一手に支配する企業とその重役たち、支配から逃れんとする入植者の陣営など複雑な組織・人間関係が構築されており、プレイヤーはストーリーを通じて彼らと接触し、プレイヤーの決断がゲーム世界全体に影響を及ぼしていく。

 残念ながらキャラメイキングからオープニングムービーにかけては撮影禁止となっており、画像でお見せすることはできない。キャラクターは男女の性別、顔のタイプや髪型と髪色、顔の傷跡などを選んでカスタマイズ可能。ただし、どれを組み合わせても“洋ゲー独特”の濃ゆい顔立ちになるのは仕方ない。

 また、キャラの「特性」というシステムが用意されており、特性はさらに細かくスキル・適性などにわかれ、ポイントを割り振ることで成長の方向性を決められる。たとえばスキルなら身体(強さ/器用度)、性格(魅力/気性)、精神(知力/知覚)の3カテゴリ。魅力にポイントを振ればNPCとの会話や交渉がスムーズに行える。

 「適正」にはユニークな名称がならび、そのひとつ「飲料サービスのテクニシャン」を選ぶと、飲酒効果の持続時間+3%のパッシブ能力が得られるわけだ。

 Halcyonに降りてから、街にたどり着くまでがチュートリアル部分を兼ねており基本的な操作方法、時間の流れを一時的にスローにできるTTD(Tactical Time Dilation)システムを使った戦闘など一通り教えてくれる。

 正直なところ筆者はアクション性の高い戦闘に加えFPSが大の苦手。銃を打てば全弾外すヘタレゲーマーだが、それでも『The Outer Worlds』はかなり遊びやすいと感じた。ここぞという時にTTDシステムで戦闘を有利に運べるのもあるが、何よりNPCコンパニオンの存在が大きいのだ。

 本作はプレイヤーと行動をともにしてくれるコンパニオンを最大2名まで同時に連れて歩ける。コンパニオン自身にも得意・不得意なことや、彼/彼女ら自身の目的があり時には生意気に反論してくることもあるようだが……やはり共に戦ってくれるのはかなり心強い。いつの間にか背後に忍び寄るモンスターにいち早く気が付いてくれた時など、「お前なら、俺の背中を預けられる」という気持ちになること間違いない。

 またゲーム開始時に「ストーリー」モードを選べば、戦闘よりゲームの世界観をじっくり味わいたい人向けにやや低めの難易度となる。

 30分弱のデモプレイではゲーム冒頭部分しか体験できなかったが、『The Outer Worlds』は単なる自由度の高いオープンワールド作品というだけではない。自分の選択肢ひとつひとつが世界にどう影響し変えていくのか、プレイヤーと関わったNPC達がこの先どうなってしまうのか、物語を進めていくのが非常に楽しみなタイトルだ。

 NPCとの会話はかなりボリュームがあり、個性の強いそれぞれの性格や、NPCの秘めたる感情が言葉の端々に滲んでいる。時にはやたら話が長いオジサマといっためんどくさいNPCもいたのだが、テキストをすっ飛ばさずにじっくり味わってほしい。「爽快な戦闘も楽しいけれど、異世界への没入感を大事にしたい!」というタイプのRPG好きには、必ずや気に入ってもらえるはずだ。

取材・撮影・文/麻生ちはや
編集/ishigenn

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