3月まで放映されていたTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』、毎週毎週がクライマックスの超盛り上がりで、最高に燃えましたね!
15周年記念の再放送を見ながら、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のスピーディな展開とヒキの強さを改めて感じました。
余計な「間」を作らずに、ポンポンと新しい事件が次々と起こっては次々と解決していくのがカタルシス。起承転結ならぬ、起転転結の繰り返しに視聴者が翻弄されるんです。たまに、猫がゼロの仮面を被って逃走する箸休めのコメディ回もありましたが!
話の進みが速いにも関わらず、それでも視聴者を置いていかないのは、ルルーシュとスザクを中心としたキャラクターたちが魅力的で、行動原理がわかりやすく描かれているから。
例えば、オレンジ君(ジェレミア・ゴットバルト)の発するセリフの端々からは、ブリタニア至上主義でエリア11(占領された日本)を低く見ていることが自然と伝わってくる……といった具合に、説明セリフなく、すんなりとキャラクターのバックボーンや思想が理解できるんです。
目まぐるしい展開の末に、だいたいルルーシュかスザクがピンチに陥って「次週へ続く!」となります。「こんな絶望的な状況、切り抜けられないでしょ……?」と一週間、悶々とさせられた挙げ句に、一週間後には予想もできない秘策で大逆転! 15年経っても色褪せず、いまだに名作ロボットアニメとして輝いている理由が実感できました。
そんな『コードギアス 反逆のルルーシュ』が、スマートフォン/PC(DMM GAME PLAYER)向けゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』(以下、『ロススト』)となって我々の前に帰ってきました!
ここではリリース前にプレイさせてもらった『ロススト』のファーストインプレッションを紹介します。結論だけ先に書きますと、ナイトメアフレーム同士の迫力あるバトルが楽しめるタワーディフェンス系で、やり込み甲斐がバッチリでした。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』が好きな人はもちろんのこと、元ネタは知らないけどロボット(劇中ではナイトメアフレームと称されています)が好き、戦略性のあるSLGが遊びたい、カッコいい・可愛いキャラクターが好き、といった人たちにもオススメできる内容です。
ここでは序盤をスムーズに進行させるためのコツやプレイ感想なども交えながら、本作の紹介をしていこうと思います。
文/かーずSP
占領下のエリア11(日本)で、黒の騎士団として革命に身を投じる主人公を体験
まず『コードギアス 反逆のルルーシュ』の世界観設定と、ゲームの基本的なストーリーを軽くおさらいします。
皇歴2010年。神聖ブリタニア帝国は日本を占領、植民地化した。
日本は帝国の属国となり、自由と権利、そして名前を奪われた───「エリア11」その数字が敗戦国・日本の新しい名前だった。
それから7年後、 元ブリタニア皇族のルルーシュ・ランペルージは、絶対遵守の能力“ギアス”を得た事で、祖国である神聖ブリタニア帝国への反逆を始めるのだった……。
『ロススト』におけるプレイヤー=主人公は、ルルーシュと同じくアッシュフォード学園に通う一介の学生で、ブリタニア人と日本人のハーフであるマリオ・ディゼル【※】。日本人が虐げられる現状に心を痛めつつも、鬱屈した感情を抱きながら過ごしています。
ある日、主人公はブリタニア軍が起こした軍事行動に巻き込まれてしまいます。その事件とは、紅月カレンたちが起こした反帝国活動。時系列としては、ルルーシュがC.C.(シーツー)と出会ってギアスの力を得る事件、つまりアニメの第一話にあたります。
『ロススト』のメインシナリオ“STORY”では、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』を1話から追体験していくことになります。なのでアニメを知らなくても、すんなり入っていけます。
また、主人公がルルーシュやスザクと出会って親しくなっていくドラマが、原作監修によるオリジナルストーリーで描かれています。すでにアニメを見ている人にとっても、新鮮に楽しむことができるでしょう。
