煌びやかな女性が映るゲームの広告を見て「ふーん、叡智じゃん」という感想が出る。しかし、実際にゲームを触ってみると、意外にもシナリオや戦闘システムがしっかり作り込んである。そんな作品が、世の中には存在する。
この度、筆者が紹介するファンタジーRPG『ブラウンダスト2』も、そのひとつだということがプレイしてみて理解できた。
広告で見たイメージ
↓
実際にプレイした際の画像
どれくらい印象が違うかというと、上記の画像くらい違う。
もし、「広告がえちえちすぎる」から、ちょっと……と、懸念して触れていない方がいれば「そりゃもったいない」と言いたい。
今回は、そんなあなたに『ブラウンダスト2』のシナリオがしっかりしているということや、本作の自由度の高さ、実装されているコンテンツの幅広さなどを紹介したい。
このゲーム、ちゃんとファンタジーRPGしてる。
文/Tsushimahiro
編集/りつこ
※この記事は『ブラウンダスト2』の魅力をもっと知ってもらいたい株式会社NEOWIZさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
いきなり住民から「盗む」ができる自由度の高さ(?)ピュアなのに主人公の手癖が悪い
ゲームを開始すると、メインストーリーが開幕。本コンテンツはコンシューマー向けのRPGのように、クォータービューのマップを自由に探索する形式を採用している。
多くのモバイル向け作品のようにノベルゲームパートと戦闘のループではなく、探索の中で物語が進行し、道中でしばしば戦闘が戦闘が発生するかたちだ。
グラフィックも古き良きRPGを現代風に昇華した形式で、冒頭に述べたような「叡知さ」全開の世界ではなく、硬派なファンタジー世界が描かれていく。
物語の冒頭では、主人公の青年ラテルが妹がなくしたというネックレスを探しに、森の奥深くへと足を踏み入れるシーンから始まる。しかし、突如として謎の黒魔術師が出現し、ラテルを襲撃する。
窮地に陥るラテルだが、白いマントを羽織る剣士に助けられる。
気を失っていたのか、ラテルは気が付いたら村の自宅で天井を見つめていた。彼の友人たちが、ラテルを介抱してくれていたのだ。
黒魔術師の行方が気になるところだが、村はいたって平和そのもの。友人たちは「黒魔術師に襲撃されたこと」を信じようとしない。ラテルも、不要な騒ぎを起こさないほうがいいと判断し、森へと狩りへ向かう友人たちを見送った。
ここからは、ある程度の自由行動が可能となる。
最初の目的地はラテルの保護者である村長への報告となっているが、いったん無視して寄り道をするのがRPGの醍醐味のひとつだ。
おもむろに道具屋っぽいマークの書いてある家屋へ入ると、「暇なコレクターおじさん」が物品を販売していた。ところが、画面左に気になる表記をみつけた。
「盗む」
……え?盗めるの?
一見すると、ラテルくんの住む村は片道数十秒で端まで移動できるほど狭い。
泥棒なんかしたら村八分じゃすまないだろう。ラテルは、田舎というコミュニティの恐ろしさを理解していないようだ。
盗めちゃったよ……
120Gという小銭ではあるが、開幕早々から一線を越えてしまった気がする……。
しばらく村周辺を散策していると、そこらへんにいる「好奇心旺盛な青年」からも盗めることが判明した。
「盗む」コマンドはクールタイムが16分とちょっとかかるようになっているようだが……。
ラテルよ、お前は16分おきに村人から小銭をせしめるつもりか?
