2月21日に開催されたニンテンドーダイレクトにていきなり発表された『ガンダムブレイカー』シリーズ最新作『ガンダムブレイカー4』。しばらくぶりのナンバリング新作ということもあり、ガンダムファンを中心に大きな話題となりました。
さて、3月15日に開催される本作のネットワークテストに先駆けて本作をいち早く体験する機会をいただいたのですが……筆者、あまりにもガンダム初心者すぎる……!
本作は「ガンプラ」を題材としたゲームなのですが、自分、ガンプラは「HG ラゴゥ」しか組んだことないんですよね。「RG アストレイレッドフレーム」も積んでいる始末。(SEEDばっかじゃねぇか!)
小学生の時に『∀ガンダム』とか『ガンダムビルドファイターズ』を見ているはずなのですが、小学生なのでぼんやりとしか覚えておらず。よくよく考えるときちんと物心ついて見た作品って『機動戦士ガンダム 水星の魔女』だけかもしれない……。でもガンプラを買ったきっかけって、間違いなく『ビルドファイターズ』の影響なんですよ。
『ガンダムブレイカー』シリーズは一度も触ったことがなかったのですが、「自分で作ったガンプラで戦う」というコンセプト自体がもうあまりにも『ビルドファイターズ』。となれば、まだ見ぬ“俺ガンプラ”に会うためにもやってみるしかない……!
というわけで、本記事では、宇宙世紀を知らないガンダム・ガンプラ初心者の筆者でも楽しめた『ガンダムブレイカー4』クローズドネットワークテストの様子をお届けします。
なお繰り返しになりますが、筆者は今回が『ガンダムブレイカー』シリーズ初プレイとなっています。すでにシリーズをご存じだという読者の方は、筆者のリアクションを温かい目で見守っていただけると幸いです。
文/Squ
倒した敵からパーツを奪う。すべては理想の“俺ガンプラ”のために
まず、本作でプレイヤーの拠点となるのが「ビジュアルロビー」と呼ばれる場所。中央には巨大なガンプラがそびえ立ち、なんと最初にプレイヤーが動かすのは、あの「RX-78 ガンダム」!
本作では自分でカスタムした“俺ガンプラ”がアバターの代わりになっているようで、プレイヤーのカスタム次第でアバターがモリモリ変わります。
ビジュアルロビーは本作のさまざまな機能にアクセスするためのハブのような役割を果たしています。その中にガンプラカスタムも含まれていたので、早速俺ガンプラを作りたいところだったのですが……カスタマイズできるパーツがありません!さてどうしたものか……。
「お店で買ったりするのかな?」なんて思っていたのですが、本作ではミッション中のドロップ品として入手することになるようです。
つまり、
俺ガンプラでミッションに挑戦する⇔俺ガンプラをカスタマイズする
といった非常にシンプルなサイクルを繰り返すことで、お目当てのカスタマイズが完成へと近づいていくわけです。
さっそく、最初のミッションで手に入れたザクの左腕を装備。片腕だけ別パーツにするカスタム、個人的にはめちゃくちゃ胸アツです!
このタイミングではまだ腕しかカスタムさせてもらえず、「もっといじりたいぞ!」という欲が出てきてしまうのが本作の巧妙なところ。まだまだミッションに挑戦する必要がありそうですね。
両手の武器の組み合わせで生まれる色とりどりのコンボ。多彩なモーションで自作ガンプラの“キャラ付け”も楽しめる
さて、お次はカスタマイズの要となるミッションについて解説していきましょう。
今回のネットワークテストで遊べたミッションは全部で3つ。どれも登場する敵機をせん滅する制圧タイプとなっています。
今作におけるミッションはウェーブ制を採用しており、多くの場合、第3ウェーブでボスが出現するようです。
ボス枠として登場するガンプラはさまざまで、プレイヤーが1/144サイズのガンプラで挑むのに対して、1/60サイズのPG級……つまり、めっちゃデカい敵が登場することも。1ミッションあたり約10分とテンポもよく、お目当てのパーツが入手出来たらすぐにカスタムへと移行できるのも嬉しいところです。
ミッション中は基本的に攻撃を繋いで敵を倒してドロップアイテムを回収、ボスがいればボスを倒す……という非常にシンプルなもの。しかしバトル中で重要になってくるのが、さまざまなバフ効果を得られる「コンボ」の概念です。
コンボは「ヒットコンボ(青ゲージ)」と「ブレイクコンボ(赤ゲージ)」の2種類に大きく分かれています。ヒットコンボのバフは攻撃力アップなど戦闘に関連したものですが、ブレイクコンボではなんと「アイテムドロップ率アップ」をはじめとする報酬に対するバフが得られます。つまり、うまくコンボをつなげた方が報酬が美味しいというわけですね。
さてコンボと言っても、いわゆる「ボタン連打」で完結してしまうような内容では、戦闘が単調になってしまうような印象もあるかもしれません。ところが本作、コンボのつなぎ方が無限じゃないかってくらいあるんです。
というのも、『ガンダムブレイカー4』では、右手と左手に異なる近接武器を装備できるようになっています。そしてこの要素こそが、コンボの幅に直結しているんです。
本作では一部の武器種を除き、弱・強攻撃の使い分けが存在しません。その代わり、“左右どちらの武器から使い始めるか”で弱攻撃か強攻撃かが決まるという仕様となっています。
異なる武器種を持つだけでも動きが変わって面白いのですが、使い始めるタイミングによってもまったく違った立ち回りをすることが可能。
例を挙げると、ヒート・ホークを持っていれば、コンボ途中に“蹴り”を織り交ぜられるなどといった具合ですね。コンボの繋げ方を変えてみるだけで、愛用のガンプラの個性、キャラクター性をアクションで出せるという点も、個人的にとてもお気に入りのシステムです。
なお、コンボの仕様に関しては2月23日に放送された公式番組「ガンブレ情報局」でも取り上げられているので、気になる方はあわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
パーツをたくさん集めたらいざカスタム!ついに完成、自分だけの“俺ガンプラ”!
