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スネイプ先生もクィディッチ参戦。暴力もお構いなしな魔法界のブッ飛びスポーツが遊べちゃう『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』は、ウィーズリー家が住まう「隠れ穴」など原作ファンがニヤける要素たっぷり

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健全なスポーツゲームを威圧するかのような暴力要素と魔法界特有の倫理観が合わさった、異質な競技「クィディッチ」

そのあまりのヤバさに電ファミを読んでいるマグルの読者の多くが驚いたことでしょう。流血表現でレーティングが上がる児童書原作のスポーツゲームってなんなんだ。

映画を見ただけでも、「クィディッチ」の異様さに気づいた方も少なくないはず。ましてや、原作をお読みの方であれば「あんな無茶なスポーツをどうゲームに……!」という疑問が生まれることでしょう。前回の記事では、如何にしてクィディッチという野蛮なスポーツがまともなゲームとして落とし込まれたのか解説したわけなのですが……。

この作品、実は原作ファンが嬉しい要素もたっぷりなんです。

前回の記事が『ハリー・ポッター』初学者向けとすれば、今回の記事は『ハリー・ポッター』履修者向け。『ハリー・ポッター』好きの視点からみた『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』の魅力をお伝えしつつ、この記事をきっかけに本作の魅力にまたひとつ気づいていただければ幸いです。

文/Squ
編集/anymo

※この記事は『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』の魅力をもっと知ってもらいたいセガさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

※本記事で使用されているスクリーンショットは、Steam版『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』で撮影したものです。


世界中のプレイヤーをブラッジャーでボコボコに……。シンプルだけど奥深い、クセになっちゃう面白さ

前回執筆した記事は発売直後にプレイしたものになるのですが、実は掲載後も筆者は密かにプレイを続けていました。

シーカーでスニッチをキャッチした時、チェイサーでゴールを決めた時、ビーターで相手プレイヤーをボッコボコのメッタンメッタンにした時……。ゲーム中何度も訪れる「気持ちの良い瞬間」が忘れられずに、ついプレイしてしまうのです。

現在のデータでオンラインプレイに挑戦すると、レベル100とか300近くの猛者とマッチングすることもあるくらい……。だいぶ遊んだ気がします。

ちなみに、筆者のメインポジションはバットでブラッジャーをコントロール……もとい、敵チームにブチ当てる「ビーター」なのですが、これが本当に気持ちいい!なんてったって暴力プレイが合法。鉄の球を合法的に相手チームにブッ飛ばせるゲームって他にあるでしょうか。しかも、児童書が原作。

『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』レビュー・評価・感想:スネイプ先生も参戦、原作ファンがニヤける要素もたっぷり_001

『ハリー・ポッターと賢者の石』でクィレル先生がやったように箒へ呪いをかけるとか、箒の上に立つといったプレイングが出来るわけではないのですが、それでも現実世界ではできないスポーツ体験を楽しむことが可能になっているんです。

……と、思っていましたが、箒の上に立つこともできるようです。

というか、箒に乗る勝利エモートだけで3種類も存在していました。この世に多数存在する勝利エモートの中でも、かなりテクニカルなものに分類されるのではないでしょうか。

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箒に乗る勝利エモートだけで3種類も存在する

ウィーズリー家が住まう「隠れ穴」など『ハリー・ポッター』ファンならニヤリとする小ネタが多すぎる。さらにまさかのスネイプが参戦

はじめて本作を遊んだ時、箒の立ち乗りでテンションが上がっていた筆者ですが、もちろんこれだけで終わらないのが本作のスゴいところ。監修がめちゃくちゃ行き届いているのはもちろん、開発スタジオが作品ファンだけで形成されているのではないかと思わせるほど、小ネタが隠されているんです。

たとえば、本作でプレイヤーがクィディッチに興じるフィールドの一つとして、ウィーズリー家が住まう「隠れ穴」が登場します。映画ではあまり描かれていませんが、原作ではよく隠れ穴での飛行シーンが描かれていますよね。

原作での描写を知っていれば隠れ穴がチョイスされていることに驚きはないのですが、まさかのビジュアルは映画版ベース。映画から本作の世界観に惚れ込んだ筆者としてはこれ以上に嬉しいことはありませんでした。なんかこう、つい庭小人を探したくなってしまうんですよね。

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(画像はWizarding World – All the Easter eggs to look out for in Harry Potter: Quidditch Championsより)

他にも、ダームストラング専門学校ボーバトン魔法アカデミーをはじめとした、ビジュアル化されていなかった学校も競技場として登場。映画版でのイメージを踏襲しつつも、まったく新しい様相で彩られる世界に心が踊ります。

フィールド以外にも、キャラクターの見た目を変更できるコスメティックアイテムも魅力的。個人的イチオシはベラトリックス・レストレンジです。(というかビジュアルだけで行くと完全にヘレナ・ボナム=カーター氏なんですけど……)

あくまでビジュアルは映画を踏襲しているというのが本作……というか『ハリー・ポッター』シリーズのゲーム化作品で一番気に入っている部分なのですが、まさかベラトリックスの姿でプレイできる日が来ようとは。

ベラトリックスを演じる、ヘレナ・ボナム=カーター氏は非常に個性的な女優さんで、個人的にベラトリックスというキャラクター性も含めて彼女が大好きなんです。だからこそ本当に嬉しい。ロンのお母さんであるモリー・ウィーズリーのスキンも用意されているので、ぜひ対戦してみたいものですね。

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ちなみに、なんでこのキャラが……というキャラはまだまだいます。それがシーズン1のプレイ報酬のひとつであるセブルス・スネイプです。

セブルス・スネイプ!?!?!?

