どうも、ヒゲフサと申します。
昔、吉田戦車氏がファミ通で連載されていた4コマ漫画「はまり道」に、こういうネタがありました。
「やらずにすむゲームはないか?」
……当時はピンと来ませんでしたが、今では共感度MAX。
据え置き機の電源を入れるのすら、だるい時がある。
いや、この泣き言は取っ掛かりにすぎません。つまり本音は「しんどくても遊べるゲームがないかなぁ」です。
そんな「ゲーム体力減退気味」な世代が、初めて遊んだ放置系スマホゲーム……
『AFK アリーナ』の感想を織り込みつつ、紹介いたします。
※この記事は『AFKアリーナ』の魅力をもっと知ってもらいたいLilith Gamesさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
良いオヤジをありがとう!! バランスの取れた美麗なイラスト
まず『AFKアリーナ』というタイトル【※】からもう、ガッツリ放置ゲーを押し出してるのが伺えますね。
「AFK」=「Away From Keyboard」(席を外します)といえば、ネトゲで遊んでいた頃は頻繁に使う略語でした。うーーん懐かしい。
放置ゲーって、いったい何を放置するんだろう? と思いつつDL。
※正式なタイトル名は「アート・オブ・フォールン・キングダム・アリーナ」
まずは美麗ムービー鑑賞。絵本タッチで動乱のあらましを知る。
善と悪の対立を描いた世界観もしっかり練られてるのが分かります。遊ぶからには、世界に没入したい!
大体6つの種族(陣営)が群雄割拠しているのだな〜と理解し、いざチュートリアル開始。
「王国が襲撃されたので取り返せ!」というホットスタート。ゴタゴタいわずにすぐ戦えるのはいい導入ですね。
チュートリアルも手厚い。言葉だけではなく「ココを押してね」とポイント指示や明滅もしてくれて、初心者にとても親切です。
最初はつたない操作でポチポチ戦っていました。しかし画面にある「AUTO」の文字を見て「あ、オート戦闘できるじゃん」と気づいてからは、もうずっとオートです!しかも二倍速にも対応。
自分で操作するより、明らかにオートのほうが必殺技出すの早いもんな。戦闘が楽だと最高ですわ。「そうか、こういう部分も放置ゲーなのか」と納得する。
というわけで、この後はひたすらおじさん応援マシーンに。
序盤をさくさくこなし、集めたダイヤを握り締めて、「領地」タブ内にある施設「月桂冠の酒場」に駆け込みます。
ここで「英雄召喚」……いわゆる「ガチャ」を回してみたかった。
スマホゲー初心者だが、世に言う『SSRキャラ』が欲しいぞ!
メタい台詞を連発する酒場のお姉さんにビビりつつ、最初はおそるおそる1回だけ……。ちなみに、今回は課金要素は触らずに遊んでいます。
ウオォォこの紫色のオーラ! 特別なヤツでしょ初心者でも分かる!
めくる演出も勿体つけてるし。いきなり一発目でくるのォ?! 運がいいなオイ!
ハイ来た!! …………あれぇ……??
だがしかし、この小悪党風なキャラ「クレイン」が強い……いやホントに強い。
一人参戦しただけでこんなに勝率が? というほど全戦全勝していく。
もう呼び捨てに出来ませんね、クレイン兄貴……ちゃんと英雄だよ!
「図鑑」の項目でどんなキャラクターが存在するのかも確認できますね……どれどれ。
思った以上にかっこいいオヤジ&ケモノが多い!!
個人的に、絵の雰囲気が大変好みなのも嬉しい。
自分はキラキラ女子やイケメン男子だらけのキャラ造形に対し、「わしには強すぎる…」とポム爺さんのごとく躊躇ってしまうタイプなので、こういった落ち着いた絵柄は『圧』を感じなくてすみます。
とにかくキャライラストが(デザインも)めちゃくちゃイイんだぁ……!
こんな絵が描けたら人生楽しいのではないか、などと無性に羨んでしまいます(大体の絵を見てそう思ってるのはさておき)。
洋画(3Dアニメ系など)や海外コミックスに興味ある人なら、すぐ雰囲気に馴染めるのではないかと思います。
嬉しさのあまり、またも手持ちの石でガチャを回しに突撃してしまう。
ちなみに、酒場のウィッシュリストで「欲しい英雄」を指定すると、その英雄が出やすくなるらしいです。これがピックアップガチャってやつですか?
すごいなーこれ。自分で指定できるのはメチャクチャ嬉しいんですけど!!