ジャンルはリアルタイムストラテジー。的確な指示で陣形を指揮していく戦術ゲーム
メインクエストの“STORY”を読み進めていくには、“BATTLE”で敵と戦っていく必要があります。
ゲームのジャンルはリアルタイムストラテジーで、いわゆるタワーディフェンス系に分類されます。手持ちのロボット=ナイトメアフレームを的確に配置しながら、敵を撃破していく思考型の戦術ゲームです。天才的なチェスの達人であるルルーシュにマッチした、ピッタリのジャンルと言えるでしょう。
ただし将棋やチェスのように、お互いに駒を進めていくのではなく、リアルタイムに敵が襲ってきます。ゼロが黒の騎士団を指揮するように、瞬時に判断して、最適なナイトメアフレームを陣地に配置していく必要があります。
といっても焦る必要はありません。右上にあるアイコンの一番左をタップすると、ゲーム中の速度を決められます。0.5倍速にすることで、ゆっくり考えることもできます。その隣にある矢印がジグザグになっているアイコンをタップすれば、一時停止して敵の進軍経路を表示してくれますので、慌てなくてもOKです。
敵は赤いマスから、次々とナイトメアフレームを送り込んできます。青いマスが自陣で、ここに敵が到達すると1ミスです。例えば画面上の左側にある青枠の「侵入 ◯/4」と書かれていれば、敵に1機侵入されると1/4となります。4/4、つまり敵に4機侵入されるとミッション失敗となってしまいます。
反対にプレイヤーの勝利条件は、自陣に攻め込まれずに敵を全滅させることです。攻めてくる敵の総数は、画面上の中央に赤枠「撃退 ◯/◯」と表示されています。この画面では5/24。全部で24機の敵が進軍してくることが予想され、現在までに撃退した数は5機と表示されています。
手持ちのナイトメアフレームをマス目に配置すれば、その攻撃範囲に敵が侵入してきた時に、自動的に攻撃を開始します。プレイヤーに特別な操作は不要ですが、量産機(初期配布のグラスゴー等)以外のナイトメアフレームには“KMF SKILL”が装備されています。
敵を攻撃するとスキルゲージが溜まっていき、満タンになると画面下のパイロットの枠に「KS」と書かれた黄金のマークが輝きます。その時にパイロットかマップ上のナイトメアフレームをタップすると画面が切り替わって、右にある“KMF SKILL”をタップするとスキルが発動。
強力な技を繰り出して、専用のカットインでド派手な必殺技を繰り出すのが超快感!
ゲームに慣れてきたら、速度を等倍、2倍速、0.5倍速の順に切り替えながら、サクサク進められるでしょう。
基本は、敵の進路を妨害するようにナイトメアフレームを配置する
数多あるタワーディフェンス系でも『ロススト』の特徴は、近接距離タイプと遠隔タイプ、2種類のナイトメアフレームを使い分けることでしょう。ここがプレイヤーの思考の見せどころ。ゲーム性を奥深くしているキモです。
・初期の近接距離ナイトメアフレームは、低地にしか配置できず、近接距離の敵しか攻撃できません。
ですがゲームを進めていって遠隔武器を解放すると、遠隔ユニットとしても使用可能になります。・初期の遠隔ナイトメアフレームは、高地にしか配置できず、近接距離ナイトメアフレーム、飛行型の敵のどちらにも攻撃できます。
こちらも、武装を開放して近接武器を設定すれば、近接ユニットになります。・VTOL(ヘリコプター風の飛行タイプ)や戦闘機といった飛行タイプの敵は、遠隔ナイトメアフレームでしか迎撃できません。
攻め込んでくる敵のナイトメアフレームは赤いライン。VTOLや戦闘機といった飛行タイプの敵は、黄色いラインで表示されています。
先ほど触れた通り、右上のアイコンのうち、左から二番目のジグザグな矢印を押せば、一時停止して敵の進軍ルートをいつでも確認できます。
近接ナイトメアフレームは「N」、遠隔ナイトメアフレームは「F」で表示されています。まず序盤に覚えておきたいのが、
・赤いライン上に近接型のナイトメアフレーム(N)を配置して、進路を妨害する
・ナイトメアフレームには攻撃する「向き」があります。敵が向かってくる方向に向きましょう(ユニットをドラッグして盤面に配置したのち、向きたい方向にフリック)
・黄色いラインが出てくるマップでは、遠隔ナイトメアフレーム(F)の攻撃範囲を、黄色いラインに被さるように配置。飛行タイプの敵を迎撃できるようにする
序盤のマップはシンプルなので、こうした基本的な配置で、ゲームに慣れていくことができます。