ラテル!これが、お前の言う平和なのか……。
わりとシリアスなメインストーリー。叡知なゲームだと思ってたのに、いきなり家族がぶっ殺されました。
先述のとおり、本作は「ただただ叡知なゲーム」ではなく、かなりシナリオが“しっかり”している。
ここからは、叡知なシナリオを期待していたプレイヤーを“良い意味で真顔にしてくれる”シナリオを紹介していこう。
主人公・ラテルが妹にネックレスを返し村を散策していると、さきほど黒魔術師から救いだしてくれた白いマントを羽織る剣士に出会う。
剣士が言うには、ラテルを救出したあとに黒魔術師を取り逃がしてしまい、まだ森の中に悪しき者が潜んでいる可能性があるという。
正義感の強いラテルは剣士と共に調査を進めると、森の中には凶暴化した魔獣や、動く屍人「アンデッド」が蔓延っていた。
そして、人肉を貪り喰うというアンデッドの口の中には、何故か草がふくまれていた。この情報から、黒魔術師が「伝説の薬草の噂」を流布し、その草を食べるとアンデッド化する呪いをかけていた可能性が浮上する。
さらに調査を進めると、その噂を村に広めたのは、序盤でラテルたちから小銭を盗まれた“暇なコレクターおじさん”だったという。おじさんが言うには、その情報発信源はなんと、主人公ラテルの保護者である村長だった。
村長がいる自宅には、ラテルの大切にしていた妹・ミーシャもいたはず……。
急いで自宅に帰ると、家の中にはミーシャの書いた手紙と、怪しすぎる魔法陣が描かれていた。不穏過ぎる。
部屋を調べると、ミーシャと村長は不気味な地下室にいた。ミーシャが言うには、村長はまるで別人のようになってしまっている。
村長は「落胆すべきか、喜ぶべきか分からんな。」と、いかにもな台詞を言い放ち、新たな儀式の準備が終わったことを告げる。
人並みに鬱ゲーをプレイしてきた方は、これが絶望へのカウントダウンであることを理解できるだろう。
村長は黒魔術師へと姿を変え、ミーシャを何らかの生贄とする。泣き叫び、すぐさま息絶えるミーシャ……。
黒魔術師は「鮮血刻印」と呼ばれるものの完成を喜ぶ。詳細は不明だが、どうやらラテルの血と何か関係しているようだ。もうジジイを殺すしかない。
なんとか仲間と協力し、黒魔術師を倒す。
しかし、苦戦を強いられ、ここでも逃げられてしまう……。
「叡知なゲームの牧歌的なチュートリアル」かと思えば、あれよあれよという間に妹と保護者を失い、主人公が天涯孤独になってしまった。
剣士は自らを「ユースティア」と名乗り、これからも黒魔術師を追い続ける意志を示す。ラテルはこれ以上の悲劇を巻き起こさないために、ユースティアの旅に同行する。黒魔術師殺すべし、慈悲はない。
以降は、ラテルとユースティアが各地の黒魔術に関連する事件を解決し、仲間を集めていく物語が描かれていく。
このように、本作で描かれる物語は、叡知な展開を期待していたプレイヤーが面食らってしまうほどシリアスかつ重厚だ。本作のメインストーリーを通じて、硬派なファンタジー世界の旨味を手軽に味わえそうだ。
料理好きの剣士に、ド天然でお人よし、薬草採集家で、特別な血を継ぐ主人公など、かなり個性豊かな仲間たち
ここで、改めて本作のメインストーリーで活躍する主要な登場人物をおさらいしよう。硬派なストーリーにちなんだ“しっとり”したキャラクターかと思えば、どのキャラクターもバリバリに個性的だ。
本作の主人公は、平和な村で過ごしていた青年のラテル。薬草採集が生業で、フィールドでアイテムを発見する才能スキルを持っており、特別な血を有しているようだ。
彼の目的は、大切な家族を奪った黒魔術師の行動を阻止すること。
採集家にしては剣術も嗜み戦闘も可能で、正義感が強く困っている人がいたら見捨てられない善良な性格をしている。
