美ポイント②:息をのむほど洗練されたビジュアルデザイン・UIが美しい
本作において筆者が一番衝撃的だったのが、あまりにも美しすぎるビジュアルデザイン。
とりあえず、読者の方にもこの気持ちを味わって欲しいのでこちらの動画をご覧ください。
うーん….最高!!!!!!!!
動画はアイテム欄から記録画面への切り替えをキャプチャしたものなのですが、アイテム欄では素材カテゴリの切り替え時にブルーのリキッドアニメーションが演出として入り、ただのアイテム欄なのに異常なほどの高級感を感じられます。
素材カテゴリのシルエットロゴについても注目するとロゴアニメーションが用いられており、こういう粋な計らいが感情をくすぐります。
そして、記録画面へはトランジションが入り、そのままの勢いでスライドイン。先ほどのマットな雰囲気とは打って変わってスタイリッシュなデザインが特徴的です。画面内には今までに見つけた採取物や怪物などのデータが簡潔にまとめてあり、無駄な情報が一切ないこの「ザ・データベース感」が気持ちを高ぶらせます。
ちなみに、筆者が見せたい「美しい」デザインはこれだけではありません。次は作業台とナビゲーションを見ていきましょう。
早速ですがこれが作業台です。
作業台では「ライラキー」と呼ばれる図形の形をしたチップのようなものを作ることができ、これをキャラクターに装備することでライラキーに応じたバフを付与することができます。そして、私の注目したいデザインはこの「ライラキー」の制作画面にあたります。
筆者はこの作成画面のデザインを見た瞬間全身が「ゾワッ」としました。
「アイテムの選択にそんな魅せ方があるのか」と感銘したと同時に、あまりのデザインの美しさに私の脳はフリーズ。
よく見ると、強化項目を選択した際に前方のテキストやロゴは微動だにしません。実は強化項目を選択した際にアニメーションするのは背景のラインのみで、画面全体を使って視覚的に選択箇所を表現しているのです。発想が面白すぎないですか?
このように無駄なアニメーションを徹底的に排除し、シンプルな視覚的効果で現在選択している項目を表現することで、先ほど紹介した「アイテム欄」のような高級感が漂い、ほかのメニューデザインやUIとリンクするリッチな雰囲気になっています。
そして、筆者が地味に好きなのがこのナビゲーション画面。
特に映像としての変わったところはないのですが、このシンプルながらミニチュアライクに表現されたマップが妙に惹かれるんですよね。それこそ、マップをデフォルメチックに表現したことにより、それぞれの場所の魅力が際立っています。
なにより、この画面自体かなり見ごたえがあるんですよ。
細部までオブジェクトが作り込まれているので、ついつい見入っちゃうんです。「あっここの場所綺麗だな」とか「この建造物凄い歪な形だな」とか、画面全体が美しくも作り込まれているのでマップひとつでこんなにもさまざまな感情が湧いてきます。
そして最後に、料理台を紹介します。
料理台では、名前の通り食べ物を調理することができ「メインディッシュ」と「サイドデッシュ」を選択し、一定期間プレイヤーにバフが付く食べ物を作成することができます。
そしてこれが、作れる食べ物です。
これは!
美くし……いや…美味しそう!!!
見たことない食材しか入ってませんが、なんか食べてみたくなりますよね。正直な話、料理台の話についてはこの美味しそうな画像を見せたかっただけです(ごめんなさい)。ゲームを進めればほかにもさまざまなレシピを解放することができるので、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
にしても、本作のデザインにおいてはどれも洗練された「美しい」と感じる魅力を秘めていました。デザインは紹介しようと思えば無限にできてしまうため絞って紹介しましたが、本作の美しい魅力はデザイン以外にも色々…。
ということで、次項ではそんな本作のロケーションの美しさを見ていきましょう。
美ポイント③:風光明媚なロケーション・細部まで作り込まれた室内装飾が美しい
突然ですが、本作での筆者のお気に入りの場所を見てください。
「???????????????」
すみません、これだけでは何が“良い”のか分からないですよね。ここは「満汐特異点」という施設に入る際の入り口です。
では、満汐特異点の全体像も見てみましょう。
!?!?!?!
