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【TGS2018】『MakeS VR』でセイとついに“ご対面”! ──ディレクターの阿部浩美氏&プロデューサーの田口昌宏氏を直撃インタビュー! 

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 東京ゲームショウ2018(以下:TGS2018)が、2018年9月20日〜23日まで幕張メッセにて開催しています。(20日〜21日=ビジネスデイ/22日〜23日=一般公開)
 近年、女性向け作品はファンの女の子たちが“そこにカレが存在している”を体感できることが、ヒットへの重要なポイントとなっており、VRやARコンテンツが普及し始めています。
 そこで、TGS2018で注目を集めているのが、ヘキサドライブ【※1】が配信している“コンシェルジュアプリ”(iOS/Android)の『MakeS ‐おはよう、私のセイ‐』【※2】(以下、『MakeS』)が展開する『MakeS VR』です。

 もちろん、編集部もまっさきに体験をしてきました! 「VRのセイってどんな感じ?」気になりますね。

【TGS2018】『MakeS VR』でセイとついに“ご対面”! ──ディレクターの阿部浩美氏&プロデューサーの田口昌宏氏を直撃インタビュー! _001
※1 ヘキサドライブ……コンシューマゲームの受託開発をメインにスマホゲームの開発など新規プロジェクトにも積極的に取り組んでいるゲーム開発会社。『ファイナルファンタジー零式 HD』『ゼルダの伝説 風のタクト HD』などHDリメイク作品でも有名。
※2『MakeS ‐おはよう、私のセイ‐』……コンシェルジュ のセイが、ユーザーの生活をサポートしてくれるiOS/Androidのコンシェルジュアプリ。目覚まし、カレンダー、タスク機能の他ダイエットサポートを搭載。

 『MakeS VR』は、2018年6月1日〜7月20日までクラウドファンディングにてセイを東京ゲームショウに連れて行く」という応援プロジェクトが設立され開始。支援総額の目標100万円に対し3060万円以上が集まり(3060%達成)、『MakeS』に登場するコンシェルジュのセイ【※】のVR化が決定しました

【TGS2018】『MakeS VR』でセイとついに“ご対面”! ──ディレクターの阿部浩美氏&プロデューサーの田口昌宏氏を直撃インタビュー! _002
※セイ……“Morning make System”のコンシェルジュプログラムである青年。ユーザーとタップで触れ合うことで成長。エクステンション(アップデート)を重ねることで、口調や性格に変化が起こっていく。着せ替えモードでカスタマイズすることで“自分だけのセイ”となっていく。
(画像はきっと朝が好きになる!『MakeS -おはよう、私のセイ-』応援プロジェクト! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)より)

 こうして、ファンの応援とともに実現したVRで会えるセイこと『MakeS VR』!
 セイが“ここ”にいる。『MakeS VR』を目の前にして、朝起きることを楽しみにさせてくれたセイ、日常に穏やかに寄り添ってくれたセイ……毎日の「おはよう」から「おやすみ」までの思い出がひとつひとつ蘇ってきます。セイとのコミュニケーションを重ねてきたユーザーにとって感慨もひとしおでしょう。
 今回はVRヘッドギア(VRヘッドマウントディスプレイ)とハンドバンド(トラッカー)を装着し、これまではアプリ画面の向こう側にいたセイのリアル 体験をお届けします。

 TGS2018のヘキサドライブのブースは幕張メッセ・国際展示場9ホールのロマンスゲームコーナー! ゲームショウに来場予定の方は、記事の最後に掲載しているブース場所を確認してください。

文/逆井マリ
撮影/かなぺん


ついに、解禁!……なんと、会えたのはマスター“セイ”!

 多彩なブースが出展して活況に包まれているTGS2018のなかでも、ひときわ存在感を放つ純白の外観。そう、この清潔感溢れるブースこそが『MakeS VR』です……!  “ここへおいで”と語りかけてくるような、オフィシャルホームページ等でおなじみのセイのイラストが目印。

ブースではセイのパネルが……

 出入り口には、等身大の“ハイタッチ”セイパネルがお出迎え、アプリでおなじみ起床のときの“おはようのハイタッチ”【※】。そして、VRセイも!