なぜ……なぜ、スネイプ先生にクィディッチさせようと思うんだ。この調子だとヴォルデモートも参戦しかねない。いいぞもっとやれ!

プレイすることでレベルが上がり、報酬がもらえるバトルパスタイプのゲームはモチベーションの維持に結構苦労しがちなのですが、シーズン1でいきなりセブルスはズルすぎる。ファンに容赦がない。

この他にも、有名キャラを使えるヒーロースキンが続々と追加されており、いつのまにか『ホグワーツ・レガシー』組も続々と登場しています。うーん、ファンサが激しすぎる……。ヴォルデモート卿追加、期待してます。

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バットを持ってるセブルス良すぎる。これでポッターに優しく殴りかかってほしい。

原作通りと言えば、ハリーもドギツい

『ハリー・ポッター』を緩めに履修していると忘れがちなのが、魔法界の倫理観という概念以前に登場人物にだいぶクセがある部分。際どいレベルが非常に高いキャラが多く、打線を組めるほど。それもまた魅力の一つです。

スネイプ先生を睨みつけながら、

「磔の呪文」が使えさえしたらなあ……あのクモのように、仰向けにひっくり返し、七転八倒させてやるのに……。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』上巻 p465)

と思っていたり、教科書に答えが「アクロマンチュラ」になるハングマンゲームとともに“お前は死ぬぞ ウィーズリー(『幻の動物とその生息地』p4)”と書き込んでみたり。映画では考えられない思考をしている人物がいます。どうあがいてもハリーなんですけど……。

本作にも、もちろんハリーは登場します。映画風のビジュアルで。「さすがにゆるめなのかなぁ」なんて思っていたのですが……。

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ちゃんと原作のヤバさが残っている!!

本作でのセリフはこれくらいしかないのに、ちゃんとハリー。試合で負けた時に“「磔の呪文」が使えさえしたら”と思える図太い精神になれるよう、彼を見習うべきなのかもしれません。

6人プレイ実装でさらに実践的に!?クィディッチがガチのスポーツになる時代が来た

本記事の執筆前に実施されたアップデートにて、6人対6人の対戦が楽しめる「プロクィディッチ」が実装されました。“プロ”の名の通り、試合に参加する12人全員がプレイヤーとなるので試合における視野は倍に広がっていて、難易度も上昇しています。

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一方で、いままで「チェイサー+ビーター」、「チェイサー+シーカー」といったように兼任する必要性がなくなったことでひとつポジションに集中できるのはよいポイント。根っからのビーター専である筆者としては非常に嬉しいモード追加となりました。

ちなみに本作は、すべてのプレイヤーが平たいステータスで戦うゲームではありません。箒のアップグレードやスキルポイントの割り振りといったレベルアップの要素が存在しており、オンラインプレイではこれらが非常に重要な要素となってきます。

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とくに重要なのがスキルの割り振りです。プレイヤーがレベルアップすると割り振り可能なスキルポイントを獲得できます。このスキルポイントはすべてのポジションで共有されているので、序盤のうちは自分が使いたいポジションに対してポイントを振っていくことをオススメします。

なおポジションごとに18個のスキルがありますが、獲得できるスキルは1ポジションにつき10個までとなっており、理想のビルドを見つけ出すには少し時間がかかるかもしれません。

スキルはパッシブスキルの効果を高めるモノと特殊スキルに分かれており、特殊スキルは効果が強力な分、取得に多くのポイントを要します。下手に高度なスキルを取得してしまうと、ほかのスキルが選択肢から外れてしまったり……。奥が深い要素です。

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なお、筆者のビーターはブラッジャーとタックルの威力を限界まであげる脳筋構成!どれだけ早く相手を箒から叩き落とすかに特化したビルドとなっており、チームへの貢献率は案外高めのようです。はやくスネイプ先生でバットを使いたい……!

対応プラットフォーム拡大中!クロスプレイ対応!空前のクィディッチブームが来てほしい!

ただやっぱり、ちょっと不安なのは人が集まるのか?という部分。非常に遊びごたえがあるのですが、『ハリー・ポッター』というコンテンツの中にある「クィディッチ」という若干ニッチなコンテンツであることが新規参入の大きな壁になっている可能性は否めません。

もちろん、これはどんなIPだろうと起こり得ることでしょう。そんなこともあってか本作、さまざまな機種で展開される上にクロスプレイに対応しています。これ、ほんとうにスゴい!

PS4、PS5、Xbox Series X|S、Xbox One、PC、Nintendo Switchのユーザーが一度に遊べてしまうわけです。スゴい時代になったなぁ。とくにNintendo Switchでの展開がアツい!これをきっかけにユーザーがもっともっと増えていくと嬉しいなぁと切に願います。

『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』はPS4/PS5、Xbox One/Xbox Series X|S、PC、Nintendo Switch向けに発売中となっています。大人数で遊べるタイトルなので、『ハリー・ポッター』好きなお友達へのクリスマスギフト、あるいはお年玉の使い道にもピッタリかもしれません。

HARRY POTTER: QUIDDITCH CHAMPIONS software © 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by Unbroken Studios. All characters and elements © & ™ Warner Bros. Entertainment Inc. Publishing Rights © J.K. Rowling.
WARNER BROS. GAMES LOGO, WB SHIELD: ™ & © Warner Bros. Entertainment Inc. (s24)

ライター
最近ゲーム業界にサメ映画ブームが来ている気が・・・え? 『スター・ウォーズ』のゲームが出すぎて手が回らない毎日。1日36時間欲しい。

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