本日は九州佐賀国際空港にやってきました。
佐賀駅から車で30分くらい。有明海を臨む広大な平原の中に空港があります。ここの空はとても広く高く、開放的な気分にさせてくれます。
近代的で綺麗なターミナルがあって、その傍らには広大な駐車場があります。なんとこの駐車場は料金が無料(※一部有料エリアあり)。長期の旅に出る時も料金を気にすることなく駐車できます。
さて、そんなふうに佐賀空港のPRを行いましたが、今日はそのために佐賀県に呼ばれたわけではありません。この空が高い佐賀県がなにやら世界的なゲームとコラボ企画を始めたということで呼ばれることとなったのです。
文/pato
※この記事は佐賀県広報広聴課の提供でお送りします。
佐賀県佐賀市 九州佐賀国際空港
ようこそ佐賀へ!実は、とある世界的なゲームとのコラボ企画を行ったのでぜひ体験して頂きたいなと。
ほほう、世界的なゲームですか。
今回はなんと、世界的なオンラインゲームである「リネージュW」と佐賀県がコラボしたんです!
リネージュWとは
韓国NCSOFTが提供する大規模多人数同時参加型オンラインRPG (MMORPG)。
1998年よりサービスを開始し、日本ではNCJapan(エヌシージャパン)がサービスを提供する。2Dが主流だった時代にクォータービューを採用し、クオリティの高いグラフィックが特徴。リネージュ、リネージュ2とシリーズを経て、2021年にシリーズ最新作のリネージュWがサービス開始となった。
へえ、ネットゲームと自治体のコラボですか。なんか珍しいですね。
今回はその、佐賀県に登場したリネージュWの世界を紹介しつつ佐賀県の名所を周っていただき、イベントの記録として残したいと、patoさんをお呼びしました。
LineageW×佐賀県 コラボ公式サイトはこちら(sagaprise)
https://sagaprise.jp/LineageW-saga/event.php
ちょっと待ってください。趣旨は理解できたんですが、そもそもなぜダークファンタジーの世界観を持つリネージュWと佐賀県がコラボすることになったんでしょう? なにか縁みたいなものがあったんですか?
特には無いですね。
例えば、リネージュシリーズの制作の一部門が佐賀県内にあって、その関係で今回のコラボに至ったとか。
特には無いですね。
例えば、リネージュシリーズの制作責任者っぽい人がたまたま訪れた佐賀県で、雄大な田園の風景や、名産品の陶器などを見てインスピレーションが生まれ、それがリネージュWの開発に繋がったとか。
特には無いですね。
(なんでコラボしたんだよ……)
この九州佐賀国際空港はコラボ企画の中心的な場所で様々な催しが行われたそうです。
そもそも、patoさんはリネージュWをプレイしたことがありますか?
いやー、無いんですよ。
そう、じつは僕、リネージュWどころかリネージュシリーズをプレイしたことがないのです。20年ほど前のオンラインゲームブームはリネージュシリーズなどに代表されるMMORPGが主流であり、その多くのゲームがリアル志向のグラフィックを採用していて、それがちょっと苦手で比較的絵柄が可愛いマビノギをプレイしていたのだ。
佐賀県に観光で訪れたことは?
取材で何度か来たくらいですね。覚えているのはスタバを求めて佐賀市内を徒歩で移動したり、ラーメンを求めて佐賀市内を徒歩で移動したりですね。だからそんなにリネージュWにも佐賀県にも詳しくないんですよ。
(なんで徒歩……?)
ということで、リネージュWの面でも、佐賀県の観光名所の面でもpatoさんひとりにお任せするのは大変そう、ということで心強い助っ人をお呼びしました。もう少しで出てくると思います。
「「うお~~~リネージュW×佐賀県ばんざ~~い!」」
では、ここからはこちらのお二人にお任せするのでよろしくお願いします!
のっけから訳の分からないテンションで出てきたな。
佐賀は初めてです!リネージュはどっぷりはまってましたが!
※今回相原さんは、基本的に20年くらい前の初代PC版「リネージュ」の知識で話します。
相原さん
デジタルマーケティングfree web hope CEO、映像制作THINGMEDIA CMO。会社経営などの傍らDJもこなす。やり手の経営者でありながら、ニート時代は狂ったようにリネージュに没頭していた過去がある。
めちゃくちゃ本格的な社長さんがやってきた。そんなにリネージュやってたんですか?
