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『恋と深空』の新キャラ「マヒル」は、あまりに束縛が激しい“激重兄さん”だった。優しくて、なんでも言うことを聞いてくれて、めちゃくちゃ監禁してくる

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※本記事は、『恋と深空』のメインストーリーの核心部分に一部触れる内容となっております。完全にネタバレなしで本作を楽しみたい方は、ご注意ください。

ふと思う。もし「なんでも言うこと聞いてくれるお兄さん」がいたら、人生って幸せだろうな……と。

ついでに言うと、イケメンで、高身長で、職業はパイロットで。めっちゃ美味しい料理作ってくれて、髪も乾かしてくれる。そんな兄さんだといいな。

って、いるわけないけどね! そんな人、ガハハ!!

いた。そんな理想の「お兄さん」と交流できるのが『恋と深空』だ。……ん? 兄と恋愛するの? いいんですか!?

本作は、見た目も性格もイケてるメンズたちと共に、ドラゴンとガチバトルできる異色の恋愛シミュレーションゲームだ。

目・鼻・口など210種以上の項目から選んで主人公を作成し、怪物から町を守るために戦う「ハンター」となる物語が展開される。

そんな『恋と深空』で、2025年1月22日(水)より主人公のお兄さんである「マヒル」が新男性主人公として正式に実装された。

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マヒルは、家族で食事する際はいつもおいしい料理を作ってくれるし、主人公のことをいつも気にかけており、出勤にまでちょっとついてきてしまうほどの“過保護な兄者”でもある。

極めつけには、妹の身が心配すぎて監禁する癖があったりもする。

今回は、さまざまな面白イケメンが登場する『恋と深空』の中でも「兄さん属性に特化」したマヒルの魅力について語っていきたい。

うちの兄さん、マジで重いから

あと、うちの兄さん、腕立て伏せもすごいから。

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腕立て伏せを下から見ると、こうなるのか……。

文/TsushimaHiro
編集/竹中プレジデント

※この記事は『恋と深空』の魅力をもっと知ってもらいたいInfoldgamesさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


監禁癖のある兄さん。突然、爆死する

このたび、新男性主人公として実装された「マヒル」(CV:野島健児さん)は、血は繋がっていないものの、かつて一緒に暮らしていた主人公の「兄さん」。必殺技は「頭ナデナデ」だ。

年齢は25歳で身長は188㎝。職業は戦闘機のパイロットとエリート中のエリート。ひと言でいうと、ハイスペックイケメンである。……なに食べたらそういう風に育つの?

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(画像は『恋と深空』公式サイトより)

リリース1周年のタイミングで実装されたマヒルだが、作中での登場タイミングは早く、メインストーリー第1章「深空の下で」から登場している。

そこでは、主人公とマヒル、そしておばあちゃんの3人で仲良く暮す姿が描かれている。

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基本的には優しくて頼りになる兄さんであるマヒルなのだが、出勤する妹が心配になってついていく過保護すぎる面も

そんな兄に思うところがあるのか。主人公も「一生、兄さんに守られるわけにはいかない」とつっぱねる。そりゃそうじゃ。

ところが、マヒルは引き下がらずに「何がいけないんだ?」と真剣な眼差しで訴えかけてくる。この時点で、マヒルのずっしり感がにじみ出ている

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そんなマヒルは、妹から航空アカデミーに合格した際にプレゼントされた「リンゴのネックレス」をとても大切にしている。

仕事着でもこのネックレスを着用しているのはもちろん、仕事上どうしても装着できない時はポケットなどに忍ばせていることをゲーム内SNSで明かしている。

うん。どこからどうみてもシスコンである

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妹への重すぎる想いは昔からのようで、かつては妹を屋根裏部屋に監禁したこともある

理由としては、ガキ大将に目を付けられてしまった際、妹が脅しの材料として利用されるのを恐れて……と、あくまで妹を守るためなのだが、手段の選ばなさに狂気を感じずにはいられない。妹を監禁すな!

こんな感じで、少々、歪で重い感情が垣間見えるときはあれど、主人公とマヒルは仲良く暮らしていた。しかし……

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いきなり、おばあちゃんの家が爆発した。さきほどまでの平和な状況は何だったのか。

またたくまに炎に飲まれてしまうおばあちゃんの家。この爆発事件による生存者は主人公のみ。一緒に暮らしていた兄さん、おばあちゃんは死亡したとニュースにより報じられる。

いきなり爆死するってどういうことだよ!!!