しかしながら、前述したように本作はかなり自由度が高く、やろうと思えばご近所さんから盗みも働けるシステムになっている。そのため、彼の善良さが時折ものすごくシュールに映ってしまうこともしばしば……。
ストーリーでは盗みを働く少女に対して「君、泥棒はよくないよ。今すぐに返すんだ」とまっすぐな瞳で説得するシーンが見られるが……なんか、ごめんなラテル。
ちなみにメインストーリーの序盤では、ラテルが「全ての素材を煮込むだけ」という“ラテル風おかゆ”をユースティアに振舞おうとし、「最悪の食材の殺し屋」と罵られるくだりもある。
さらには、ラテルがユースティアを友人に紹介する際には、下記のような選択肢が表示される。
[凄腕の剣士で料理の達人]
[小さいが狂暴な剣士]
なんでその2択なんだよ。
と、ついツッコミを入れたくなるように、ラテルはかなりお茶目。純朴な主人公とは縁遠い、手癖の悪さと濃厚なボケっぷりにも注目したい。
序盤からメインヒロインとして仲間となるのは剣士のユースティア。彼女は黒魔術師ハンターとして、各地を旅している。頭には小さな角が生えており、黒魔術師の呪いの影響で、なぜかラテルの血を飲むと元気になる体質。
メインストーリーでは、彼女の呪いにちなんだエピソードも描かれている。
剣の腕はかなりのもので、性格は冷静沈着。度々ピンチを乗り切る際に実力を発揮する。
彼女の才能スキルは意外にも「料理」で、食材を用意すればレシピに応じてさまざまな料理を提供してくれる。
このほかにも、仲間になるメンバーは黒魔術師に人生を狂わされた人物が多い。
とはいえ言ってしまえば「THE・王道」なニュアンスが強いかもしれない。
そんな刺激を求めるプレイヤーに紹介したいキャラクターが「ウィグル」だ。
作中では白骨化したアンデッドとして認識されており、メインストーリーでは「自爆する特攻兵」として雑に使われそうになっていた。そして、なぜか「ウィグル」しか喋れない。
ラテルの善性(お人よし)は、このアンデッド野郎にまで発揮される。
ユースティアからは「黒魔術でうみだされたものに入れ込むな」と注意されるが、こちらを襲ってこない様子を見たラテルは、ウィグルを旅に同行させる。
その気持ちが通じたのか、ウィグルは契約書をラテルに差し出すシーンが見られる。
ウィグルはメインストーリーでは空気を読んで途中からそっと離れるが、実はゲームシステム的には初期からパーティメンバーに加入しているキャラクターのひとりだ。
そのスキルは、やはり自爆特攻。仲間と言いながら容赦なく敵に特攻させるラテルが、ある意味一番サイコパスなのかもしれない。
一手ミスると即死もあり得るシビアな戦闘システム
これまでに本作のストーリー、キャラクターについて紹介したが、戦闘システムも本作が「しっかりしている」と感じさせる要素になっている。
戦闘はフィールドを探索しているなかで、敵に接触すると開始される「シンボルエンカウント式」が採用されている。
基本的には自陣営12マス、敵陣営12マスと合計24マスのマス目でフィールドが表示され、最大5体まで戦闘に参加できる。戦闘においては味方ユニットが攻撃する“順番と配置”が勝利するために重要となるため“詰め将棋”のようなゲームになっている。
たとえば味方に範囲攻撃のスキルを持っているキャラがいるのなら、ノックバックスキルを用いて敵の位置を変えることや、範囲攻撃で倒せない強敵に追撃できるような配置を取ることが有効な戦略となる。
筆者の体感だと、時に一手間違えるだけでパーティが全滅するほどシビアなイベントも存在した。とくに序盤以降、もしくはサイドクエストでは、しっかり戦略を意識しなければ生き残れないようになっている。
とはいえ以前のターンに戻る便利機能があるので、失敗しても最初からやり直す必要はない。シビアだけど親切だ。
基本的にキャラクターが使用できる攻撃は、SPを使用しない通常攻撃と、敵の位置を変更するノックバック攻撃、そしてキャラごとに支援能力や攻撃的な効果をもつ「スキル」だ。