とんでもない勢いで没頭していましたね。朝から晩までリネージュ、雨の日も晴れの日もリネージュ、お盆も正月もリネージュでした。その頃のリネージュ以外の記憶がまったくありません。
仕事もしてないわけですよね?その時の生活費なんかはどうしてたんですか?
ヒモです。
ヒモ生活しながらリネージュかぁ。
その頃は彼女の家で完全にヒモみたいな生活を送っていて、彼女に生活費や家事など一切合切の面倒を見て貰っていたんですが、そのうち生活の面倒を見てもらうだけじゃなく、彼女をwizにしてナイトである僕に延々とヒール(回復呪文)をかけさせ続けるなど、リネージュの世界でも面倒を見て貰うようになりました。
画面に映しちゃダメな人だろこれ。ちなみに佐賀県は初めてですか?
初めてです!ヨッピーさんから「佐賀はとんでもない良県(りょうけん:良い県のこと。ヨッピーさんが勝手に作った言葉)だぞ」って言われてむちゃくちゃ楽しみにしてきました。
その通りです。
ヨッピー
ウェブライターとして活動中。最近、二児の父となった。佐賀好きが高じて佐賀県記事の掲載経験が多く、佐賀県の宣伝マンと化している。
「佐賀?何も無くない?」と思ってる人全てに反論したい【ヨッピーの佐賀サウナ旅】
https://www.jr-odekake.net/aotabi/feature/19/佐賀出身のあの人に怒られたので、「佐賀の良い所」を更に佐賀してきた
https://travel.spot-app.jp/saga_yoppy/などなど
ヨッピーはもう、「佐賀県の観光は任せろ」という感じなんでしょ。
もう何度も何度も来てますからね。佐賀県は横山三国志でいうところの陸遜なんですよ。舐めてかかってたらとんでもない実力者だったみたいな。そんな佐賀の魅力を伝えたい。
さっそく意味わかんねえな。
ちなみに、佐賀空港内にはこのように佐賀の観光名所をアクリルスタンドで再現したコーナーがあり、手に取って楽しむこともできます。
そのなかに何故かヨッピーがいます。
せっかくなのでご本人に同じポーズをしてもらいました。
ポーズどころか服装から靴にいたるまで全く同じ。
なぜなら一年中同じ格好をしているからです。
ヨッピーはネトゲやってたんだっけ。
元々はDiablo2からはじまってStarCraft、ウルティマオンラインと色々やってきたのですが、近ごろはちょこちょこ触る程度ですね。子どもが産まれる前までは三国志のスマホゲームをやってたんだけど、時間が無限に吸われるから子どもが産まれてから消しちゃった。
あー、やってたね。みんなで麻雀してる最中に「ちょっと戦争がはじまるから」とか言ってスマホをポチポチやりだして「なんだこいつ」ってキレそうになってた。
そのゲーム、ギルドみたいなシステムがあるんですけど、そのギルドの中に僕のフォロワーがいて、「すげー! ヨッピーさんだ!」「えっ、有名な人なの?」ってちょっと騒ぎになっちゃったんですよ。「ヨッピーさんはSNSでフォロワーすごいんだから!」「うおお!そんなすごい人が我がギルドに!」「ヨッピーさん!ヨッピーさん!」「ぜひSNSで呼びかけてギルドの参加者を増やしてください!」みたいなテンションで。
僕も悪い気はしないんで、「よーし任せとけや!」って感じで「ギルドメンバー募集~!」ってSNSで呼びかけたんですが、加入者、一人も増えなかったんです。ギルドの中でも僕の呼びかけは無かった事になってました。
なんて悲しい思い出なんだ。
早速、空港内のフォトスポットにやってきました。
デスナイトと呼ばれるキャラクターと写真が撮れるスポットですね。
うおー!デスナイトだ!おほっ、あはっ、ほほ、そうきたかー!
さっそく相原さんが反応してる。
これはどういうキャラクターなんですか?