いや、なんだこれ……。
ゲームでは初めてその場所に訪れる際に施設全体を見られるカットがあるのですが、筆者はこの施設を初めて見たとき、あまりの美しさに魅了されました。そして、道なりに歩いていくと先ほどの通路があります。
周囲の景観を楽しんだのち、準備が整いしだい建物に踏み入れるのが一般的ではありますが、筆者の場合は違いまして……これから待ち受ける「壮大な何か」に対するワクワク感と期待で通路に入るのが逆に気が引けたんですよね。例えるならば、マーダーミステリーで遊びたいんだけど、楽しみすぎて今から遊ぶのもなんか勿体ない気もして気が乗らないみたいな。
とにかくこの先に待つ“何か”が楽しみすぎて「こんな状態で本当に進んでいいのか」となかなか踏み切れなかったんです。けれども、意を決して施設に入ってみると「そんな考えはバカだった」と思うぐらい、その期待を遥かに超えてきました。
これから画像を何枚か貼りますが、これらは“すべて”満汐特異点の中で撮ったものになります。
同じ場所とは思えなくないですか?
外装だと大きい球体があるだけかと思いきや、地下に大きな施設が隠されていたのです。なにより、どのエリアも引けを取らない「美しさ」を醸し出しており、エリアごとに違った味が楽しめました。だからこそ、筆者の感情をこれほどまでに揺るがし、期待を煽ってくれた“あの通路”がお気に入りの場所なんです。
ちなみに、本作においてロケーションを移動するには「ゼオライト号」と呼ばれる乗り物内にある前項で紹介した「ナビゲーション」を使うことで移動できます。今度はそんな車体の内装も見ていきましょう。
近未来的!外装からは想像が出来ないぐらいお洒落ですよね。「ゼオライト号」では主に体力を回復したり、クラフトしたりと主人公たちが活動するうえで拠点となる場所なのですが、もちろん内装も作り込まれています。
ピックアップしてみてみると特徴的な形をしたハンモックや「これでもか!」というほどに大きなソファ、調理台の前には食器が置いてあったり、天窓になっていたりと普通に滞在できるレベルで快適そうな内装になってます。
「美しさ」もさながら、圧巻されるインテリアデザインも魅力的ですね。
最後に紹介するのは民家や研究施設が立ち並ぶ「満汐湖」。
この場所は「自然の美しさ」という観点で見るとマップのどこよりも美しい場所だと感じました。
まずは画像をご覧ください。
いや、シンプル綺麗~~!
本作では舞台が“異星”というのもあり、地球とは違って一部の植物が青いんです。それもあって、ただ草原を走っているだけでも、あたかも海や湖を見ているかのような美しさを感じます。
そして、「満汐“湖”」と名付けられているように同じ場所には湖もあります。
レンズフレアが発生するほど明るい太陽に照らされ、夏なら思わず水中に飛び込んでしまいたくなるほど青く輝く湖は本作において5本指に入るであろう絶景です。
ちなみに本作、町を散歩するのもなかなか興味深いです。
マップ内には大きな水車だったり、特徴的な形の建造物だったり非現実的な建物が多く点在しており、細部まで見ていたらきりがありません。
マップの至るところにはアイテムが隠されているほか、町民からはサブクエストを受注することもでき、済ませておくことでメインストーリーを優位に進めることができるでしょう。
本稿では『エクスアストリス』の「美しさ」にフォーカスをあてて紹介しましたが、やはりストーリーもバトルシステムについても引けを取らない面白さがあり、普段筆者はほとんどスマホゲームをプレイしないPCゲーマーなのですが、本作については没頭して1日を費やしていました。
紹介したデザインやロケーションについても、あくまで一部であり本作の見どころはほかにもたくさん。スマホゲームを普段あまりプレイしない方でも十分に楽しめると思います。
『エクスアストリス』はApp StoreおよびGoogle Playにて配信中。価格は税込1500円です。公式サイトでは本稿で紹介しきれなかった世界設定についてやゲームシステムのより詳細な情報が掲載されているのであわせてチェックするのも良いかもしれません。
また、本作の戦闘をはじめとした「光影協同」に関する情報については、下記プレイレポートにて詳しく解説されているので、合わせてご覧ください。