え? このゲームのジャンルって「鬱ゲー」でしたっけ?

炎が燃え広がる家の前で、マヒルに渡したはずのネックレスを握りしめる主人公の姿はあまりに切ない。

復活する兄さん。様子がおかしいけど本当にマヒルなの……?

本作『恋と深空』はドラゴンとガチバトルできる異色の恋愛シミュレーションゲームで、主人公が町の治安を守るために戦うハンターとして活躍する物語である。

加えて、おばあちゃんの家が爆破された事件を追うミステリーアドベンチャーという側面もあることを強調しておきたい。本当に恋愛ゲームか?ってほどに重厚な展開が待っている

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爆破事件の後、主人公は犯人を追うために仕事漬けになり心身ともにボロボロに。しかし、それでも爆破事件の犯人は何者なのか探り続け、黒幕に「EVER」という人物がいることを突き止める。

事件の調査に向かう主人公の首にはマヒルに贈ったネックレスが……。重いッ!!!感情がクソ重い!

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そんな主人公だが、軍事組織「遠空艦隊」という絶大な権力をもつ艦隊に潜入する危険な調査中に、潜入がバレて捕まってしまう。

そして、艦隊の中でも上官にあたる「執艦官」による尋問が始まった……のだが……。

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その顔はどう見てもマヒル……?

マヒルだよね!?

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あくまで他人のフリをするカレだが、こっそり耳打ちで「この部屋でお前を見てる目は一つじゃない」と、監視カメラの存在を教えてくれた。マヒルだ!

そして、なんとか尋問を乗り越えたら、以前のように「頭をナデナデ」してくれた。マヒルだ!!!!

でも、なんで爆死したはずのマヒルがここに……?

話を聞いてみると、マヒル自身、爆破事件が起きた当時の記憶が曖昧であるというのだ。しかも「艦隊に入らないと自分が“廃棄”されていた」と、不思議なニュアンスを用いる。「廃棄」……まるで道具のような言いかたである。

さらに「俺は、お前たちを守れなかった」と激しく後悔する姿を見せる。結局、事件の詳細は不明だし、マヒルの様子はどうもおかしい。

あの〜……本当に、マヒルだよね……?

めちゃくちゃ監禁してくる兄さん。私の兄さん重すぎ

その後、マヒルは妹である主人公を守るため、関係者として管理するようになる。ここからマヒルの監禁癖が加速していく

もちろんマヒルに悪意があるわけではない(……と思う)。「主人公の能力が狙われているから」「外には怪物がいて危険な状況だから」「主人公が怪我をしているから」など、すべては妹を思ってのこと。

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ただそれでも、「監禁しすぎ! 何回閉じ込めるの!?」と思いながらプレイしていた。昔から監禁癖の片鱗は見せていたが、もはやこれは彼の性質といっても過言ではないだろう……。

主人公を守るためといいながらも、この監禁癖にはどこか、マヒルのエゴのような感情も垣間見えた気がする。

対して、爆破事件の捜査を進めたい主人公としては、閉じ込められるのはナンセンス。銃でドアをぶち破ったり、看護師を気絶させて制服を奪って変装したり、ありとあらゆる手段を用いて脱走をはかる。

まあ、そのたびマヒルに捕まってしまうのだが……。

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脱走した先で怪我をしてしまった主人公は、マヒルの“引力”を操る特殊能力(Evol)により縛り付けられ怪我の治療を受けることに。

そこでマヒルは、過去に「怪我をした猫を保護」したときのふたりの思い出を語りだす。その猫は怪我が治らないのに逃げ出そうとしていて、マヒルはその猫に鈴をつけて逃げ出せないようにしたというのだ。そのうえで「お前にも鈴をつけてやろうか」と脅す。

SO★KU★BA★KU

自由を奪われていく主人公は、ろくに説明もせず曖昧な態度をとるマヒルに対して嫌気が差してきたのか、あたりが強くなっていく。

マヒルはマヒルで、主人公に危害を及ぼす存在はすべて滅ぼすべきだと過激な発言をするし、「オレのそばだけが安全だ」と笑顔でいい放つ。それに対しての主人公の回答はもちろん「こんな安全は望んでいない」だ。