なるほどなるほど、ここでデスナイトのカードを切ってくるんですね。
ひとりで納得してないで解説しろ。
リネージュシリーズといえばこれ、という存在です。初代リネージュはレベルが52以上になるとこのデスナイトに変身できるようになるんですね。このデスナイトが変身の花形でした。
「あの人デスナイトに変身してる!すげえ!」ってなるんですね。
僕だったら初心者とかいる場所で意味もなく変身しそう。
最近では緩和されてデスナイトに到達しやすくなったみたいなんですけど、僕がやっていた時代は本当に大変でしたね。
デスナイトになるのにどれくらい時間がかかるんですか?
ヒモでリネージュ漬けの僕でも1年半くらいかかったかなあ。社会人で毎日コツコツ4時間くらいやるぞ、っていう人なら3年くらい?
それもう、国家資格とかの勉強時間じゃん。
昔のネトゲって本当に時間を取られますよね。強い人はだいたい無職とかぜんぜん勉強してない学生とかだから、ネトゲの地位とリアルの地位は反比例するってよく言われてた。でも最近のゲームは課金がモノを言う世界になってきてるから、ネトゲで強い人はリアルでも金持ち。
ヒモのネトゲユーザーの居場所がなくなってしまった……。
続いては空港内ではスタンプラリー「アリッサの印章クエスト」も行われました。空港内に置かれたスタンプを集めると良いことがあるイベントみたいだ。
こうやってチェックポイントでスタンプを集めていきます。
4か所集めるんだけど、空港自体がコンパクトな構造だからそこまで大変じゃなさそう。
一瞬で4か所のスタンプを集め、大喜びで景品と交換しに行くヨッピー。
リネージュWコラボステッカーと、空港内の対象店舗で使える500円券をもらえた!
この500円券も人気で、期間終了前に全部配布し切ってしまったらしい。
あっ、僕、この金券で前から欲しかったグッズ買います!
ロマンシング・サガと佐賀県のコラボグッズのサウナハットです。これが欲しかったんですよ。
リネージュコラボWの企画でロマサガグッズを買うな。
空港内売店ではリネージュWと佐賀県のコラボグッズが多数販売され、同時にECサイトでも販売を行ったそうです。
専用ECサイトはこちら
https://lineagew-saga-store.com/
空港レストランでも金券が使えるというので食べに来ました。こちらは佐賀名物の「マジェンバ」。マジェンバは佐賀のご当地グルメで、佐賀の方言「混ぜんば」が由来とのこと。
金券を使えば1000円のメニューが500円になって、めちゃくちゃお得。
ちなみに相原さん、彼女のヒモでニートのリネージュどっぷりっていう人が、何をどうすればイケてる経営者にバージョンアップ出来るんですか。
それもこれも全部リネージュのおかげです。
嘘をつくな。
いや本当なんですよ!リネージュのブログを更新したりゲームしたりでパソコンをいじる事に慣れてきたあるとき、プログラミングが面白くなって、どんどんのめりこんでいったんですね。でも、どうしても分からない場所とか出てきて、そういうのを2chで質問したりするんですけど、まともに教えてもらえないんですよ。
当時の2ch、そういう文化ありましたね。嘘を教えてきたり、「ググれカス」って言われたり。僕も何回ブラクラ踏まされたか。
あれね、質問するからダメみたいですね。ドヤ顔で間違った知識を書くと「違う、そうじゃねえ」ってすごい勢いで正しいことを書き込んでくれるみたいですよ。
そしたら、リネージュ内の知り合いに本職のエンジニアがいることを発見しまして、その人はプロだからめちゃくちゃ詳しいんですよ。「もう離さない!」って感じでずっとその人に教えて貰ってたんです。
さすがに知り合いだったら嘘はつかれないもんね。
そしたらプログラムが思うように動くようになってきて、さらにのめり込んでいって、そのうち、友達から「合コンのマッチングサイトをやるからシステムを作って欲しい」って頼まれたんで付け焼刃で作ったんですよね。