いやホントね、普通のRPGとかだと話に絡むオヤジって1〜2人いればいいかな? みたいな希少さじゃないですか。
しかもプレイアブルキャラとなると、さらにチャンスが減りますやん?
運よく居たとしても、レベル上げしてるうちにだんだん戦力外になっていったりしませんか?
まあオヤジばっかり&オヤジメインのゲームもありますけど、そういうのは大体軍事モノとかアクション要素強めのゲームなんですよね。
「そうじゃなくてRPGの枠内で良オヤジを浴びたいんだよぉ!」というワガママはなかなか叶えてもらえないんです。
若者主体のRPGだと、オヤジは彼らの礎となって散ることも多いですね!
若い子を散らすのはしのびないのもわかりますが、パーティインしたイケオジが死亡脱落する時のこっちの気持ちも考えて下さい!
もっと年配キャラにも愛を! パーティに入れるならずっと使わせて!
……と、日頃から切なる願望を胸にしまい込んでる身としては、良質な絵柄でイカシたオヤジが主戦力として手に入るとなれば、踊り狂うのもやむなし(早口で申し訳ございません)。
しかし困ったことがひとつ。
ポジションが被るんだよなぁ!!!!!!
戦闘パーティは最大5名。その中で前衛列には盾役や戦士、後衛列には魔術師やヒーラーを配置するのはお約束。
ですが……好みのキャラがほぼ盾役。前衛。タンク!!
マッスルは壁だからしょうがないね。わかってたけど!!
たまにマッチョ戦士系も混じるが、魔術系/回復系がまだ見当たらない。
しかたなく、今は後衛をチュートリアルのお姉さんに任せます。初期キャラだけど、全体攻撃魔法を撃てるのは強いからねえ。
あとで魔術師系オヤジもゲットできることを期待しつつ……。夢はパーティメンバー総オヤジ。
弱い推しを…強くできるんですか!?
手持ちの英雄が増えるにつれ、じわりと不安が頭をもたげます。
それは……「推しの騎士おじさんが戦力外になってしまうのでは?」ということ。
このゲームでは下から二番目のレア度である騎士おじさん。能力的にはぎりぎりモブではない……という状態。
何とか一線に留まるため装備を強化したりするものの、徐々にきつくなっている。
開戦即落ち状態も増えてきた。
戦闘に勝っても、おじさんだけ戦闘不能になっている事が。盾役なので仕方ないとはいえ、悲しい。
しかしここで領地の施設「大聖堂」が開放!
ダブった英雄を3体まとめて合成することで、レアリティのランクアップができる施設です。おそらくスマホゲーム界隈ではよくあるシステムなのかもですが、やはり嬉しい。
やったー神頼みが通じる! 頼りなかった推しおじを強化できてご満悦です。
まだまだ一緒に冒険できるね、騎士おじさん!
青色(レア)の使わない英雄をまとめて、紫色(エリート)のメイン英雄を強化することも可能。
このシステムは嬉しい。これが人類の英知か。
「大聖堂」が開放されたことで「じゃあ育成途中だったキャラ、育て損では?」 と思ったかもしれません。しかし、ちゃんとそこもフォローしてくれる安心のシステムがあります!
施設「馬車」では、「英雄のリセット」で初期状態に戻し、経験値やコインを返却しても らうことが可能です。
しかも、5章まではリセット費用もかからない。新規に優しい大盤振る舞いありがとう。
あとで開放される施設「共鳴クリスタル」で、さらにレベル上げが簡単になると知りました。
この施設でレベル1のキャラをクリスタルにセットすれば、上位から5番目のキャラクターと同じレベルに「共鳴(=レベルリンク)」してくれる。
5人レベルアップすると、クリスタル内のキャラは経験値を与えなくても同じレベルになる……。
つまり「集中して5人だけ鍛えればいい」という画期的なシステム!
「え、頑張って経験値を稼がなくていいの? マジで?」と頭が混乱するほどありがたいです。
いいんだよ公式が用意してくれてるんだから! 便利なものは使えばよかろうなのだーッ!!
こうして人類の英知が積まれていく。
そうそう、紹介が遅れてしまいましたが、キャラクターにはひとりにひとつ「ストーリー」という生い立ちや馴れ初め、戦いへ赴く動機が書かれてる物語があります。
読めば彼らへの理解度が深まるのもいいですねえ。
年を経たオヤジたちが己の人生を振り返りつつも、若者へ向ける慈愛のまなざし……これだよコレ。
お気に入りキャラがどういう人間関係を構築しているかも窺い知れて、良いお話です。
こんなのナンボでも読みたい。