『ガンダムブレイカー4』では全11箇所に及ぶ部位をカスタムして“俺ガンプラ”を作成します。
頭や胴体といった基本的な部位だけでなく、先ほどもご紹介したように右手と左手にそれぞれ異なった射撃・近接武器を持たせられるようになっています。こだわれば「ただのメカ」ではないキャラクター性を持たせたカスタムもできるかもしれません。
パーツにはそれぞれアビリティが設定されており、これはガンプラの性能に直結。同じガンプラパーツでもアビリティによって性能が異なるので、“厳選”という点でのやりこみもぬかりありません。なお、同じパーツ同士での合成でアビリティを複合させることも可能となっています。
狙ったパーツを求めてミッションを攻略しつつ、新しいパーツを見つけたら合成して強くするといった、なんとも長く楽しめそうな成長要素にも期待です。
さらに、本作では腕自体も左右で差異を持たせられます。やっぱり、片側だけゴツいのってカッコいいよな……。
武器も変えられ、パーツそれぞれもいじり放題って、それもうホントに超自由なプラモなのでは……? しかもゲームだから壊しちゃう心配もない。
そんなこんなでゲーム的な装備カスタムとは一線を画した、“ガンプラゲー”だからこその充実度がすごい本作ですが……もちろん、色も塗れます。
さらに「パーツごとに決まった部分だけ塗れる」というわけではなく、色が違うところはすべて塗り分けられる様子。実際のプラモデルだと色塗りでミスするのが怖くて、絶対素組マンなんですが、ゲーム内ならこんなに簡単に塗装ができる……!
塗装ハゲなどを表現するウェザリングまわりも機能として実装済み。
兵器ならではの“歴戦感”、大事ですよね。パラメーターをちょっといじるたびに心の奥底の小学生が飛び出してきます。
あくまで“ガンプラ”というラインを絶対に越えてこないところも個人的にアツくなるポイント。「これはメカじゃない、プラモなんだ」ということを地で感じさせてくれる絶妙な質感が刺さります。ウェザリングを施すと一気にメカ感出るんですけど、必ずどこかに形容できないプラモっぽさがあるんだよな……。
最強の俺ガンプラを作ったら、シリーズファンの間でも話題に上がる新モード「ジオラマモード」で撮影!といきたいところなのですが、残念ながらネットワークテスト版では触れないようで製品版までおあずけ……。
フォトモードを利用してパッケージっぽい感じの写真を撮る遊びはできたので、筆者の“俺ガンプラ”をお披露目して記事を締めたいと思います。
現時点で250機以上の機体が登場することが発表されている『ガンダムブレイカー4』。まだ具体的な登場機体は公にされていませんが、例えば『機動戦士ガンダム 水星の魔女』からはガンダム・エアリアルとダリルバルデの参戦が発表されています。
まだまだ発表されたばかりで気になる部分も多い新作ですが、2024年中の発売を予定していることから、今後の続報にも注目していきたいところです。
『ガンダムブレイカー4』は2024年中に発売予定、対応プラットフォームはNintendo Switch、PS4/PS5、PC(Steam)となっています。
通常版のほか、サントラや限定ガンプラ「ガンバレルストライクガンダム(ガンダムブレイカーVer.)」などが付属するコレクターズエディションも発売予定となっているので、あわせてチェックしてみてください。