そのサイト、商業的には上手くいかなかったんですけど、「なんだプログラムとかインターネットとかすげー面白いじゃん」ってなって次はユーストリームの日本人の配信だけを抽出するまとめサイトを始めたんです。公式サイトは全部ごちゃまぜになってるから日本人を探しづらくて。
そのサイトの管理の関係で知り合った人に「うちに来なよ」って言われて広告代理店に就職できたんですよね。それが25歳のときで、すぐにトップセールスになりました。これでやっと彼女に恩返しできるぞって嬉しくなりましたね。
延々とヒールさせられていた彼女が報われる日が来た。
ただ、その会社も10か月でスピード退社しました。今度は「自分が好きなことやりたい」って会社を作ったんです。そのときにリネージュの血盟(クラン)のホームページを管理していた人とかを追いかけて何人か会社に引っ張りました。
リネージュを採用サイトとして活用。
リネージュはリクナビだったか。
プログラミング教えてもらったり、色々な人に出会ったり、リネージュと共にある人生でしたね。今の会社の部下にも、当時リネージュ内でスカウトした人がいますよ。
スティーブジョブズみたいですね。点と点が線になるみたいな。
それで仕事が忙しくなってゲームからは遠ざかったんですけど、「お世話になった彼女に恩を返す時が来た」と思って高いブランド物のバッグを買ってあげたり、高いレストランでごちそうしたり、せっせとこれまでの恩を返していたつもりだったんですけど、結局フラれてしまって死ぬほど落ち込みました。「ニートの頃の方が良かった」って。
なんちゅう結末だ。
仕事が忙しくて構って貰えなくなって寂しいとか、そもそも「格下の面倒を見てあげてる自分が好き」みたいなタイプだったのかな。
さがんれすとらん 志乃 空港店
営業時間 10:00~最終便出発まで
TEL:0952-46-0303
移動開始
さて、他にも空港内にはコラボ展示やAR撮影ポイントなどがあり、これから周ってもらうのですが、ちょっと空港での尺が長くなりすぎるのであとで紹介することにして、レンタカーに乗り込み、次の観光ポイントを目指します。
すいません。どこかコンビニに寄ってくれませんか。ちょっとおしっこしたくて。
取材が遅れ進行なんで我慢してくださいよ。
無理です。あまりに限界です。漏れます。いま気を落ち着けるためにX(旧Twitter)で呟こうとしたんですけど、あまりに動揺していて日本語で呟けず「moresou」ってローマ字で呟くところでした。
なんでスマホの入力でそうなるんだ。
そういえば、僕がリネージュしているときはチャットで半角を使って喋るのがかっこいいって文化がありました。
ウソをつくな。
いや本当に!ガチっぽい人ほど半角でしかチャットしないんですよ。
ikouzeみたいな感じ?
そうそう、それがかっこよかった。
ガチな人ほどいちいち日本語入力してらんねえって感じなのかもですね。
戦闘の時の指示なんか1秒でも早く出さないとですからね。
moresou
そして古湯温泉にあるお宿「古湯温泉ONCRI/おんくり」に到着しました。こちらの旅館ではリネージュの世界観を再現した4つの部屋が提供されていたとのことです。
すごく高級そうな旅館!
入口からして雰囲気あるな~。
ONCRI担当者の木下さんと名刺交換をする相原さん。
ヒモの無職が「社長」の肩書で名刺交換するようになったんだからたいしたもんだ。
なんかONCRIの担当者の方もリネージュにどっぷりとはまった経験があるみたいで、めちゃくちゃ意気投合してる。
同じネトゲをしていた人、かならず「サーバーどこでした?」と会話する。
「なに鯖でした?」って共通の挨拶みたいですね。
「僕はAsukaです※」とかね。
名前を名乗るより先に鯖名を名乗るの、普通に考えたらおかしい。
※Asuka……「Asuka」は黎明期のネトゲ「ウルティマ オンライン」に登場するサーバー(当該ゲーム内ではシャードと呼ぶ)の名前。
コラボ部屋は4部屋あり、それぞれの部屋が地域を司(つかさど)る4匹の竜をイメージしているようです。
かはっ、四竜!そうきたかー!
なにが「そうきたか」なのか全然わからない。
おほっおほほ──っ!そうきましたか────!