スキルを使用するには、開幕ぶっぱなすか通常攻撃を行うことでたまるSPを使用する。
先述した通り、本作は戦術が要となってくるタイトルなので、大抵の場合は最初の一手で戦況がほぼ決まる。戦いは、パーティメンバー選びから始まっているようだ。
また、キャラクターにはそれぞれレベルの概念があり、メインストーリーの第3章をクリアすると、経験値の素材となる「スライム」を稼げるクエストを受注できる。
キャラごとに、HP、攻撃力(もしくは魔法力)、防御力、魔法抵抗、クリティカル率、クリティカルダメージ、属性ダメージ、属性抵抗などのステータスがある。当然ながら、レベルを上げることでステータスが強力になっていくかたちだ。
そのほかにも、ゲームを進めることで資金や素材を獲得できる「狩猟クエスト」が受注できる。
クエストは3つほどの難度が用意されており、一度クリアすれば「クイック狩猟」機能で「ごはん」を消費してスキップも可能だ。ごはんは一日に60回復されるので、こまめにクイック狩猟すれば効率的にキャラクターを強化できる。
キャラクターには全5部位に対応した装備が用意され、最低ランクのN⇒R⇒SR⇒URの順にレアリティが存在する。最強を目指すうえでは、キャラクターのレアリティ以外の要素も最上の等級に揃える必要があるだろう。
キャラクターごとの才能スキルが便利。フィールドの探索要素もかなり充実
なお、それぞれのキャラクターにはフィールドでの移動中に使える「才能スキル」が用意されている。また、スキルには多様な種類が存在する。
主人公ラテルの「探索」スキルのほか、素材をもとに回復アイテムを作る「料理」、素材を変換させる「錬金術」、NPCのアイテムをかすめとる「盗み」、トラップを可視化する「危険感知」、敵から一定時間見えなくなる「隠れ見」スキル、その場でファストトラベルが可能になる「魔法陣作成」など。バリエーションも豊かだ。
スキルは使用すると経験値が上昇し、100%になったら専用アイテム「才能スキルブック」を消費してスキルレベルを上昇させられる。
一部才能スキルを除いて、ゲーム内のキャラクターのレア度が星3であれば玄人等級、星4なら職人級、星5なら最高ランクの伝説級まで昇級できるようだ。一例として、ユースティアは「料理」の才能を持っているのでスキルレベルをあげてみると、作れる料理の種類が増えた。
「探索」スキルがあることで、シナリオ、キャラクター、戦闘だけでなく、フィールドの移動においても「コンシューマー向けのRPG」のような魅力を演出できているのではないだろうか。
コスチュームを着替えて異なるスキルを身に着けよう。キャラクターは無課金でも集められそう
また、本作の特徴のひとつに「コスチューム」機能がある。
ストーリーで入手できるほか、ガチャなどで新たにコスチュームを入手すると、個別に能力が強化可能となる。
コスチュームは非常に強力で、見た目が変わるだけでなく、新たに戦闘中に使えるスキルを獲得できる。。戦闘中にもコスチュームはお着がえできるので「コスチュームが増える⇒使えるスキルが増える」と見ていいだろう。メリットだらけの要素だ。
拠点となる「街」では、体力を全回復できる宿屋や、素材などを販売してくれる道具屋、ファストトラベル機能のある魔法陣、クエストを受注できる掲示板、キャラクターを仲間にできる酒場などが配置されている。
キャラクター、もしくは新たなコスチュームを入手する方法は大きく分けて3つある。
まずは、ストーリーを進行させて仲間になるユースティアやシェラザードなどのキャラクター、ふたつめは、ガチャなどで入手できるキャラクター、三つ目は、街などに設置されている「酒場」での“仲間スカウト”機能だ。
「酒場」で仲間にできるキャラクターは定期的に更新され、ふつうに最高レア度の☆5キャラが登場することもある。
