グランドファイナルは長期戦が予想される「90ポイント先取」
本格的に試合の流れをレポートする前に、このグランドファイナルのルールだけ軽く触れておきたい。「G8S」と「REJECT」が、どちらも過酷なリーグ本節、そしてプレイオフを勝ち抜いてきたチームであることは上で触れた通りで、今回の頂上決戦・グランドファイナルでもこれまでと似たようなルールが採用されている。
まず、1巡の試合はBO3/10ポイントの先鋒・中堅戦、BO5/20ポイント大将戦の3つからなる。先鋒・中堅・大将……の順で試合を繰り返し、先に90ポイントに達したチームが勝利という形だ。70ポイント先取で勝利だったプレイオフと比べても、さらなる長期戦が予想される。
両チームはホーム・アウェイに分かれており、アウェイ側は試合前に先鋒・中堅・大将の選手と使用キャラクター、操作タイプを申告しなくてはいけない。ホーム側はそれに応じて選手や使用キャラクターを選ぶことができる。グランドファイナルではリーグ本節の獲得ポイントが多い「REJECT」が1巡目のホームチームとなり、以降は1巡ごとに入れ替わっていく。
![「ストリートファイターリーグ グランドファイナル」レポート。G8Sへのインタビューも_003](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2025/02/3-2.png)
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押さえておくべきは、まず「大将戦は動くポイントが大きい」こと。1巡の中で先鋒・中堅が勝利したとしても、大将が敗れてしまうと、スコアは2勝1敗でもポイントは20対20の同点となるのだ。それだけ大将の責任は重く、その分選手にもプレッシャーがかかる。
また、選手やキャラクターを後出しできるホーム側が基本的には有利……なのだが、リーグ本節ではアウェイ側が勝利している場面もたびたび見られた。「ホーム側が有利」だと理屈では分かっているからこそ、「ホームだから勝たないとマズい……」というようなプレッシャーが生まれていたとも考えられる。
選手紹介の部分でも少し触れたが、このホーム&アウェイ形式によって生まれる戦略性もある。例えば、YHC-餅選手や鶏めし選手が使用する「ダルシム」は、スタンダードなキャラクターと比較すると“キャラ相性”が現れがちだ。つまり、有利な相手を選んで出せるホーム側で特に輝きやすい。
そして相手チームはアウェイのとき、「相手がダルシムを被せてくるかもしれない」と警戒する必要が生まれる。となれば、ダルシム対策の練習が必要となってくるので、そのぶん他の練習に割ける時間を減らせる場合もある……という具合だ。このあたりの事情を考えつつ、勝手にオーダーを予想するのもSFLの楽しみ方のひとつ。予想を裏切って意外なキャラクターが出てきたりすると、それはそれで嬉しかったりもする。
さて、前置きが長くなったが、いよいよグランドファイナルの試合内容の詳細をお伝えしていきたい。
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タイトル名:ストリートファイター6
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