さっきから、なにが「そうきたか」なのかぜんぜん分からないからちゃんと解説してくださいよ。
アンタ何しに佐賀まで来たんだ。
えっと、リネージュには4つの竜がいまして、この部屋は火の竜ですね。他にも風の竜、土の竜、水の竜っています。僕がプレイしていた時はこの火の竜がいちばん強くて人気がありました。
ファンからすると「火の竜の部屋に泊まりたい!」とかなりそう。
このコラボ部屋、期間中の予約状況はかなり良かったそうです。竜の指定はできないから「泊まってからのお楽しみ」ってことみたいで、すべての部屋を制覇するために連泊したお客様もいたらしい。
連泊……、どの部屋に当たるかわからない……、あ──ー!そうきたか!そうきたか──────!!
いや、なにがきたんですか。
いやね、僕がやっていた時代は、この竜が出るイベントがたまにあって、サーバー内の全ユーザーが討伐に参加する一大イベントになっていたんですよ。
レイドボスだ。
ただ、はじまるまでどの竜がでるか分からなかったんですね。いつもドキドキしながら「今日は火の竜がくるかな」ってみんなで言ってました。泊まるまでどの竜の部屋になるのか分からないってところ、完全に踏襲されてますね。
ほんとに踏襲されてるんかいな。単に旅館側の都合じゃないの。
じゃあ、他の竜の部屋も撮影しましたが、泊まった人だけのお楽しみ、ということにしておきましょう。
宿泊された方には手ぬぐいなどのグッズが贈られるほか、先着70名限定で君主風マントが贈られたそうです。
これはですね、血盟(クラン)っていうギルドみたいなものなんですけど、そのいちばん偉い人がつけるマントです。
じゃあ、相原さんもゲーム内ではつけていたんですか?
いや、僕はナイトだったんで違いますね。こうして着ていますけど、ちょっとこそばゆいというか。「おれ、そういうキャラじゃないんだけどな」って感じです。「なんでお前が着るんだ」ってクランの偉い人に怒られちゃうかも。見つかるとまずいな。
いや、怒られないと思います。
これ、生地もいいですね。是非とも宿泊してこれで旅館内を闊歩したいです。
そうすると他の部屋のマントを着た人とすれ違って睨み合いとかになるんですね。
次は宿泊者に提供された食事の撮影をするということでレストランに移動。その最中で相原さんとONCRIの担当者さんの間でリネージュ談議に華が咲いていました。
わたしがやっていたときはまだ村とか少なくてですね。
どのへんくらいまでありました?
アデンまでくらいですかね。
アデンwwwwwwwww
アデンwwwwwwwwww
「アデンか~~~!」と大喜びする相原さん。
「アデン」の3文字で何がそんなに面白いの?
なにがそんなに面白いのか分からず困惑するヨッピー。ちなみに「アデン」はリネージュ世界の首都みたいなところだそうです。
こちらが宿泊者に提供されたスペシャルメニューです!
佐賀は海のもの、山のもの、そしてお肉も美味しく名産品のバランスが良いんですよ。だって肉は伊万里牛に佐賀牛があるでしょ。玄界灘と有明海に挟まれてるから有明海苔や呼子のイカに代表されるように魚介類も豊富で美味い。果物はイチゴやみかんが名産でお米も美味いし日本酒も美味いし……。
下に敷かれているこれ、リネージュのマップだな。懐かしい。ここがさっきの火山で……、
それでもってここが……、
頑張って佐賀グルメを解説してるヨッピーがバカみたいだし、地図に張り付いてないではやく食べてください。
うわ、どれもめちゃくちゃ美味しい!
そうそう、木下さん(担当者さん)はリネージュにどっぷりはまっていたということで、今回のコラボも木下さんが「是非やろう」って社内で騒いだ感じですか?
そうですね。思い入れも強かったですし、NCSOFTさんと一緒に仕事をやれるならってありましたね。
じゃあこちらの社長さんも「木下がそこまで言うならやるか」って感じだったわけですね。
(笑)
肉も美味いわ!
リネージュといえば世界的なゲームですからね。外国からの宿泊客とかどうでした?
香港の方や韓国の方もご宿泊いただきました。国内だと遠くは北海道からいらっしゃった方も。
週末なんかは予約が埋まったとか。
おかげ様で4部屋あるコラボ部屋が全部埋まってる、なんて日もありました。
刺身も美味い!