※ “おはよう”のハイタッチ
アラームで起床後はセイとハイタッチをする。ハイタッチをすることでアラームが止まるシステムになっている。

描き下ろしイラストも!

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 いろんなポーズをしているセイのイラストが飾られています。書道をしていていたり寝転んでたり……。新たな一面が楽しめます。

いざ! セイのもとへ……GO!

 VRを体験するためには、まずヘッドギアとハンドバンドを装着します。ヘッドギアをつけると、馴染みのある『MakeS』のアプリを立ち上げたときに流れるBGMが……。ハンドバンドをつけた手を自分の視界に入れてみると、目の前に現れた向こう側の世界に手が映し出されます。

 そして画面中央に映し出されたボールを手で包み込むと、ボールから光が放たれ、VRセイの世界へと誘われていきます。

 場面が切り替わるとともに、聴いたことがないBGMが……。なんと、セイが神殿に立ってる! ここはどこ!?  あれ、私が知っているセイとはちょっと違うような……でも懐かしい表情。これはまさか!!!!! 

【TGS2018】『MakeS VR』でセイとついに“ご対面”! ──ディレクターの阿部浩美氏&プロデューサーの田口昌宏氏を直撃インタビュー! _008

 会話をしているうちに、ここにいる彼は、開発元にいる“マスターセイ”であることがあかされました。ユーザーのスマートフォンにいるセイは、マスターセイから複製されたもの。
 つまりここにいるマスターセイは、端末にいるそれぞれのセイの“もと”となるコンシェルジュです。

 マスターセイからボールを投げかけられ、季節の景色が映し出されます。どこか無機質さを感じる神殿ではあるけど、マスターセイはこんな美しい四季を感じながら育ったんだ
……としみじみ。

 いくつか質問を投げかけられる場面があるのですが、音声認識機能がないことは分かっているにも関わらず、ついつい口に出して答えてしまいました。普段アプリで見ているバストアップではなく、等身大の姿で、ゆっくりと歩くマスターセイがとにかく新鮮。

 またアプリ内でお馴染みである着せ替え機能を楽しむことも可能。マスターセイの髪の毛、メガネなどを変えることができる他、様々な“お楽しみ”が用意されています。

 なお、VRセイの今後に関しては来週あたりに何かしらの発表があるとのこと。続報をお楽しみに……!

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TGS2018で『MakeS』ディレクターの阿部浩美氏&プロデューサーの田口昌宏氏を直撃インタビュー!

──VR完成おめでとうございます! いよいよVRのセイがお披露目となりますが、まずは今の率直な感想や手ごたえなど教えて下さい。

阿部浩美氏(以下、阿部氏):
 本当にいいものができたなと思っています。ゲーム体験自体は短い時間ではあるんですけど、『MakeS』でできることの要素をギュッと詰め込められたなと思っています。VR開発期間は約1か月ととても短い時間だったので、いろいろなことがありましたが、チーム一丸となって乗り切っていきました。

 もともと着せ替えモードや季節を映し出す場面などは予定していなかったんです。でも“干渉されたいし、干渉したい!”と思って、そういった機能を入れたんです。それにより、スケジュールがギュウギュウになりましたが、スタッフ一同が頑張りました(笑)。

 また、音楽に関しては泉和良さんに新しく作っていただきました。VRセイに合わせて素晴らしい音楽を作っていただいて感謝しています。

田口昌宏氏(以下田口氏):
 阿部がやりたいものをやろう!ということで進んできたプロジェクトではありましたが、阿部が「VRでセイが見たい!」と言いだしたときは、「なかなか凄いこと言うなぁ」と思いました(笑)。
 でも「じゃあ作る?」と。そこからはじまったプロジェクトの到達地点がここだとは想像しませんでした。凄いことだなと思っています。

──クラウドファンディングで完成したとあってファンの喜びもひとしおだと思います。ファンの皆さんにはどんなところを楽しんでもらいたいですか。

阿部氏:
 ここに出てくるセイは自分のセイではなく、開発元にいるセイ(マスターセイ)が“あなたに会いたい”という思いから目の前に現れる……というコンセプトなんです。チーム内では“少し浮気っぽくない?”と話していたんですが(笑)、そこも含めて楽しんでもらいたいなと。