ログインボーナスや商店などで入手できる専用のアイテム「スカウト契約書」を用いれば酒場でキャラクターを仲間にできるので、仲間にしたいキャラが酒場に訪れるタイミングに目を光らせよう。
ここで、「ふぅ……キャラクターはガチャか……」と、無課金でこのゲームに挑もうとしていた紳士たちに朗報がある。あくまでも個人的な感想ではあるが、筆者がこのゲームをプレイしていてまず感じたことは「ガチャチケットの配布多くて草」だ。
記事執筆時点では、基本的にひとりのピックアップキャラ(もしくは装備)に対し天井はガチャ200回分だが、本作はサイドクエストを1エピソードクリアするだけでも10連ガチャチケットが配布される親切ぶり。やりこめばやりこむほど、ガチャも引けるよう設計されている。
実際に筆者が試したが、使いどころを間違えなければ無課金でも欲しいキャラクターの天井を狙うことが可能だ。
本作では、大抵のソシャゲでいう同じキャラが重なる「限界突破」はコスチュームが重なって入手できた際に自動的に強化される仕組みになっている。
最大で+5まであり、「商店」で入手できる「コスチューム選択強化」で選んだコスチュームを強化することもできる。
ギルドにレイド、チャレンジ要素に多彩なサイドストーリーも魅力
メインストーリーの第3章をクリアすると、ほかのプレイヤーとコミュニティを築けるギルド機能が解放される。これにより、従来のゲームと同様に誰かのギルドに参加したり、自分でギルドを設立することが可能だ。
ギルド員同士は期間限定でレイドバトルなどに挑むことができ、ギルドにちなんだログイン報酬なども得られる。
そのほかにも、ほかのプレイヤーが配置したキャラクターたちと戦う非同期型の対戦コンテンツ「鏡戦争」や、自身の所有するキャラクターをほぼ総動員して巨大な敵に挑むチャレンジコンテンツ「LAST NIGHT」など、メインストーリー以外のさまざまなコンテンツが用意されている。
このほかに本作は「カセット」を選択して、メインストーリーとは異なる世界のお話をサイドストーリーとして体験できる。メインストーリーなどに登場するキャラクターが、本編とは異なる、さまざまな姿で活躍するかたちだ。
注目したいのは、そのジャンルが非常に多彩であることだ。
学園もの、女スパイもの、ポストアポカリプスもの、アイドル×ホラー脱出もの、不思議の国系や、期間限定のイベントではサイバーパンクな世界も楽しめる。もはやファンタジーとか関係ない。
先述したように、このサイドストーリーはクリアするとガチャチケットがもらえるので、クリアしておいて損はないはずだ。
1.5周年を記念して追加されたレストラン経営コンテンツ『グルピィダイナー』が楽しい
ちなみに、メインのファンタジーRPGとは少し距離があるサイドコンテンツも、ちゃんと魅力的だった。
12月17日より本作の1.5周年を記念し追加されたサイドコンテンツ「グルピィダイナー」は、記憶を失った「私」の視点で、マスターとしてレストランを経営するコンテンツになっている。
来店するお客の中には、本編に登場するキャラクターや、すでにプレイヤーが入手したキャラクターが訪れることもある。基本的には放置している間にゲーム内のお金や専用のポイント「グルピィスター」がたまり、たまったポイントは施設の拡充やスタッフの雇用に使用できる。
また「グルピィダイナー」を開放すると、スマホっぽい機器を用いたチャット機能「GLU TALK」も使用できる。特定のキャラクターからはメッセージが届き、デートに赴くイベントなども発生する。
つまるところ、メインストーリーとは一味違うキャラクターの一面も窺えるワケだ。推しキャラが登場した暁には、かなり貴重な時間を過ごせるだろう。