話を聞け。
古湯温泉ONCRI/おんくり
https://oncri.com/
840-0501 佐賀県佐賀市富士町古湯556
TEL:0952-51-8111
FAX:0952-51-8112
ONCRIを出たら古湯温泉街の足湯で休憩。古湯温泉は38度とぬるい湯が特徴で、長時間入っていられることから体の芯から温まると言われています。当然、この足湯もなかなかのぬるさでした。
いやー、引退後はこういう温泉街でゆっくりしたい。
そういや、引退で思い出したんですけど、オンラインゲーム、引退を宣言する人いなかったですか。
いましたいました。僕もしました。ゲーム内で盛大にお別れ会を開いたりして。
よく考えたら引退を宣言するってすごいですよね。そこまでのめり込んでいるってことですもん。普通、ゲームは自然とやらなくなるもので、宣言して引退はしない。
宣言して引退した人、だいたい帰ってくるんですよ。当時から、「引退宣言するやつは絶対に帰ってくる。でも、何も言わずにいなくなるやつは帰ってこない」って格言みたいになってましたもん。
僕自身もありましたね。ちょっと別のゲームを触りに行ったりとか。
運営に抗議する目的で集団引退したりとか、でもいつの間にかみんな戻ってきたりして。
ずっとやっているゲームって居心地よくてもはや居場所みたいなものなんでしょうね。だから戻ってきちゃう。
唐津へ
さあ、車で唐津まで移動し、曳山展示場に到着しました。
こちらは唐津で行われる秋の大祭「唐津くんち」で用いられる14台(現在は1台修復中のため13台)の曳山が展示されています。この曳山はとても大きく、1台あたりの重さは2~4トンあり、唐津くんちでは1台あたり200~400人で曳きます。
写真だと伝わりづらいけどめちゃくちゃでかい。でかすぎてサイズ感が狂ってくる。
そしてこちらの展示場にはリネージュWコラボのAR撮影スポットがあります。スマホを使ってリネージュWのキャラクターと一緒に写真が撮れるポイントだろうだ。
曳山展示場のキャラクターは「バグベアー」ですって。
かはっ!バグベアー!そうきたか!かはっ!
どういうキャラクターなんですか?
ここでバグベアーが来るんだ~~。なるほどな~~。
ちゃんと説明義務を果たせ。
端的に言うと「バグベアー」は敵のモンスターなんですけど、愛されモンスターというか、うん、けっこう愛されているんです。なるほどなあ、それがここにあるわけか、ここに設定した人わかってるなー。
なにが分かってるんですか。
他のプレイヤーに迷惑をかけて喜ぶ愉快犯みたいなプレイヤーがいてですね、このバグベアーを街まで引っ張ってくるんですよ。そうすると街中がバグベアーだらけになって初心者とか倒されちゃうんです。
あー!MPK【※】だ!
※MPK……モンスターPKの略。PK、つまりプレイヤーが他のプレイヤーに攻撃を加える事が仕様上出来ない場合、敵のモンスターを引き連れてそのモンスターに他のプレイヤーを攻撃させたりする。
ほら、ここ曳山の展示場でしょ。バグベアーを引き連れてくるの曳山っぽいじゃないですか。設定した人、わかってるなー。
設定した人、そこまで考えていないと思いますよ。たぶん偶然。
このようなARフォトが撮影できます。
いやー、MPKはさんざんやったな~。
相原さん、周囲からめちゃくちゃ嫌われてそう。
このへんで本日の見学は終了です。でもせっかく唐津まで来たので、とリネージュWコラボとは関係ないですけど、呼子に行ってイカを食べましょう!
曳山展示場
〒847-0043 佐賀県唐津市新興町2881-1
TEL 0955-73-4361
https://www.karatsu-kankou.jp/spots/detail/188/
ほら、めちゃくちゃ美味いやろ……?
あまりに新鮮なイカは透明なんですな。
こりゃ美味いわ……!
それにしても、さきほどのバグベアーを曳山のように街に引き連れてくる迷惑プレイヤー、みたいな話、当時はプレイヤーを晒し上げる晒しスレみたいなのありませんでした?