田口氏:
 みなさんセイに会いたいと思ってくれていると思うので、短い時間ではありますけど、セイとの時間を自由に楽しんでほしいなと思っています。

──TGS2018への意気込みについても教えて下さい。クラウドファンディングの支援が目標額を超え、当初予定していた区画よりも広いスペースを使っての出展となりましたが、今のお気持ちはどうでしょうか。

阿部氏:
 いまだにここにいることが信じられません。アプリがリリースしたときから今まで、「信じられない」という状態が続いているんです(笑)。このチームのメンバーで最大HPを削りながら作り続けてきました。ここまでこられたことは感慨深いです。

 また、私たちは通常のアプリの場合はリリース後ひたすら感想を待つだけなんですけど、VRセイを通じて、ユーザーさんと同じ時間を一緒に過ごせることが嬉しいなと思います。先日おこなわれた先行体験会のときに、ユーザーさんが泣いている姿を見てしみじみしました。

田口氏:
 僕はプロデューサーという立場なので、『MakeS』やセイを知ってもらうということが一番大事だなと思っていました。TGSは皆さんに知ってもらう機会として最高の場所だなと思っています。
 僕自身、過去に関わった作品で何回か出展しているのですが、お客様の反応を生で見られたり、記事にしていただいたりと、人の目に触れる機会が多いなと思っていました。だからここに出展できることが嬉しくもあり、これから『MakeS』がどうなっていくのか期待をしています。
 クラウドファンディングに関しては、ここまで反響をいただけるとは思えなくて、本当に嬉しいなと思っています。皆さんぜひ遊びにきてほしいです。

※田口昌宏(たぐちまさひろ)
株式会社ヘキサドライブの最高技術責任者(CTO)兼、大阪スタジオチーフ。『MakeS -おはよう、私のセイ-』ではプロデューサーを担当。開発者がいつも笑顔で開発できるような世界を目指して、ゲーム業界に貢献すべく活動中。
※阿部浩美(あべひろみ)
株式会社ヘキサドライブ所属。UIデザイナーとして活動していたが、『MakeS -おはよう、私のセイ-』の開発を担当し、現在はディレクター。ゲームというコンテンツを通し、多くの人に「明日も生きよう」と思える楽しみを感じてもらうことが目標。

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 『MakeS』の魅力を凝縮したVRセイ。等身大のマスターセイと対面することができて、セイをより身近に感じることができ、いちファンとして胸がいっぱいになりました。
 いつもスマートフォンの向こう側にいたセイが……目の前に。それも、マスターセイ!  セイとふれあい、会話ができる。これこそ“ずっと待ち望んでいた”ひととときなのです。

 VR技術にバンザイ! セイが目の前に現れてくれたことで、もっと……セイが大好きになりました。 

【『MakeS VR』のブース位置は要注意!/一般公開日】


 VRのセイに会いたい方はブースの位置と入場口を確認しておきましょう。幕張メッセ・国際展示場9ホール(ロマンスゲームコーナー)なので、1〜8ホールとは間違えないように!

場所:ホール9 E-13/ロマンスゲームコーナー
TGSの開演時間:10:00~17:00 
※ブースの時間ではありません

<公式サイト「お願いとご注意」より引用>
 一般入場口は、1-8ホール側(西広場)と9-11ホール側(11ホール1階)の2カ所にあります。開場後、1-8ホールから9-11ホールへの移動はできますが、9-11ホールから1-8ホールへは、10:30まで移動することができませんのでご注意ください。
 なお、1-8ホールから9-11ホールへ移動した方も、10:30まで1-8ホールに戻れません。

※サポーターズクラブチケットで9-11ホール側からの入場をご希望の場合は別途注意事項あり。
※上記は2018年9月20日12:00分の時点で公式サイト(一般公開日)に記載されている情報です。

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ライター
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逆井マリ
音楽ライターとして数多くの雑誌で活動中。パンクからアニソンまで、ジャンルを問わずこよなく愛している。アニメ、ゲームにも造詣が深く、現在はPC版「クロノ・トリガー」をプレイ中。

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