筆者が確認したところ、期間限定のガチャで引けるコスチューム「新入社員(ネブリス)」には専用のイベントが用意されていることが確認できた。気になった方は、ぜひともネブリスをチェックしてみてほしい。キャラクターの好感度が上がれば、特別な‟触れ合いシーン”も見られるようだ。
なお、「新入社員(ネブリス)」は武器を売買する企業同士が顧客を奪い合うために“契約戦争”を繰り広げる世界設定のサイドストーリー「CONTRACT WARS」にて活躍する。
ちゃんと叡智だった。
さて、はっきり言おう。
ここまで筆者は、本作の「えっち」な部分をひた隠しにして紹介してきた。
紳士諸君はもう気づいていることだろう。そう、このゲームはちゃんとそういう部分も充実している。というより、いささか充実し過ぎている。
一部のキャラクターの登場演出は流麗なライブ2Dで、キャラクターの血管までリアルに描かれており「なんで審査通ったの?」と不思議になるくらいのシーンをこれでもかとぶつけてくる。
この部分に関しては、この場で筆者から語れることは少ない。
きっと、紳士諸君であれば言葉ではなく「魂」で感じられることだろう。
※「魂」から接続できるYouTubeの映像は、覚悟を持ってご視聴ください。
あえて、ひとつ言うべきことがあるとすれば……。
本作はキャラクターのコスチュームやアニメ演出などを、トップ画面に固定していつでも見られるようにできるのだ。実に紳士的な機能が実装されている。
うっかり電車の中で起動しようものなら大事故になりかねないので、このゲームはひとりで確実に遊べるタイミングで起動することをおすすめする。
1.5周年記念イベントも開催、コミケ105にも出展へ
『ブラウンダスト2』は1.5周年を迎え、さまざまなイベントも実施中だ。
期間限定でサイバーパンクな世界を楽しめるイベント「Memory’s Edge」や、ガチャチケットや強化アイテムなどが報酬として貰えるストーリー付きのシーズンイベント「Goodbye Freedom」なども2025年1月16日まで開催される。
また、サイバーパンクな「パンドラシティ」にて活躍するロエンの新たなコスチューム「セレブリティ・バニー ロエン」、「デイドリーム・バニー モルフェア」、「オーバーヒート レヴィア」などがガチャに登場する。
さらに、2024年12月29日(日)から12月30日(月)まで開催される「コミックマーケット105」の企業ブース「西3・4ホール1441」ではリアルガチャが設置される。A賞としてはアナスタシアのSDフィギュアが用意され、B賞はマウスパッド、 C賞はアクリルスタンドとなっており、ファンにとって非常に嬉しいアイテムが入手できるようだ。
さらに、事前に抽選したユーザーには「ブラウンダスト2オリジナル高性能モバイルバッテリー」がプレゼントされる。
『ブラウンダスト2』は、正統派なファンタジー・戦略シミュレーションRPGとして楽しめるのはもちろん、終末世界や学園もの、飲食店経営要素などさまざまな世界設定でキャラクターの魅力が掘り下げられるゲームだ。
そしてもちろん、「叡智である」と堂々と宣言できる部分も充実している。
さらにはキャラクターの身体をタッチしたり、直接交流できる「インタラクションモード」なども実装されまだまだ進化する余地を見せる、恐ろしいタイトルでもある。
筆者は“自由度の高いゲーム”が好きだが、本作は遊べるコンテンツが多く、街を自由に散策する楽しさをしっかりと確立させている。また、目的地に行きたい時は自動移動でサクサク進める利便性もある。
さらには、謎解きや強敵と戦うシーンではしっかり操作しなくては進めない丁度良い難度が実現されていると感じられた。
ファンタジーRPGで遊び、たまには叡智な要素も感じられる。それが『ブラウンダスト2』という作品だ。
年末を迎える前に、お姉さんの足をマッサージする経験をして、年納めとしよう。