あー、ありました、ありました。
あれって確かに迷惑かけるプレイヤーがリスト化されたてたりするんですけど、目立つプレイヤーはだいたい晒されてなかったですか?嫉妬もかなり入ってたのでは。
そういう面もあったかもしれないですね。
相原さんは晒されたりしなかったんですか?
このあいだちょっと見てみたら、いまだに「狩場にいたら迷惑なプレイヤー」のリストに名を連ねてました。
いまだに!?
相原さんがプレイしてたのってずいぶんと昔ですよね。もう、ちょっとした郷土史レベルで語り継がれているじゃないですか。
どんな罪を犯してきたんだ……。
河太郎 呼子店
〒847-0303 佐賀県唐津市呼子町呼子1744-17
TEL:0955-82-3208
イカを食べたついでに波戸岬までやってきました。僕のおすすめポイントです。
おじいちゃんおばあちゃんたちが狂ったように夕日を撮影していますね。
脇にあるこちらの屋台でサザエのツボ焼きを食べましょう!
うまい!
サザエのつぼ焼きを食べながらオンラインゲーム談議に華が咲きます。
やっぱりオンラインゲームって徐々に現実になってくるんですよ。多くの人がそれなりにルールとか作っていったり。
さっきの「狩場にいたら迷惑なプレイヤー」でいまだに晒されている件なんですけど、狩場なんかは特にマナーがたくさんありましたね。
どんなのですか?
人が戦っているモンスターを盗るのはご法度で、これはシフるって言ってました。あと、先に狩場にいたほうが優先だとか、弓矢での攻撃は誤射があるんですけど、誤射した時に謝らないとかですね。
なかなかマナーに厳しいんだ。
現実世界だって狩場みたいなところがあったらすぐにそういうマナーが形成されていくと思います。やはりオンラインゲームは現実と重なってくるんですよ。
オンラインゲームと現実の問題はなかなか深刻ですよ。
僕がやっていたオンラインゲームでは、どう見てもバキバキのニートで一日中プレイしているのに、そう思われたくなくて昼間の時間は露店だけ出して放置して仕事に行ってる風に装う人とかいましたね。
どういう見栄の張り方だ。
みんなけっこう「現実をどうしているか」みたいなのを口には出さないけど意識はしてましたよね。20年前はけっこう過渡期で、ゲーム内に徐々に現実が入ってくる感じがありました。
僕もそうなんですけど、ゲーム内の知り合いを会社に誘ったりしてますから、現実とゲームの境界が薄れていくんですよね。
現実の彼女にゲーム内でヒールかけさせ続けたくらいですもんね。
やはり現実の人間と関わるわけですから、ゲーム内といえども徐々に現実と重なってくるのかもしれません。
オフ会とかも盛んだったし。
といったところで本日のオンラインゲーム談議と佐賀観光はおしまい。本日は唐津市内の宿に宿泊となります。飲みに繰り出しましょう。
そういえばリネージュにも宿屋ってシステムがあって、鍵を渡した相手とは同じ宿屋に入れるんですね。で、女性のキャラクターが居たから「いっちょ口説いてやろう」と思って意中の相手に鍵を渡すんですよ。
そして、相手が入ってるところにいきなり行くのも下心がある感じで嫌だから、狩場でHP減らしてから、仕方なく回復しにきたみたいな感じで宿に入るんですね。
そこで「え、どこ住んでるの?東京?近いじゃん」「良かったら今度リアルで会おうよ」って口説いていたんですけど、相手が「おれ、男やで」みたいなこと言ってきて、「うわー誰かにチャットのスクショ取られてないだろうなー」ってめちゃくちゃヒヤヒヤしましたよ。
ヒモのニートがネトゲで女を口説くな。
でも当時は女性プレイヤーってかなり少ないでしょ。女性がいたらみんな親切にしてくれるとか、僕がやってたゲームでもありましたもん。
ただ、キャラや名前の感じで判別するしかないから、僕みたいな失敗が起きるんですよね。あと、意図的に女性だと錯誤させるネカマとかいましたし。
僕がやってた時は、さりげなく使っている化粧品を聞くといいって語り継がれてましたね。「KATE」って返ってきたら本物の女性だとか。
謎の判断基準。
波戸岬 サザエのつぼ焼き売店
〒847-0404 佐賀県唐津市鎮西町波戸1616-1