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真正面から拒絶されてしまったマヒル。

「オレなんていらないって?」と、一瞬表情が崩れる……。

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この表情、アカデミー級

この一瞬に、マヒルの歪んだ愛情が、妹に拒絶されたやるせなさが、魂が込められている……。

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歯止めがきかなくなってしまったマヒルは、虚ろな眼差しで「望むものはなんでも与える」「家族ごっこにはとっくに飽きてる」と主人公を羽交い絞めにして問い詰める。

激重い

これにはもう、主人公も絶句するしかない。終わりかけのカップルみたいな雰囲気だ。

後日、ようやく開放された主人公の服のポケットには、「マヒル専用仲直り券(有効期限100年)」が仕込まれていた。

うん……あのね、マヒル、そんなもので解消できるほど軽い兄妹喧嘩じゃなかったと思うよ、さっきのは……。

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妹のことが大好きすぎる兄さん。ひたすら距離が近い

メインストーリー以外でもマヒルの妹への愛はすごい。

たとえば、ゲーム内で閲覧できるイベント「驟雨(しゅうう)の章」では、過去の回想として屋根裏部屋で思い出の写真が入ったアルバムを探す主人公とマヒルの微笑ましいシーンが見られる。

トラブルにより、屋根裏部屋の出入口の鍵が閉まってしまい、助けがくるまで屋根裏部屋でふたりで過ごすことになるのだが……。

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兄さん、距離が近いです

また、マヒルには監禁癖だけではなく閉じこもり癖もある。

それはマヒルが体調を崩してしまったときのこと。自室に鍵をかけて閉じこもってしまったのだ。心配してお粥を作りにいく主人公だが、マヒルはなかなか出てきてくれない。

やっとのことで入れてくれたと思ったら、カレの顔は耳まで真っ赤。39度以上の高熱を出していた。どうやら、マヒルは妹に心配をかけたくなかった様子だが……完全に逆効果である

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監禁したり、監禁したり、監禁したり……ちょっと狂気さを感じるマヒルだけど、妹を大切に思う気持ちは本物なのだろう。

ひと通り看病を終えて部屋を出ようとすると、「行かないでくれ」と主人公を引き留めて添い寝を要求してきた。かわいいところもあるじゃん

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ここまでストーリー部分を中心に紹介してきたが、本作では、クレーンゲームデートやカードゲーム、SNSでのやりとりなど、カレと交流できるコンテンツが充実している。

もちろん新男性主人公として登場したマヒルともイチャイチャできる。

そんなマヒルだが、遊びに誘うと何よりも妹(主人公)のことを優先して参上する。

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妹を大事に思うマヒルは、SNSのやりとりもマメにしてくれる。これを見るだけでもマヒルの重さが伝わってくる

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また、本作にはカレたちが仕事や運動に付き合ってくれる「付き添いシステム」なるものも実装されている。

マヒルの場合は腕立て伏せを披露してくれる。床視点から眺める圧巻の腕立て伏せは必見だ。

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2024年1月18日にリリースされた『恋と深空』は、1周年を迎えるまでにさまざまなエピソードが配信された。

あらためて触れてみると、本作が人々を守るために立ち上がり、ハンターとして戦う主人公と、それを支えてくれる登場人物の魅力がしっかりと掘り下げられている作品であると感じられた。

ちょっと世間知らずだけど頼りになる相棒のセイヤ、つらいときは傍で支えてくれる主治医のレイ、甘え上手な芸術家ホムラにくわえ、裏組織のボスであるシンなど、個性豊かな登場人物が物語を彩っている。

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このたび、新男性主人公として実装されたマヒルは、爆破事件後に行方知れずとなっていたことからも、多くのユーザーの心残りとなっていた。

そのためだろうか。公式のSNSでマヒルの実装が発表された際には、「兄さんが生きてる!」「私たちの兄さん!?」「マヒルきたー!」と多くのコメントが寄せられ賑わいを見せた。

『恋と深空』は基本無料でプレイできるタイトルなので、激重感情を抱えて復活したマヒル兄さんとの交流をぜひ楽しんでみてほしい

スタイリッシュ・アクションバトルに謎多きシナリオ、魅力的な登場人物、豊富なデート要素……どう考えてもただの恋愛シミュレーションゲームのボリュームではない。まだまだ楽しませてくれそうな『恋と深空』のこれからに注目したい。

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ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23
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美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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